次の方法で共有


レッスン 3: Management Studio を使用した行レベルのセキュリティの有効化

新規 : 2006 年 4 月 14 日

レポート モデルでは、2 段階の処理で行レベルのセキュリティを有効にします。まず、モデル デザイナを使用して少なくとも 1 つのフィルタ属性を作成し、行レベルのセキュリティを適用するエンティティの SecurityFilters コレクションにその属性を割り当てます。次に、Management Studio を使用して、モデル デザイナで作成したフィルタに基づいて行レベルの権限を付与します。

セキュリティ フィルタは、モデルに対してコンテンツ マネージャまたは管理者の権限を持つユーザーであっても、常に適用されます。管理者またはその他のユーザーが、行レベルのセキュリティが定義されているエンティティのすべての行を表示できるようにするには、空のセキュリティ フィルタ (常に True を返す) を作成し、そのフィルタを使用してすべての行へのアクセス権をそれらのユーザーに付与します。

このレッスンでは、SQL Server Management Studio を起動し、レッスン 2 で作成したフィルタ処理済みの属性を使用してモデル アイテム セキュリティを適用します。

SQL Server Management Studio を起動するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server 2005] をポイントし、[SQL Server Management Studio] をクリックします。

    [サーバーへの接続] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [サーバーの種類] ボックスの一覧で、[Reporting Services] を選択します。

  3. [サーバー名] ボックスの一覧で、モデルが格納されているレポート サーバーに接続します。

  4. [Windows 認証] が選択されていることを確認して、[接続] をクリックします。

    オブジェクト エクスプローラに、レポート サーバーの内容が表示されます。

Adventure Works レポート モデルへのアクセス権を付与するには

  1. オブジェクト エクスプローラで、[ホーム] をダブルクリックします。

  2. [モデル] をダブルクリックします。

  3. [Adventure Works] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  4. [ページの選択] ペインで、[モデル アイテム セキュリティ] をクリックします。

  5. [このモデルのモデル アイテムは個別にセキュリティで保護する] チェック ボックスをオンにします。

    ms365343.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
    モデル アイテム セキュリティを適用する場合は、このチェック ボックスをオンにする必要があります。
  6. [Adventure Works] トップ ノードを選択し、[グループまたはユーザーの追加] をクリックします。

  7. Everyone」と入力して、[OK] をクリックします。

  8. [モデル アイテム閲覧者] チェック ボックスをオンにします。

    これで、レポート モデル全体が、レポート モデルに対する権限を持つすべてのユーザーに表示されるようになります。

[Adventure Works] レポート モデルへの行レベルのアクセス権を付与するには

  1. [Employee] エンティティを展開します。

  2. [UserIDFilter] 属性を選択します。

  3. [各グループまたはユーザー アカウントに次のロールを使用する] オプションを選択します。

  4. [Everyone] グループを選択し、[削除] をクリックします。

  5. [グループまたはユーザーの追加] をクリックします。

  6. Rachel0 にアクセス権を付与するには、「<ComputerName>\Rachel0」と入力し、[OK] をクリックします。

  7. [モデル アイテム閲覧者] チェック ボックスをオンにします。

  8. [グループまたはユーザーの追加] をクリックします。

  9. Garrett1 にアクセス権を付与するには、「<ComputerName>\Garrett1」と入力し、[OK] をクリックします。

  10. [モデル アイテム閲覧者] チェック ボックスをオンにします。

  11. [モデルのプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じるには、[OK] をクリックします。

次の手順

これで、レポート モデルのモデル アイテムに、行レベルのセキュリティを適用できました。次のレッスンでは、レポート ビルダで簡単なレポートを作成し、そのレポートを Rachel0 および Garrett1 として検証して、行レベルのセキュリティが予想どおりに機能することを確認します。「レッスン 4: 適用された行レベルのセキュリティ変更の検証」を参照してください。

参照

その他の技術情報

モデルのセキュリティ保護
[モデルのプロパティ] ([モデル アイテムのセキュリティ] ページ)
モデルの管理

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手