Integration Services の機能強化

Microsoft Microsoft SQL Server 2005 Integration Services (SSIS) は、高いパフォーマンスのデータ統合ソリューションを作成するための、スケーラビリティの高い新しいプラットフォームです。そのようなソリューションには、データ ウェアハウジングのための抽出、変換、および読み込み (ETL) パッケージが含まれます。Integration Services は、SQL Server 7.0 のコンポーネントとして導入されたデータ変換サービス (DTS) に代わるものです。

SQL Server 7.0 および 2000 の場合、DTS によって提供されるタスクや変換は限定されていました。複雑で繰り返し処理を伴うワークフローを含むパッケージを構築することや、列ごとに異なる種類のデータ変換を適用することは、開発者にとって難しい課題でした。パッケージを作成するために使用されていたグラフィック デザイナでは、ワークフローとデータ フローが単一のデザイン画面で扱われ、提供される制御フロー オプションも限られていました。

SQL Server 2005 では、Microsoft により設計および構築された、まったく新しい ETL 製品である SQL Server 2005 Integration Services (SSIS) が導入されました。Integration Services では、DTS の問題や限界の多くが解決されています。SSIS の機能強化には、新しい拡張可能なアーキテクチャ、新しいパッケージ デザイナ、および多数の新しいタスクやループ構造、変換があります。さらに、パッケージの配置、管理、およびパフォーマンスの面でも機能が向上しています。

Integration Services には、パッケージの作成とデバッグを行うためのグラフィック ツールやウィザード、ワークフロー機能を実行するためのタスク (SQL コマンドの実行、FTP 操作、電子メールによるメッセージ送信など)、データの抽出とロードのためのデータ ソースと宛先、データの消去、集計、マージ、コピーのための変換、Integration Services を管理するための管理サービス、および Integration Services オブジェクト モデルのプログラミングを行うためのアプリケーション プログラミング インターフェイス (API) が用意されています。

次の表は、Integration Services で行われた幅広い機能強化について説明しています。

トピック 説明

Integration Services の開発に関する機能強化

開発に関する機能強化としては、制御フローとデータ フローを区別する新しいアーキテクチャ、それらの区別を反映した新しいパッケージ デザイナ、新しく追加または機能強化された多数のタスク、データ ソースと変換先、および変換、新しいデバッグ機能、およびカスタム開発のための拡張可能な API があります。

Integration Services の管理に関する機能強化

管理に関する機能強化としては、新しいパッケージ ストレージと管理ツール、新しい監視ツールとトラブルシューティング ツール、新しい配置オプション、強化されたセキュリティ機能、およびレガシ サポートがあります。

参照

概念

SQL Server 2005 の新機能

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手