Share via


Findings and Recommendations

 

トピックの最終更新日: 2011-03-25

大都市サイト復元ソリューションは、テスト済みで、Microsoft によって正式にサポートされていますが、このトポロジを展開する場合は、次の調査結果と推奨事項を確認したうえで行ってください。

調査結果

  • クラスター フェールオーバーは期待どおりに機能しました。手作業が必要になることはありませんでした。ただし、グループ チャット サーバー、アーカイブ サーバー、および監視サーバーについては除きます。フェールオーバー後、フロント エンド サーバーは、バックエンド データベース サーバーに再接続して通常のサービスを再開できました。Microsoft Lync 2010 クライアントは自動的に再接続しました。

  • クラスター フェールバックは期待どおりに機能しました。ストレージの再同期が完了していることをフェールバックの開始前に確認することが重要です。

    通常のフロント エンド サーバーが再度使用できるようになると、そのフロント エンド サーバーに転送されるユーザーに、簡易的なサインアウト/サインイン シーケンスが表示されます。

  • フェールオーバーの発生時、フェールオーバー サイトのグループ チャット チャネル サービスの参照サービスを手動で起動する必要がありました。また、グループ チャット コンプライアンス サーバーの設定を手動で更新する必要もありました。詳細については、「操作」のドキュメントの「Compliance Server のバックアップ」を参照してください。

推奨事項

  • テストでは、各 SQL Server クラスターの 2 つのノード (各サイトに 1 つのノード) を使用しましたが、いくつかのノードを追加で展開して、トポロジ内のすべてのコンポーネントを対象に、サイト内での冗長性を実現することをお勧めします。たとえば、アクティブ SQL Server ノードが使用不能になると、同じサイトのバックアップ SQL Server ノードと同じクラスターの一部により、障害のあるサーバーがオンラインに戻るか交換されるまで、ワークロードを引き継ぐことができます。

  • このテストでは、特定のサードパーティ ベンダー製のコンポーネントを使用しましたが、このソリューションは、特定のベンダーに依存することも、特定のベンダーを規定することもありません。コンポーネントがマイクロソフト認定のものでサポートされている限り、適合ベンダーであれば、どのベンダーでも利用できます。

  • このソリューションの個々のコンポーネント (たとえば、地理的に離れた場所に分散したコンポーネント) は、すべてがサポートされている必要があり、可能であれば、マイクロソフト認定であることが望まれます。ただし、これは、Microsoft が個々のサードパーティ コンポーネントを直接サポートするという意味ではありません。コンポーネントのサポートについては、それぞれのサードパーティ ベンダーに問い合わせてください。

  • フルスケール展開のテストは行いませんでしたが、Lync Server 2010 について公開されているスケール値が該当すると予想されます。それを念頭に、フェールオーバーの発生時にも通常の運用を続行できるだけの十分なキャパシティを確保するように計画する必要があります。詳細については、「計画」のドキュメントの「処理能力の計画」を参照してください。

  • このセクションの情報はガイドラインにすぎません。このソリューションを運用環境に展開する場合は、事前に、このソリューションを独自のトポロジで構築してテストを行う必要があります。

note注:
プライマリ サイトとセカンダリ サイトの間のネットワークとデータレプリケーションの待機時間が 20 ms を超える環境、または帯域幅が組織のユーザー モデルをサポートしていない環境への、このソリューションの実装を Microsoft はサポートしていません。待機時間が 20 ms を超えると、エンドユーザーのエクスペリエンスは急激に低下します。また、アーカイブ サーバーとグループ チャット コンプライアンス サーバーの動作に遅れが生じるようになり、それが原因で、フロント エンド サーバーとグループ チャット ルックアップ サーバーがシャットダウンすることがあります。