Large-file-chunk-size : Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)
説明
Microsoft SQL Server を実行するサーバーから一度に読み取ることのできるデータの量を指定します。
注意
このプロパティは、コマンド ラインからのみ使用できます。
構文
stsadm -o setproperty
-propertyname large-file-chunk-size
-propertyvalue <値をバイト単位で指定>
[-url <https://server_name> ]
getproperty 操作の構文は次のとおりです。
stsadm -o getproperty
** propertyname large-file-chunk-size**
[-url <https://server_name> ]
注意
-propertyname の代わりに -pn を、-propertyvalue の代わりに -pv を使用できます。
プロパティ値
以下の表に使用できる値を示します。
名前 |
値 |
propertyname |
プロパティの名前を取得または設定します。 |
propertyvalue |
アップロード サイズ (バイト単位)。 単一のファイルまたはファイルのグループで構成されるコンテンツをこの設定より大きい値に変更することはできません。既定値は、5,242,880 バイト (5 MB) です。特定の環境下では、この値を 2 GB (2047 MB または 2,147,483,648 バイト) までの任意の値に変更できます。 |
url |
一般的には、Web アプリケーションの URL パスを http://*server_name*という形式で指定します。 |
備考
チャンク サイズよりも大きいファイルがある場合 (チャンク サイズが 5 MB に設定されているときに 70 MB のファイルがある場合など)、そのファイルは 14 チャンク (70/5) で読み取られます。チャンク サイズは、最大アップロード ファイルのサイズとは無関係です。チャンク サイズには、単に、ファイルから一度に読み取ることができるデータ量を指定します。たとえば、ファイル サイズ 73,400,320 バイトで、チャンク サイズが 5,242,880 バイトに設定されている場合、そのファイルは、14 (73,400,320/5,242,880) 個のチャンクで読み取られます。
注意
チャンク サイズを大きくしすぎると、ファイルが使用するフロントエンド メモリが過剰になるため、この設定を下げる必要があります。チャンク サイズを小さくしすぎると、SQL Server データベースに送信される要求が多くなり過ぎ、パフォーマンスに悪影響を及ぼします。既定値の 5 MB と 2 GB の間で調整することをお勧めします。
このプロパティを変更したら、IIS を再起動する必要があります。IIS を再起動するには、コマンドライン プロンプトで「iisreset」と入力します。
例
大きいファイル チャンクのサイズを 1,073,741,824 バイト (1024 MB) に設定するには、次の構文を使用します。
stsadm -o setproperty -pn large-file-chunk-size -pv 1073741824
large-file-chunk-size プロパティの現在の設定を表示するには、次の構文を使用します。
stsadm -o getproperty -pn large-file-chunk-size -url https://server_name