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DEFAULT 定義

レコードの各列には値が含まれている必要があります。含まれる値は NULL であってもかまいません。テーブルにデータ行を読み込む必要がある時点では、ある列の値が不明であったり、値がまだ存在しない場合があります。その列が NULL 値を許容する場合は、NULL 値を設定して目的の行を読み込むことができます。列に NULL 値を許容することは望ましくない場合があるので、必要に応じてその列に DEFAULT 定義を指定することをお勧めします。たとえば、値が指定されなかった場合の既定値として、数値型の列に 0 を指定したり、文字列型の列に N/A を指定したりする方法が一般的です。

列に DEFAULT 定義が指定されたテーブルに行を読み込むときに、その列の値を指定していないと、データベース エンジンはその列に既定値を挿入するという暗黙の指示を受けたことになります。

注意

INSERT ステートメントの DEFAULT VALUES 句を使用して、列に既定値を挿入するようにデータベース エンジンへ明示的に指示することもできます。

列が NULL 値を許容せず、DEFAULT 定義も指定されていない場合は、列の値を明示的に指定する必要があります。値を明示的に指示しないと、データベース エンジンにより、列が NULL 値を許容しないことを示すエラーが返されます。

次の表は、DEFAULT 定義と列の NULL 許可属性の組み合わせにより、列に挿入される値をまとめたものです。

列の定義

入力なし、

DEFAULT 定義なし

入力なし、

DEFAULT 定義あり

NULL 値を入力

NULL 値を許容する

NULL

既定値

NULL

NULL 値を許容しない

エラー

既定値

エラー