Share via


DENY (システム オブジェクトの権限の拒否) (Transact-SQL)

ストアド プロシージャ、拡張ストアド プロシージャ、関数、ビューなどのシステム オブジェクトに対する権限を拒否します。

トピック リンク アイコン Transact-SQL 構文表記規則

構文

DENY { SELECT | EXECUTE } ON [ sys.]system_object TO principal 

引数

  • [ sys.]
    sys 修飾子は、カタログ ビューおよび動的カタログ ビューを指定する場合にのみ必要です。

  • system_object
    権限を拒否するオブジェクトを指定します。

  • principal
    権限を拒否するプリンシパルを指定します。

説明

このステートメントを使用すると、特定のストアド プロシージャ、拡張ストアド プロシージャ、テーブル値関数、スカラー関数、ビュー、カタログ ビュー、互換ビュー、INFORMATION_SCHEMA ビュー、動的管理ビュー、および SQL Server によってインストールされたシステム テーブルに対する権限を拒否できます。 これらのシステム オブジェクトはそれぞれ、リソース データベース (mssqlsystemresource) に一意なレコードとして存在しています。 リソース データベースは読み取り専用です。 オブジェクトへのリンクは、各データベースの sys スキーマでは 1 レコードとして表されます。

既定の名前解決では、修飾子のないプロシージャ名はリソース データベースとして解釈されます。 したがって、sys 修飾子は、カタログ ビューおよび動的カタログ ビューを指定する場合にのみ必要です。

注記注意

システム オブジェクトに対する権限を拒否すると、そのシステム オブジェクトに依存するアプリケーションは失敗します。 SQL Server Management Studio ではカタログ ビューが使用されており、カタログ ビューの既定の権限を変更すると、正常に機能しなくなることがあります。

システム オブジェクトのトリガーおよび列に対する権限の拒否はサポートされていません。

システム オブジェクトの権限は、SQL Server のアップグレード時も維持されます。

システム オブジェクトは、sys.system_objects カタログ ビューで確認できます。 システム オブジェクトの権限は、master データベースの sys.database_permissions カタログ ビューで確認できます。

次のクエリでは、システム オブジェクトの権限に関する情報が返されます。

SELECT * FROM master.sys.database_permissions AS dp 
    JOIN sys.system_objects AS so
    ON dp.major_id = so.object_id
    WHERE dp.class = 1 AND so.parent_object_id = 0 ;
GO

権限

CONTROL SERVER 権限が必要です。

使用例

次の例では、public に対し、xp_cmdshell の EXECUTE 権限を拒否します。

DENY EXECUTE ON sys.xp_cmdshell TO public;
GO

関連項目

参照

Transact-SQL 構文表記規則 (Transact-SQL)

sys.database_permissions (Transact-SQL)

GRANT (システム オブジェクトの権限の許可) (Transact-SQL)

REVOKE (システム オブジェクトの権限の取り消し) (Transact-SQL)