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Lync Server 2010 への新規接続の禁止

 

トピックの最終更新日: 2010-11-10

Microsoft Lync Server 2010 では、ソフトウェアまたはハードウェアのアップグレードを適用する場合などに、ユーザーに提供するサービスを中断せずにサーバーをオフラインにすることができる、新しい機能を導入しています。 プール内でサーバーへの新規接続および呼び出しを禁止するオプションを指定した場合、このオプションを実装するとすぐに新規接続および呼び出しを受け付けなくなります。 これら新規の接続および呼び出しは、プール内の他のサーバーを介してルーティングされます。 新規接続を禁止しているサーバーでは、既存の接続上のセッションは自然に終了するまで継続することができます。既存のセッションがすべて終了すると、サーバーをオフラインにすることができます。

フロント エンド サーバーへの新規接続を禁止する時、一部の Lync Server 2010 機能およびサービスは、新しい DNS 負荷分散機能を使用して、適切な機能性を確保します。 プール内で DNS 負荷分散を使用していない場合、サーバーが新規接続を禁止している間、これらのサービスを介する接続はその他のサーバーに再ルーティングされない可能性があり、結果、サーバーがオフラインになる時、一部のセッションおよび通話が中断される可能性があります。 このオプションを確実に正しく動作させるために DNS 負荷分散を使用する機能は、次のとおりです。

  • Microsoft Lync 2010 Attendant

  • 電話会議アナウンス アプリケーション

  • 応答グループ アプリケーション

  • アナウンス アプリケーション

  • コール パーク アプリケーション

DNS 負荷分散の詳細については、「計画」のドキュメントの「DNS 負荷分散」を参照してください。

Lync Server 2010 を実行しているサーバーですべてのサービスに対して新規接続を禁止することに加えて、個々の Lync Server サービスに対して新規接続を禁止することもできます。 たとえば、サーバー全体のシャットダウンを必要としない Lync Server アップデートを適用する必要がある状況では、この方法が便利です。 1 つのサービスに対して接続を禁止する場合、Windows のサービス一覧でグループ化され、表示されるサービスを選択する必要があります。 たとえば、Lync Server フロント エンド サーバーおよび監視サーバーのデータ収集エージェントは個別の Lync Server サービスですが、Windows のサービス一覧においてこの 2 つは統合され、RTCSrv.exe サービスとして表示されます。 RTCSrv.exe サービスに対する新規接続を禁止することはできますが、これら 2 つの個別の基礎となる Lync Server サービスに対し、別々に新規接続を禁止することはできません。

important重要:
新規接続を禁止するようにサーバーを設定しても、その後にサーバーを再起動すると、既定では、起動後すぐに新規接続の受け入れが開始されます。これを回避するために、サーバーを一時停止するだけに留め、サーバーを再起動する前に手動で再開します。