Share via


データ ソース ビューの定義

Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) プロジェクトで使用するデータ ソースを定義した後は、一般に、プロジェクトのデータ ソース ビューを定義します。データ ソース ビューは、指定したテーブルのメタデータと、プロジェクトのデータ ソースによって定義されているビューを 1 つに統合したものです。データ ソース ビューにメタデータを格納すると、基になるデータ ソースへの接続を開かなくても、開発時にメタデータを操作することができます。詳細については、「データ ソース ビューの操作 (Analysis Services)」を参照してください。

次の実習では、Adventure Works DW データ ソースの 5 つのテーブルを含むデータ ソース ビューを定義します。

新しいデータ ソース ビューを定義するには

  1. ソリューション エクスプローラで [データ ソース ビュー] を右クリックし、[新しいデータ ソース ビュー] をクリックします。

    データ ソース ビュー ウィザードが開きます。

  2. [データ ソース ウィザードへようこそ] ページで [次へ] をクリックします。

    [データ ソースの選択] ページが表示されます。[リレーショナル データ ソース] の一覧で、[Adventure Works DW] データ ソースが選択されていることを確認します。

    ms170402.note(ja-jp,SQL.90).gifヒント :
    複数のデータ ソースに基づくデータ ソース ビューを作成するには、まず、1 つのデータ ソースに基づくデータ ソース ビューを定義します。このデータ ソースをプライマリ データ ソースと呼びます。次に、2 番目のデータ ソースのテーブルとビューを追加します。複数のデータ ソースの関連するテーブルに基づく属性を含んでいるディメンションを設計する場合は、分散クエリ エンジン機能を使用するために、Microsoft SQL Server データ ソースをプライマリ データ ソースとして定義する必要があります。
  3. [次へ] をクリックします。

    [テーブルとビューの選択] ページが表示されます。このページには、選択したデータ ソース内で使用できるオブジェクトの一覧が表示されます。この一覧からテーブルとビューを選択します。フィルタを使用して一覧に表示されるオブジェクトを制限すれば、目的のテーブルとビューをすばやく選択できるようになります。

  4. [使用できるオブジェクト] の一覧で、Ctrl キーを押しながら以下のテーブルをすべて選択します。

    • dbo.DimCustomer
    • dbo.DimGeography
    • dbo.DimProduct
    • dbo.DimTime
    • dbo.FactInternetSales
  5. 選択したテーブルを [含まれているオブジェクト] の一覧に追加するには、> をクリックします。

    次の図は、[含まれているオブジェクト] の一覧にテーブルを追加した後の [テーブルとビューの選択] ページです。

    ウィザードの [テーブルとビューの選択] ページ

  6. [次へ] をクリックします。さらに [完了] をクリックして、Adventure Works DW データ ソース ビューを定義します。

    ソリューション エクスプローラの [データ ソース ビュー] フォルダに、Adventure Works DW データ ソース ビューが表示されます。データ ソース ビューの内容は、Business Intelligence Development Studio のデータ ソース ビュー デザイナにも表示されます。このデザイナは次の要素で構成されています。

    • ダイアグラム ペイン : テーブルおよびテーブル間のリレーションシップがグラフィカルに表示されます。
    • [テーブル] ペイン : テーブルとそのスキーマ要素が表示されます。
    • [ダイアグラム オーガナイザ] ペイン : サブダイアグラムを作成して、データ ソース ビューのサブセットを表示できます。
    • データ ソース ビュー デザイナのツール バー

    次の図は、データ ソース ビュー デザイナに表示された Adventure Works DW データ ソース ビューです。

    Adventure Works DW のデータ ソース ビュー

  7. 最大化ボタンをクリックして、Microsoft Visual Studio 開発環境を最大化します。

  8. データ ソース ビュー デザイナ上部のツール バーにある [ズーム] アイコンを使用して、ダイアグラム ペイン内のテーブルを 50% の大きさで表示します。表示サイズを 50% にすると、各テーブルの列の詳細が非表示になります。

  9. ソリューション エクスプローラのタイトル バーで、[自動的に隠す] ボタン (押しピン アイコン) をクリックします。

    ソリューション エクスプローラが最小化され、開発環境の右側にタブとして表示されます。再びソリューション エクスプローラを表示するには、ソリューション エクスプローラのタブの上にポインタを置きます。ソリューション エクスプローラの非表示を解除するには、[自動的に隠す] ボタンを再びクリックします。

  10. [プロパティ] ウィンドウが既定で非表示になっていない場合は、[プロパティ] ウィンドウのタイトル バーで [自動的に隠す] ボタンをクリックします。

    これで、ダイアグラム ペイン内に、すべてのテーブルとそのリレーションを表示できるようになりました。FactInternetSales テーブルと DimTime テーブルの間には 3 つのリレーションシップがあることがわかります。各売上には、それぞれ 3 つの日付が関連付けられています。受注日、期日、出荷日の 3 つです。リレーションシップの詳細を表示するには、ダイアグラム ペインで、リレーションシップの矢印をダブルクリックします。

    次の図は、データ ソース ビュー デザイナの [ダイアグラム] ペインを示しています。

    データ ソース ビュー デザイナのダイアグラム ペイン

ここでは、Adventure Works DW データ ソース ビューを作成しました。このデータ ソース ビューには、Adventure Works DW データ ソースの 5 つのテーブルのメタデータが含まれています。次のレッスンでは、これら 5 つのテーブルから、Analysis Services Tutorial キューブの最初のバージョンを定義します。

ms170402.note(ja-jp,SQL.90).gifヒント :
既存のデータ ソース ビューにテーブルを追加するには、ダイアグラム ペインまたは [テーブル] ペインを右クリックし、[テーブルの追加と削除] をクリックします。わかりやすくするために、プロジェクトで使用するテーブルとビューのみをデータ ソース ビューに追加します。

このレッスンの次の作業

既定のテーブル名の変更

参照

その他の技術情報

データ ソース ビューの操作 (Analysis Services)
データ ソース ビューの操作について (SSAS)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手