SQL Server エージェントについて

SQL Server エージェントは、ジョブと呼ばれる管理タスクをスケジュールに従って実行する Microsoft Windows サービスです。SQL Server エージェントは SQL Server を使用してジョブ情報を格納します。ジョブには 1 つ以上のジョブ ステップが含まれます。各ジョブ ステップには、データベースをバックアップするなど、独自のタスクがあります。SQL Server エージェントでは、スケジュールに従って、特定のイベントに応答して、または必要に応じてジョブを実行できます。たとえば、毎平日の業務終了後に会社のすべてのサーバーをバックアップする必要がある場合は、そのタスクを自動化できます。月曜から金曜までの 22:00 以降にバックアップを実行するスケジュールを設定します。バックアップに問題が発生した場合、イベントが記録され、通知を受け取ることができます。

注意注意

SQL Server 2005 以降のインストール時に、サービスが自動開始されるようにユーザーが明示的に選択しない限り、SQL Server エージェント サービスは既定で無効になります。

管理を自動化するには、次の手順を実行します。

  1. 定期的に発生する管理タスクまたはサーバー イベントを確定し、それらをプログラムによって管理できるかどうかも確定します。手順の順序が予測可能で、特定の時刻または特定のイベントに対する応答として行われるタスクは、自動化に適しています。

  2. SQL Server Management Studio、Transact-SQL スクリプト、または SQL Server 管理オブジェクト (SMO) を使用して、ジョブ、スケジュール、警告、およびオペレータから構成されるセットを定義します。詳細については、「ジョブの作成」を参照してください。

  3. 定義した SQL Server エージェント ジョブを実行します。

注意注意

SQL Server の既定のインスタンスの場合、SQL Server サービスの名前は SQLSERVERAGENT です。名前付きインスタンスの場合、SQL Server エージェント サービスの名前は SQLAgent$instancename です。

複数の SQL Server インスタンスを実行している場合、すべてのインスタンスに共通なタスクをマルチサーバー管理を使用して自動化できます。詳細については、「エンタープライズ全体の管理の自動化」を参照してください。