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SOAP API へのアクセス

レポート サーバー Web サービスは、SOAP (Simple Object Access Protocol) over HTTP を使用し、クライアント プログラムとレポート サーバー間の通信インターフェイスとして機能します。Web サービスには、レポート実行用とレポート管理用の 2 つのエンドポイントがあり、Reporting Services の完全な機能にアクセスするために使用できるメソッドと複合型オブジェクトのセットで構成されます。Web サービスを呼び出すには、Reporting Services Web サービス記述言語 (WSDL) を参照する必要があります。

Reporting Services WSDL の参照

Web サービスを正常に呼び出すには、サービスへのアクセス方法、サービスがサポートする操作、サービスが想定するパラメーター、およびサービスが返すものを知っておく必要があります。WSDL は、コンピューターで読み取り、処理できる XML ドキュメントでこのような情報を提供します。

レポート サーバー Web サービスは、3 つの異なるエンドポイントで公開されます。WSDL ファイルの名前は、エンドポイントごとに異なります。ReportService2010 エンドポイントには、ネイティブ モードまたは SharePoint 統合モードでレポート サーバーのオブジェクトを管理するためのメソッドが含まれています。このエンドポイントの WSDL には、ReportService2010.asmx?wsdl を通してアクセスします。

注意

SQL Server 2008 R2 では、ReportService2005 エンドポイントと ReportService2006 エンドポイントは非推奨です。ReportService2010 エンドポイントには、両方のエンドポイントの機能と追加の管理機能が含まれています。

  • ReportExecution2005 エンドポイントでは、開発者がレポート サーバーのレポートをプログラムによって処理および表示できます。このエンドポイントの WSDL には、ReportExecution2005.asmx?wsdl を通してアクセスします。

WSDL は、SOAP と Web サービスをサポートする、Microsoft .NET Framework SDK などの開発キットによって使用できます。

次の例は、Reporting Services 管理 WSDL ファイルへの URL の書式を示しています。

https://server/reportserver/ReportService2010.asmx?wsdl

次の表では、URL の各要素を説明します。

URL の要素

説明

server

レポート サーバーが配置されているサーバーの名前。

reportserver

XML Web サービスを含むフォルダーの名前。これはセットアップ中に構成されます。

<endpoint name>.asmx

Web サービス エンドポイントの名前。

WSDL フォーマットの詳細については、http://www.w3.org/TR/wsdl の W3C (World Wide Web Consortium) WSDL 仕様を参照してください。