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PowerPoint 2007 での移行に関する考慮事項

適用対象: Office Resource Kit

 

トピックの最終更新日: 2008-05-01

この記事の内容 :

  • ファイルを新しいファイル形式に移行する

  • 新しいユーザー インターフェイス、グラフィックス、および書式設定機能

  • ファイルを格納または共有する

  • プレゼンテーションのセキュリティ

  • 信頼できる場所

  • プレゼンテーションの配信

  • トラブルシューティングと復旧

この記事では、Microsoft Office PowerPoint 2007 での移行に関する考慮事項について説明します。

ファイルを新しいファイル形式に移行する

Office PowerPoint 2007 で作成されるプレゼンテーションのファイル形式は変更されました。2007 Microsoft Office system の新しいファイル形式の詳細については、「2007 Office system のファイル形式リファレンス」を参照してください。ファイルの新しいファイル形式への移行、または PowerPoint の複数バージョンの混在に関する詳細については、「2007 Office system への移行を計画する」および「2007 Office system に移行する」を参照してください。

新しいユーザー インターフェイス、図形、および書式設定機能

Office PowerPoint 2007 は、Microsoft Office Fluent ユーザー インターフェイスという新しい直感的なユーザー インターフェイスを備えています。ユーザーは、このユーザー インターフェイスを使用して、より質の高いプレゼンテーションを以前のバージョンの PowerPoint よりも格段に速く作成できます。Office PowerPoint 2007 には、新しく改良された効果、テーマ、および拡張書式のオプションが用意されており、これらを使用して、見栄えの良いダイナミックなプレゼンテーションを以前に比べてごく短時間で作成できます。

ファイルを格納または共有する

スライド ライブラリ

Office PowerPoint 2007 では、ユーザーは、Microsoft Office SharePoint Server 2007 を実行するサーバーの集中的なスライド ライブラリに個々のスライド ファイルを格納することで、スライド コンテンツを共有および再利用できます。ユーザーは、Office PowerPoint 2007 からスライド ライブラリにスライドを発行したり、スライド ライブラリから PowerPoint プレゼンテーションにスライドを追加したりできます。スライド ライブラリにコンテンツを格納することで、既存のコンテンツの目的を簡単に再設定できるようになるので、コンテンツを再作成する必要が少なくなります。

スライド ライブラリを使用すると、ユーザーは、サーバーに格納されているスライドにプレゼンテーションのスライドをリンクすることで、コンテンツを最新の状態に保てるようになります。サーバーのバージョンが変更されると、ユーザーはスライドを更新するように求められます。

PowerPoint とスライド ライブラリの連携の詳細については、「PowerPoint 2007 のスライドのコンテンツを共有、再利用する」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111386\&clcid=0x411) を参照してください。

PDF または XPS として保存する

Office PowerPoint 2007 では、「2007 Microsoft Office プログラム用 Microsoft PDF/XPS 保存アドイン」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111590\&clcid=0x411) のダウンロードを使用して、Portable Document Format (PDF) 形式および XML Paper Specification (XPS) 形式にファイルをエクスポートできます。その他のファイル形式のサポートを有効にする方法の詳細については、「PDF、XPS など、その他のファイル形式のサポートを有効にする」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111589\&clcid=0x411) を参照してください。

プレゼンテーションのセキュリティ

Office PowerPoint 2007 のさまざまな新しいセキュリティ機能を使用すると、プレゼンテーションについて、作成者の名前を非表示にしたり、すべてのコメントが削除されていることを確認したり、変更できるユーザーを制限したりすることで、自分の手を離れた後もそのプレゼンテーションを安全に管理できるようになります。Office PowerPoint 2007 では、ユーザーは次の操作を行うことができます。

  • [最終版にする] コマンドを使用することで、ドキュメントの最終バージョンが誤って変更されることを防ぐことができます。

  • ドキュメント検査を使用することで、ドキュメント内の非表示のメタデータおよび個人情報を検出、削除できます。

  • 非表示のデジタル署名を付加して、プレゼンテーションの信頼性、整合性、作成元についての保証を提供します。

  • 2007 Office system と Microsoft Windows Rights Management Services for Windows Server 2003 を使用して権限を割り当てることで、他のユーザーがプレゼンテーションをコピー、印刷、または編集できないようにします。

  • [ドキュメント情報パネル] でドキュメントのプロパティを管理できます。

新しいセキュリティ機能の詳細については、「Microsoft Office PowerPoint 2007 の新機能」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111043\&clcid=0x411) を参照してください。

信頼できる場所

信頼できる場所は、通常、クライアント コンピュータまたはネットワーク共有のフォルダです。信頼できる場所に配置されたファイルは、セキュリティ センターのセキュリティ機能によるチェックなしで開くことができます。ドキュメントとドキュメント内のマクロが信頼できる作成元からのものと思われる場合は、既定のセキュリティ センターの設定をより安全性の低いマクロのセキュリティ設定に変更するよりも、ドキュメントを信頼できる場所に移動することをお勧めします。信頼できる場所のファイルを開くときには、セキュリティ センターのセキュリティ機能によるチェックは行われず、セキュリティの警告も表示されませんが、マクロは有効です。

定義済みの信頼できる場所をユーザーに対して設定することも、ユーザーのクライアント コンピュータの既定の信頼できる場所を使用するようにすることもできます。2007 Office system をインストールするとき、複数の信頼できる場所が自動的に作成されます。いくつかの例を次に示します。

  • drive\Program Files\Microsoft Office\Templates

  • drive\Program Files\Microsoft Office\Document Themes 12

信頼できる場所の詳細については、「ファイルに対して信頼できる場所を作成、削除、変更する」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111588\&clcid=0x411) を参照してください。

プレゼンテーションの配信

ブロードキャスト機能は、ほとんど使用されていなかったので Office PowerPoint 2007 から削除されました。別の場所にいる個人や大きいグループとオンラインで共同作業をしたりプレゼンテーションを共有したりできるようにするには、Microsoft Office Live Meeting を使用することをお勧めします。Microsoft Office Live Meeting の詳細については、「Microsoft Office Live Meeting」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=110484\&clcid=0x411) を参照してください。

校閲者へ送信機能 ([ファイル]、[送信]、[メールの宛先 (校閲用)]) も Office PowerPoint 2007 から削除されました。校閲者へ送信機能の代わりに、Windows SharePoint Services 3.0 のグループ作業機能を使用します。Windows SharePoint Services 3.0 のグループ作業機能は、より堅牢なワークフローを実現します。または、電子メール メッセージでドキュメントを校閲者に送信することもできます。校閲者は、[校閲] タブにあるコメント機能を使用して、ドキュメントに対してコメントできます。コメント機能の詳細については、「プレゼンテーション内のコメントを追加、変更、または削除する」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=110486\&clcid=0x411) を参照してください。

トラブルシューティングと復旧

2007 Office system では、トラブルシューティングと復旧の機能が強化されています。

Microsoft Office 診断プログラムが、Microsoft Office 2003 のアプリケーションの自動修復と Microsoft Office アプリケーションの回復に代わる機能となります。Microsoft Office 診断プログラムは、一部の問題を直接解決したり、その他の問題の解決方法を特定したりできる一連の診断テストです。 詳細については、「クラッシュした Office アプリケーションを Office 診断プログラムで診断および修復する」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111593\&clcid=0x411) を参照してください。

Office PowerPoint 2007 は、プログラムの異常終了時に作業が失われないようにするための機能が強化されています。Office PowerPoint 2007 は、可能な限り、再起動後にプログラムの状態の一部を回復しようとします。詳細については、「Office ファイルを自動的に保存および回復する」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111592\&clcid=0x411) を参照してください。