JDBC ドライバの使用

このセクションでは、Microsoft SQL Server 2005 JDBC Driver を使用して SQL Server データベースへの単純な接続を作成する方法について簡単に説明します。 SQL Server データベースに接続する前に、まず SQL Server をローカル コンピュータまたはサーバーのいずれかにインストールし、JDBC ドライバをローカル コンピュータにインストールする必要があります。

クラスパスの設定

JDBC ドライバは、Java SDK の一部ではありません。 したがって、sqljdbc.jar ファイルを使用する場合は、このファイルを含むクラスパスを設定する必要があります。 クラスパスに sqljdbc.jar のエントリがない場合、お使いのアプリケーションで "Class not found" という一般的な例外がスローされます。

sqljdbc.jar ファイルは次の場所にインストールされます。

<インストール ディレクトリ>\sqljdbc_<バージョン>\<言語>\sqljdbc.jar

Windows アプリケーションで使用される CLASSPATH ステートメントの例を以下に示します。

CLASSPATH =.;C:\Program Files\Microsoft SQL Server 2005 JDBC Driver\sqljdbc_1.2\enu\sqljdbc.jar

Unix/Linux アプリケーションで使用される CLASSPATH ステートメントの例を以下に示します。

CLASSPATH =.:/home/usr1/mssqlserver2005jdbc/Driver/sqljdbc_1.2/enu/sqljdbc.jar

注意

Window システムでは、ディレクトリ名が 8.3 より長い場合、またはフォルダ名にスペースが含まれている場合、クラスパスに問題が生じることがあります。 この種の問題が疑われる場合、sqljdbc.jar ファイルを一時的に C:\Temp のような単純な名前のディレクトリへ移動し、クラスパスを変更して問題が解決するかどうか判断する必要があります。

コマンド プロンプトで直接実行されるアプリケーション

クラスパスは、オペレーティング システムにおいて構成されます。 sqljdbc.jar をシステムのクラスパスに追加します。 または、java -classpath オプションを使用して、アプリケーションを実行するクラスパスを Java コマンド ラインで指定することもできます。

IDE で実行されるアプリケーション

各 IDE ベンダでは、クラスパスを自社の IDE に設定するためのさまざまな方法を用意しています。 クラスパスをオペレーティング システムに設定するだけでは動作しません。 sqljdbc.jar を IDE クラスパスに追加する必要があります。

サーブレットおよび JSP

サーブレットや JSP は、Tomcat のようなサーブレット/JSP エンジンで実行されます。 クラスパスは、サーブレット/JSP エンジンのドキュメントに従って設定する必要があります。 クラスパスをオペレーティング システムに設定するだけでは動作しません。 一部のサーブレット/JSP エンジンでは、エンジンのクラスパスを設定するために使用できるセットアップ画面が用意されています。 この場合、正しい JDBC ドライバ用 JAR ファイルを既存のエンジン クラスパスに追加し、エンジンを再起動する必要があります。 この他の場合は、エンジンをインストールするときに lib のような特定のディレクトリに sqljdbc.jar をコピーしてドライバを配置することができます。 エンジン ドライバのクラスパスは、エンジン固有の構成ファイルで指定することもできます。

Enterprise Java Beans

Enterprise Java Beans (EJB) は、EJB コンテナで実行されます。 EJB コンテナは、さまざまなベンダから供給されています。 Java アプレットはブラウザ上で動作しますが、Web サーバーからダウンロードされます。 sqljdbc.jar を Web サーバーのルートにコピーし、アプレットの [HTML archive] タブで JAR ファイル名を指定します。たとえば <applet ... archive=sqljdbc.jar> のようになります。

データベースへの簡単な接続を作成する

DriverManager クラスを使用してデータベースに接続するには、まず初めに次のようにしてドライバを登録する必要があります。

Class.forName("com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver");

ドライバが読み込まれたら、接続 URL を使用して接続を確立します。

String connectionUrl = "jdbc:sqlserver://localhost:1433;" +
   "databaseName=AdventureWorks;user=MyUserName;password=*****;";
Connection con = DriverManager.getConnection(connectionUrl);

データ ソースとの接続および接続 URL の使用の詳細については、「接続 URL の構築」および「接続プロパティの設定」を参照してください。

参照

その他のリソース

JDBC ドライバの概要