データベース エンジンの機能強化

更新 : 2007 年 9 月 15 日

Microsoft SQL Server 2005 には、データベース エンジンの機能強化や新機能がいくつか盛り込まれています。

強化されたデータベース エンジンの機能

データベース エンジンの機能が強化された分野は以下のとおりです。

トピック 説明

データベース エンジンのプログラミングに関する機能強化

トリガ、ストアド プロシージャ、ユーザー定義型などのデータベース オブジェクトを Microsoft Visual C# などの .NET Framework 言語で作成できるようになりました。開発とデバッグは Microsoft Visual Studio 環境に統合されているので、.NET Framework のコンポーネントやサービスを開発する場合と同じツールを使用してデータベース オブジェクトを開発できます。Transact-SQL 言語も拡張され、強化されたエラー処理や再帰クエリのサポートなどの機能が追加されています。

データベース エンジンの管理に関する機能強化

データベース エンジンの管理機能は、AWE メモリの動的管理や、I/O 関係、CPU 関係の動的設定など、インスタンスの動的な構成機能によって簡略化されています。セキュリティも、すべての権限を統一的に許可する機能や、ユーザーとスキーマの分離などによって強化されています。

データベース エンジンの分散クエリに関する機能強化

Transact-SQL の変更、新しいデータ型のサポート、および新しく追加された SQL トレース イベントにより、分散クエリの機能が拡張されました。

データベース エンジンの可用性に関する機能強化

SQL Server データベースの可用性は、オンライン インデックス操作やクラッシュからの高速復旧によって、また、復元操作中、データベース ページのチェックサム処理中、およびバックアップ メディアのミラーリング中にデータベースを一部使用できるようになったことによって向上しています。データベース ミラーリングを使用すれば、高速のフェールオーバーをサポートするホット スタンバイ サーバーを作成でき、コミット済みのトランザクションのデータが失われることはありません。

データベース エンジンの XML に関する機能強化

データベース エンジンでは、XML ドキュメントをテーブルの列や Transact-SQL の変数に格納するための XML データ型がサポートされるようになりました。また、XQuery 言語もサポートされており、その中には XML データ操作言語 (XML DML) も含まれます。

データベース エンジンのスケーラビリティとパフォーマンスに関する機能強化

データのパーティション分割機能が、テーブルとインデックスに関するネイティブのパーティション分割機能によって強化されています。アプリケーションの同時実行機能も、新しいスナップショット分離レベルと、1 つの接続で複数のアクティブな結果セットを取得する機能によって向上しています。

データベース エンジンの国際化対応の機能強化

データベース エンジンとそのインターフェイスの照合順序と文字セットには、補助文字と GB18030 エンコード文字のサポートが組み込まれています。

データベース エンジン セキュリティの機能強化

新たに追加されたさまざまなセキュリティ メカニズムについて説明します。追加されたメカニズムには、インストール時におけるアクセスの最小化、セキュリティ構成ツール、ネイティブ暗号化、統合されたキー管理、きめ細かな承認、構成可能なパスワード ポリシー、離散的な実行コンテキスト、複数のプロキシ アカウントなどがあります。

参照

概念

SQL Server 2005 の新機能

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手