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[Web サービス ID] - Windows Server 2003 (Reporting Services 構成)

更新 : 2006 年 7 月 17 日

このページを使用して、Microsoft インターネット インフォメーション サービス (IIS) 6.0 で動作するレポート サーバー用のレポート サーバー Web サービスで使用されるサービス アカウントを表示または変更します。

レポート サーバーの Web サービス アカウントは、レポート サーバーの仮想ディレクトリを作成するときに自動的に構成されます。Web サービスは、選択した Web サイトのアプリケーション プール用に構成されているセキュリティ ID を使用して実行されます。ただし、使用するアカウント用に構成されているアプリケーション プールを選択または作成することで、別のアカウントを使用して Web サービスを実行できます。

IIS マネージャではなく必ず Reporting Services 構成ツールを使用してアプリケーション プールを設定し、アカウント変更の影響を受ける設定が自動的に更新されるようにすることをお勧めします。具体的には、レポート サーバー データベースへの接続にサービス アカウントを使用している場合、このツールでは、Web サービス ID が変更されると必ずレポート サーバー データベースへの新しいアカウント アクセスを許可し、既存の暗号化されたデータを新しいアカウントで使用できるように暗号化キーを更新します。他のツールを使用してアプリケーション プールを作成または構成した場合、レポート サーバーの構成が不完全になることがあります。

アプリケーション プールの既定以外のアカウントの使用

既定では、アプリケーション プールはネットワーク サービスを使用して動作します。ネットワーク サービスは、リモート サーバーへの接続をサポートするネットワーク資格情報を備えた、最低限の特権を持つアカウントです。レポート サーバー操作専用のドメイン アカウントを使用する場合、配置要件によっては、Network Service が最適のオプションではないことがあります。ドメイン アカウントで ASP.NET アプリケーションを実行するときのガイダンスと推奨事項については、MSDN の「ASP.NET 2.0 アプリケーションのサービス アカウントを作成する方法 (How To: Create a Service Account for an ASP.NET 2.0 Application)」を参照してください。

ドメイン サービス アカウントを使用し、ドメインが Kerberos 認証用に構成されている場合は、Web サイトのドメイン アカウントを登録するサービス プリンシパル名 (SPN) を作成していないと、HTTP 401 アクセス拒否エラーが発生することがあります。登録するドメイン アカウントが、アプリケーション プールに使用されるのと同じドメイン アカウントであることを確認してください。詳細については、Microsoft TechNet Web サイトの「Configuring Constrained Delegation for Kerberos (IIS 6.0) (Kerberos の制約付き権限借用の構成)」を参照してください。

ms180127.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
SPN の構成は IIS でのグローバルな設定です。SPN を構成した場合は、Web サーバーに定義されているすべてのアプリケーション プールを SPN の ID を使用して実行する必要があります。SPN を設定するには、ドメイン管理者である必要があります。

赤い X マークについて

場合によっては、Reporting Services をアップグレードすると、ナビゲーション ウィンドウで Web サービス ID の隣に赤い X マークが表示されることがあります。このマークが表示されるのは、以前のインストールの設定が IIS に残っているか、同じコンピュータで複数のレポート サーバー インスタンスを実行し、すべてのインスタンスに同じアプリケーション プールを使用している場合です。

赤い X は、実際の Web サービス ID と、Reporting Services WMI プロバイダにより保存されている Web サービス ID 情報の間に矛盾があることを示しています。構成ファイル内の Web サービス ID 設定を変更すると、この矛盾が生じる可能性があります。実際の Web サービス ID は、[Web サービス ID] ページの [ASP .NET サービス アカウント] に表示されます。場合によっては、[適用] をクリックして設定を同期できます。

問題が解決しない場合は、別のアプリケーション プールを選択するか、[新規作成] をクリックして、レポート サーバー用の新しいアプリケーション プールを作成します。新しいアプリケーション プールを指定した後は、[適用] をクリックして変更を保存する必要があります。

ms180127.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
[ASP .NET サービス アカウント] に何も表示されていない場合は、レポート サーバー Web.config ファイルの <configuration> 要素の指定方法に問題がある可能性があります。Visual Studio を使用して Web.config ファイルを編集した場合は、Visual Studio によって <configuration> 要素に名前空間が追加されている場合があります。<configuration> 要素が <configuration xmlns="https://schemas.microsoft.com/.NetConfiguration/v2.0"> のようになっている場合は、名前空間を削除して、<configuration> のようにしてください。

オプション

  • [レポート サーバー]
    レポート サーバー Web サービスに使用するアプリケーション プールを指定します。
  • [レポート マネージャ]
    レポート マネージャに使用するアプリケーション プールを指定します。既定で、レポート マネージャではレポート サーバーと同じアプリケーション プールが使用されます。
  • [新規作成]
    新しいアプリケーション プールを作成し、セキュリティ ID のビルトイン ユーザー アカウントまたはドメイン ユーザー アカウントを指定します。

    レポート サーバーとレポート マネージャは同じアプリケーション プールで実行できますが、分離する場合は別々のアプリケーション プールを選択できます。

参照

概念

Reporting Services 構成の F1 ヘルプ

その他の技術情報

Reporting Services のサービス アカウントとパスワードの構成
サービス アカウントを構成する方法 (Reporting Services 構成)
レポート サーバー データベース接続の構成
レポート サーバー仮想ディレクトリの構成
レポート サーバー Web サービスの導入
レポート サーバー Web サービスおよび Windows サービスの管理

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 12 月 12 日

変更内容 :
  • 赤い X マークが表示されている場合の解決方法に関する情報を追加しました。

2006 年 7 月 17 日

追加内容
  • 赤い X マークが表示されている場合の解決方法に関する情報を追加しました。
  • 既定以外のアカウントの使用に関する情報を追加しました。