Share via


[データ ソース] プロパティ ページ (レポート マネージャ)

[データ ソース] プロパティ ページを使用すると、現在のレポートの外部データ ソースへの接続方法を定義できます。レポートに本来パブリッシュされていたデータ ソース接続情報より優先することができます。

レポートで複数のデータ ソースが使用される場合、プロパティ ページに各データ ソースの独自のセクションがあります。データ ソースは、レポートで定義された順に一覧表示されます。

レポートで使用するデータ ソースを指定している場合に、そのデータ ソースを使用するレポートから切り離して作成および管理されている共有データ ソースを使用することができます。共有データ ソース アイテムを使用しない場合は、レポートで使用するデータ ソース接続を定義することができます。

このページを表示するには、レポートを選択し、ページの上部の [プロパティ] タブをクリックします。次に、ページの横にある [データ ソース] タブをクリックします。

オプション

  • [カスタム データ ソース]
    レポートのデータ ソースへの接続方法を指定します。

以下のオプションを使用して、カスタム データ ソース接続を指定します。

  • [接続の種類]
    データ ソースから取得したデータの処理に使用する、データ処理拡張機能を指定します。レポート サーバーでは、SQL Server、Analysis Services、Oracle、XML、SQL Server Integration Services (SSIS)、SAP、OLE DB、および ODBC に対応するデータ処理拡張機能が用意されています。サード パーティ ベンダから、別のデータ処理拡張機能を入手できる可能性もあります。

    SQL Server 2005 Express with Advanced Services を使用している場合、データ ソースとして使用できるのは、SQL Server または Analysis Services のデータ ソースだけです。詳細については、「SQL Server 2005 Express Edition with Advanced Services の Reporting Services」を参照してください。

  • [接続文字列]
    レポート サーバーがデータ ソースへの接続に使用する接続文字列を指定します。接続の種類によって、使用する構文が決まります。たとえば、XML データ処理拡張機能の接続文字列は、XML ドキュメントの URL になります。

    接続文字列を式として構成し、実行時にデータ ソースを指定することができます。データ ソースの式は、レポート マネージャで定義、表示、または変更することができません。ただし、[既定値より優先] をクリックして静的な接続文字列を入力することで、データ ソースの式を置き換えることができます。式に戻す場合は、[既定値に戻す] をクリックします。レポート サーバーには元の接続文字列が保存されるため、必要に応じて接続文字列を復元できます。多くの場合、標準的な接続文字列ではデータベース サーバーとデータ ファイルを指定します。

    以下に、SQL Server AdventureWorks データベースへの接続に使用する接続文字列の例を示します。

    data source=<a SQL Server instance>;initial catalog=AdventureWorks
    
  • [接続に使用する認証]
    資格情報の取得方法を決定するオプションを指定します。

    ms190041.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
    資格情報が接続文字列で指定される場合、ここで指定したオプションおよび値は無視されます。接続文字列で資格情報を指定する場合、このページを表示するすべてのユーザーに対して、その値がクリア テキストで表示されることに注意してください。
  • [レポートの実行者により指定された資格情報]
    各ユーザーは、ユーザー名およびパスワードを入力してデータ ソースにアクセスする必要があります。

    ユーザーに資格情報の入力を要求するメッセージを定義できます。既定のテキスト文字列は、"データ ソースへのアクセスに使用するユーザー名とパスワードを入力してください。" です。

    ユーザーが指定する資格情報が Windows 認証の資格情報である場合、[データ ソースへの接続時に Windows 資格情報として使用する] チェック ボックスをオンにします。データベース認証 (たとえば、SQL Server 認証) を使用している場合は、このチェック ボックスをオフにしてください。

  • [レポート サーバーに保存され、セキュリティで保護された資格情報]
    暗号化されたユーザー名およびパスワードを、レポート サーバーのデータベースに格納します。このオプションを選択すると、レポート (たとえば、ユーザーの操作によってではなく、スケジュールまたはイベントによって起動されるレポート) を自動的に実行できます。

    資格情報が Windows 認証の資格情報である場合は、[データ ソースへの接続時に Windows 資格情報として使用する] を選択します。データベース認証 (たとえば、SQL Server 認証) を使用している場合は、このチェック ボックスをオフにしてください。

    権限を借用できるデータ ソースに限り、[データ ソースへの接続が確立した後に、認証されているユーザーの権限を借用する] チェック ボックスをオンにすると、資格情報の委任が可能になります。SQL Server データベースでは、このオプションを SETUSER 関数に設定します。

  • [Windows 統合セキュリティ]
    現在のユーザーの Windows 資格情報を使用して、データ ソースにアクセスします。データ ソースへのアクセスに使用される資格情報が、ネットワーク ドメインへのログオンに使用される資格情報と同じである場合に、このオプションを選択します。

    Kerberos 認証が有効なドメインに参加している場合、またはレポート サーバーと同一のコンピュータにデータ ソースがある場合に、このオプションは最適です。Kerberos 認証が無効になっている場合、Windows 資格情報を別のコンピュータに渡すこともできます。別のコンピュータの接続が必要な場合に、想定されるデータではなく、エラーが返されます。

    自動的にレポートを実行する場合、またはサブスクリプションで利用できるレポートを実行する場合は、このオプションを使用しないでください。レポート サーバーでは、自動的にレポートの実行が開始されます。レポート サーバーの実行時に使用するアカウントは、外部データ ソースへのアクセスに使用できません。

  • [資格情報は必要ありません]
    データ ソースへのアクセスに、資格情報が必要でないことを指定します。データ ソースがユーザーのログインを必要とする場合、このオプションを選択しても効果がありません。このオプションは、データ ソース接続にユーザーの資格情報を必要としない場合にのみ選択してください。

    資格情報を使用しないようにデータ ソースを構成しているときに、そのデータ ソースを使用するレポートでサブスクリプション、スケジュール設定されたレポート履歴、スケジュール設定されたレポートの実行をサポートする場合は、ここに記載されていない手順を実行する必要があります。具体的には、レポート実行時に使用される、権限の弱いアカウントを作成する必要があります。このアカウントは、外部データ ソースへの接続に使用されます。このアカウントの詳細については、「自動実行されるレポート処理用のアカウントの構成」を参照してください。

  • [適用]
    [適用] をクリックして変更を保存します。

参照

関連項目

レポート マネージャ F1 ヘルプ

その他の技術情報

Reporting Services のデータ ソース プロパティの設定
資格情報と接続情報の指定

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手