ツールボックスIT プロフェッショナル向けの新製品
Greg Steen
ビデオ画面のキャプチャ
My Screen Recorder Pro
20 分後に会議を控えているのに、まだ新しいシステムの構成に関するプレゼンテーションを作成する必要があったり、ほぼ毎日のように異なるユーザーに同じアプリケーションのチュートリアルを行っていたりしませんか。身に覚えがある方に朗報です。そのような場合は、DeskShare 社が提供している My Screen Recorder Pro を試してみてください。
名前が示すとおり、このアプリケーションを使用すると、デスクトップ上の操作をビデオとして記録することで、即席のプレゼンテーションや再利用できるクライアント向けのチュートリアルを作成することができます。My Screen Recorder Pro では音声の記録もサポートされているので、ビデオにナレーションを挿入できます (ヒント : 録音を始める前に台本を作成するか、要点をまとめておくことをお勧めします)。
新しいビデオは簡単に作成できます。記録する領域 (デスクトップ全体、デスクトップのカスタマイズ可能な領域、デスクトップの特定の領域、または特定のアプリケーション ウィンドウ) を選択し、[Record] (記録) をクリックします。
このアプリケーションでは、AVI、Windows Media® Video (WMV)、または Flash 形式で記録できるので、記録物を比較的簡単に配布できます。また、ビデオは、Web ページに埋め込んだり、ストリーミングしたりして、広範なユーザーと情報を共有することができます。ほとんどの Windows® コンピュータのローカルで再生できるビデオの実行可能ファイルを作成することもできます。ビデオは実行可能ファイル内に埋め込まれるので、配布処理を簡略化し、エンド ユーザーは非常に簡単にビデオを再生することができます。
チュートリアルやプレゼンテーションが複数のセグメントで構成されている場合は、いくつかのセグメントを 1 つのビデオにまとめることができます。また、ビデオを少し編集する必要がある場合は、必要に応じて記録内容を分割したり、削除したりすることができます。
通常は既定の構成を問題なく使用できますが、このアプリケーションでは、フレーム レート、音声品質、および圧縮の設定をご使用の環境に合わせて微調整できます。この設定は、サイズや帯域幅の制限による問題に対処するのに役立ちます。また、単純なコマ撮りモードを使用して記録を作成できます。このモードを使用すると、(動きの遅い進行状況バーなど) 記録の中で長時間実行している部分を圧縮できます。もう 1 つの優れた機能は、記録用にマウス ポインタを変更して、記録セッションの進行中に行う注目すべき操作にマウス ポインタの効果を追加するオプションです。たとえば、マウス ボタンをクリックするたびに、ポインタを拡大したり、丸で囲んだりすることができます。また、アーカイブの目的で、記録物にキャプションやタイムスタンプを追加することもできます。
臆病なユーザーや特に慎重なユーザーのために、My Screen Recorder Pro では、記録のスケジュールを設定することができます。また、コマンド ラインから実行して、ワークステーションで行われている操作をこっそり監視することもできます。さらに、このアプリケーションには、ビデオを FTP サイトに公開する組み込みの機能が用意されています。スケジューラと組み合わせて使用すると、このオプションは監査を行うのに役立ちます。
価格 : 99 ドル (直販、1 ライセンスごと)
デスクトップで行っている操作の記録によるプレゼンテーションの作成 (画像を拡大するには、ここをクリックします)
ディスクの最適化
PerfectDisk 8
raxco.com/products/PerfectDisk2k
ハード ディスクの最適化は、すべての Windows システムに不可欠です。私と同じような嗜好をお持ちなら、アプリケーション、機能、およびソフトウェアの更新プログラムを常に追加したり、削除したりしているでしょう。ディスクの最適化ユーティリティには非常に多くの選択肢があります。実際、先月号でも 1 つご紹介したばかりです。しかし、最適化は非常に重要な作業であり、Raxco Software 社が提供している PerfectDisk 8 は、間違いなく、ご紹介する価値のあるツールです。すべての種類の Windows には最適化ツールが同梱されていますが、より厳密に最適化処理を制御できるユーティリティが必要になることがあります。その場合は、PerfectDisk を試してみてください。
Windows に同梱されている最適化ツールから想像できるように PerfectDisk 8 では、FAT16、FAT32、および NTFS の各種ドライブを最適化できます。また、RAID ドライブも最適化できます。このツールには、デスクトップ用とサーバー用のバージョンがあります。PerfectDisk 8 は、Windows Vista® の認定アプリケーションで、Windows Server® 2003 や Windows 2000 など、他のバージョンの Windows でもサポートされています。また、Exchange Server 用のバージョンも提供されています。
同社は、アクセス速度が上がるようにディスク上のファイル構造を整理する SMARTPlacement テクノロジを、このアプリケーションの売りにしています。たとえば、Windows XP システムでは、SMARTPlacement テクノロジで boot.ini ファイルと layout.ini ファイルを管理し、システム起動時のディスクのシーク時間が短縮されるように、これらのファイルに指示します。ドライブ全体だけでなく、特定のファイルを最適化することもできます。このオプションは、大きな ISO ファイルをダウンロードした後などに役立ちます。
このアプリケーションでは、通常 OS の実行中には処理できない、扱いにくいシステム ファイルを最適化するための、次回システム起動時に実行できるオフライン モードが用意されています。また、特定の条件下では、ディスクのマウントを解除して最適化を実行することができます。PerfectDisk のもう 1 つのすばらしい機能は、スクリーン セーバーが実行されると自動的に最適化を開始できるという、スクリーン セーバー最適化モードです。
PerfectDisk には、コマンド ライン バージョンが同梱されています。このバージョンを使用すると、任意のタスク スケジューラを使用して最適化をスケジュールしたり、システムで実行している任意のシステム管理エージェントを使用してリモートで最適化を実行したりすることができます。大規模な展開では、ぜひ無償の PerfectDisk Command Center もダウンロードしてください。このツールを使用すると、企業全体に対してワークステーション アプリケーションをリモートで展開、更新、スケジュール、および構成することができます。
価格 : PerfectDisk 8 Professional (デスクトップ用) は 1 ライセンス 39.99 ドル～、PerfectDisk 8 Server は 1 ライセンス 239.99 ドル～
多数の構成オプションが用意されている PerfectDisk (画像を拡大するには、ここをクリックします)
ブック レビュー
『Network Warrior』
職場で Cisco のデバイスを使用している場合は、Gary Donahue 著『Network Warrior』(O'Reilly、2007 年) を入手することをお勧めします。この書籍は、幅広い読者を対象としており、ネットワークの分野では初心者にとっても、CCNA 認定資格を最近取得したばかりのユーザーにとっても、新たなネットワーク スキルを習得することを目指している熟練したシステム管理者にとっても有益なリソースです。
特に、現実的なネットワーク テクノロジの使用に基づいている点と、ネットワーク プロフェッショナルが日常的に行う一般的なタスクの多くをすぐに参照できる点が気に入っています。この書籍は基礎レベルから始まり、基本的なネットワークの構成要素を具体的に説明しています。その後、ハブ、スイッチ、VLAN、トランキング、および VLAN トランク プロトコル (VTP) の概要と、スパニング ツリー プロトコル (STP) と Cisco System の EtherChannel テクノロジを使用したスパニング ツリーの概要の説明に移ります。
この書籍では、Cisco の Internetwork Operating System (IOS) と CatOS コマンド ライン インターフェイス (CLI) コマンドの基本的な使用例と、その使用法およびテクノロジの説明が提供されます。また、現在の方法論の背景にある簡単な歴史を紹介し、IOS だけではなく CatOS もまだ存在する理由など、適切な観点を提示している点についても気に入っています。
測定基準からルーティング プロトコルによる管理上の相違点など、ルーティングの基礎を学習できる、ルーターとルーティングに関する概要が提供されています。また、Open Shortest Path First (OSPF)、Border Gateway Protocol (BGP)、Routing Information Protocol (RIP) などのプロトコルの概要についても説明しています。
Cisco の Hot Standby Router Protocol (HSRP) についてのセクションでは、可用性の向上について詳しく説明し、ご使用のネットワーク インフラストラクチャでダウンタイムを回避するための基本的な構成をいくつか紹介しています。その後に、Cisco 6500 や Catalyst 3750 などの、Cisco の一部のマルチレイヤ スイッチの機能を評価し、使用する可能性がある基本的な構成の一部を紹介しています。
通信の世界に関連する情報も便利です。この書籍では、一部の用語についても説明しているので、次にその用語が出てきたときに知ったかぶりをせずに済みます。Channel Service Unit/Data Service Unit (CSU/DSU)、DS3 接続の構成、およびマルチノードのフレーム リレーについては、通信の専門家と実際に会話できるくらい十分な情報が提供されています。
セキュリティとファイアウォールについてのセクションもあります。ここでは、アクセス制御リスト (ACL) をデザインおよび構成する方法を紹介し、認証、DMZ、および具体的な PIX ファイアウォールの構成オプションについて説明しています。"すべてのものを拒否し、必要なものを許可せよ" や "セキュリティとは利便性と疑心暗鬼とのバランスを取ることである" などの、ネットワークに関するスローガンを強調する、ファイアウォール理論の簡潔な説明が気に入っています。
最後のセクションでは、ネットワーク デザインに関する見解が提供されています。ここでは、文書化と名前付け規則の重要性を強調して、3 層構造の E コマース構成や分散層がないために破損したコア ネットワークなど、一般的なネットワーク インフラストラクチャ デザインの基礎について説明しています。
価格 : 44.99 ドル (定価)
ファイル ロックを管理する
WhoLockMe
すべてのアプリケーションでファイルを正しく閉じていれば良いのですが、残念ながら、そうではありません。共有違反は実に厄介で、現在ファイルをロックしているプロセスを特定することは、さらに厄介な作業です。皆さんはどうだかわかりませんが、私は 1 つのファイルを制御できるようにするためだけに、アプリケーションを 1 つずつ閉じていく作業が好きではありません。さいわい、WhoLockMe という名前のシンプルで便利な無償のエクスプローラの拡張機能があります。
このアプリケーションは、Windows NT®、Windows 2000、Windows Server 2003、および Windows XP で使用できるもので、特定のファイルを現在ロックしているプロセスがユーザーに通知されます。ロックしているプロセスを特定するのに必要な作業は、エクスプローラで右クリックし、コンテキスト メニューのコマンドを選択するだけです。
WhoLockMe では、ファイルをロックしているプロセスの名前、プロセス識別子 (PID)、開かれているファイルのパス、プロセスの実行コンテキストのドメインとユーザー、およびロックの原因となっているプロセスの完全パスを示します。勇気があれば、このアプリケーションの UI から直接そのプロセスを終了することも可能です。
残念ながら、WhoLockMe はしばらく更新されていないため、Windows Vista では機能しません。とはいえ、以前のバージョンの Windows を実行している場合、このアプリケーションは、移動、削除、または編集する必要があるファイルをロックしているユーザーやプロセスをすばやく見つけられる効果的なツールです。
価格 : 無償
DNS ツール
DNSStuff.com
インターネットに接続されたアプリケーションやネットワークを管理している場合は、これらを管理し、処理を円滑に実行し、管理者とアプリケーションが存在する場所を第三者が把握できるようにするためには、間違いなく DNS を使用しています。私が DNS の問題が発生した場合に頼りにしているツール セットは、DNSstuff.com で提供されているものです。この Web ベースのツール セットは、インフラストラクチャの構成のトラブルシューティングと確認を行うのに優れたリソースです。
このサイトでは、ドメイン、IP、ホスト名、電子メール、Web サイト、および一般的なネットワークに関する問題を調べるためのツールが提供されています。45 個を超えるさまざまなクエリ ツールが提供されており、これらのツールを使用して、メール サーバーの構成の検証から、DNS ホストの速度の確認まで、あらゆる操作を実行できます。もちろん、ご使用のインフラストラクチャでは、これらのほとんどのツールと同等のツールが用意されているかもしれませんが、外部からの検証によって、トラブルシューティングを行う際に重要な情報が提供されることがあります。また、近くの席にいる同僚に DNS 逆引き参照を頼んで手を煩わせる必要がなくなります。
このサイトで提供されているツールの中で最も強力で包括的なツールの 1 つが DNSreport です。ドメイン名を入力してボタンをクリックするだけで、設定に関するさまざまな情報を取得できます。各テスト項目には、テスト結果にさっと目を通して潜在的な問題があるかどうかを確認するのに役立つ、色分けされた状態が表示されます。レポートには、ドメインの親ゾーンを調べて、ネーム サーバー (NS) レコードや、IP アドレスとホスト名を送信しているかどうかなどの詳細情報が表示されます。レポートでは、潜在的なセキュリティ ホールも調べて、DNS サーバーが開かれているサーバーではないこと、DNS サーバーの NS レコードが同一であること、および NS 以外の要求で "機密" の NS レコードが漏洩していないことを確認します。
DNSreport では、単一障害点を調査する際に、複数のネーム サーバー、パブリック IP バインド、および見つからないネーム サーバーのテストが行われるので設定の可用性を分析できます。また、DNSreport では、Start Of Authority (SOA) の詳細を調べて、SOA シリアル番号、更新間隔、有効期間、再試行間隔、および有効期限 (TTL) の最小値を返すだけでなく、MNAME レコードと RNAME レコードのチェックを実行します。
レポートの Mail Exchange (MX) レコードのチェックでは、逆引き DNS エントリを検証し、重複するレコードがないことと、レコードに有効なホスト名が含まれていることを確認します。さらに、このツールでは、メール サーバーに接続し、メール サーバーのホスト名がグリーティング メッセージにあるかどうか、メール サーバーが (さまざまな RFC で規定されている) abuse@yourdomain メッセージを受け付けるかどうか、および SMTP サーバーが現在第三者中継として構成されている (それにより世界中のスパム送信者を呼び寄せてしまっている) かどうかなどの項目を検証します。最後に、DNSreport では www A レコードを返し、すべての IP が公開されていることを確認し、CNAME 構成によって追加の DNS 参照が発生しているかどうかを特定します。
DNSreport が十分でない場合は、このサイトで提供されている参照ツールを使用してメール サーバーが一連の既知のスパム データベースに登録されているかどうかを確認し、別のツールを使用してドメインで悪用される可能性のある連絡先を見つけることができます。通常の DNS 参照や主な ISP でキャッシュされている DNS 参照だけでなく、IP の Whois 参照、traceroute、および ping を実行できます。さらに、このサイトに登録した場合は、NETGEO IP 参照、MAC アドレス チェック、および完全なゾーン ファイルのダンプを実行することもできます。とにかく、これは非常に役立つツール セットです。
価格 : 1 ユーザー メンバシップにつき月額 3 ドル (完全なアクセスと無制限の参照を行えます)
便利で包括的な監視ツール セットを提供する DNSstuff.com (画像を拡大するには、ここをクリックします)
Greg Steen は技術プロフェッショナルであり、新製品のファンでもあります。より簡単な操作、品質保証、および開発に役立つ IT プロフェッショナルのための新しいツールを日夜追い求めています。
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