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キューブに関する機能強化 (Analysis Services)

Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) では、以下のキューブ拡張機能と新機能が導入されています。

主要業績評価指標

Analysis Services では、主要業績評価指標 (KPI) と呼ばれるカスタマイズ可能なビジネス指標が提供されています。これは、関連する属性と、それに関連して業界標準の目標やベンチマークを生成する計算から成っています。KPI のコレクションには、メジャー、目標、表示プロパティ、および差異が含まれます。企業は KPI を使用して、業績を追跡し、意思決定の向上を図ります。詳細については、「主要業績評価指標」を参照してください。

複数のファクト テーブル

Analysis Services では、メジャー グループの使用によって、1 つのキューブ内で複数のファクト テーブルがサポートされるようになりました。1 つのファクト テーブルに由来するメジャーは、メジャー グループにグループ化され、1 つのキューブには複数のメジャー グループを持つことができます。メジャー グループは、メジャー グループに含まれるメジャーを階層的に編成するために、ディメンションをメジャーに関連付ける場合にも使用されます。詳細については、「統合ディメンション モデル」を参照してください。

ビジネス インテリジェンスの機能強化

Analysis Services には、通貨換算、ディメンションの書き戻し、勘定科目インテリジェンスとタイム インテリジェンスなど、ビジネス インテリジェンスに関する機能強化が導入されています。これらはすべて、キューブに追加することができます。詳細については、「ビジネス インテリジェンス ウィザードを使用したタイム インテリジェンス計算の定義」および「ビジネス インテリジェンス ウィザードを使用したディメンションの拡張」を参照してください。

分析観点

Analysis Services では、キューブ メタデータの事前に定義された表示可能なサブセットである、分析観点が用意されました。SQL Server 2005 のビューと同様に、分析観点ではキューブの表示可能なサブセットを定義できるので、複雑に感じられる Analysis Services のキューブを扱いやすくなります。分析観点は、キューブ内に含まれるオブジェクト (メジャー グループ、メジャー、ディメンション、階層、属性、KPI、アクション、計算など) をビジネス インテリジェンス アプリケーションでどのように表示するかを制御します。分析観点を使用すれば、キューブに対して、ある点に注目した、ビジネスやアプリケーションに固有の視点を作成できます。詳細については、「分析観点」を参照してください。

準加法メジャー

Analysis Services では、いくつかのディメンションだけのメジャーを集計する機能のサポートが向上しています。Analysis Services エンジンでは、各ディメンションで使用する集計関数を指定できます。この場合、ディメンションの勘定科目の種類に基づいて、各メジャーに対する適切な集計関数が推定されます。別の方法として、特定のディメンションのメジャーに対する集計関数を明示的に指定することもできます。準加法メジャーを使用すると、勘定科目ディメンションの集計を勘定科目によって設定できます。特定の集計方法に対応する標準の勘定科目の種類は、別の勘定科目に割り当てることもできます。その場合、ビジネス ユーザーはカスタム ロールアップ式を作成しなくても、企業の勘定科目構造を反映するキューブを設定できます。詳細については、「メジャーおよびメジャー グループ」を参照してください。

参照

その他の技術情報

Analysis Services の機能強化 (SSAS)

ヘルプおよび情報

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