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削除されたオブジェクトの取得と保存を計画する (Office SharePoint Server)

この記事の内容 :

  • ごみ箱の使用を計画する

  • 削除されたサイトの取得と復元を計画する

どのシステムでも、必要なオブジェクトをユーザーが間違って削除するという、よくあるエラーが発生します。Microsoft Office SharePoint Server 2007 には、削除したアイテムをユーザーが復元できるようにするごみ箱が用意されています。削除されたサイトを取得するには、サイトが削除されるときに生成される Web Delete イベントを検出し、このイベントに対応してサイトをアーカイブできます。

ごみ箱の使用を計画する

Office SharePoint Server 2007 には、第 2 段階ごみ箱が含まれています。第 1 段階のごみ箱では、適切な権限を持っているエンド ユーザーが、誤って削除したファイル、ドキュメント、リスト アイテム、リスト、およびドキュメント ライブラリをサイトから復元することができます。第 2 段階ごみ箱では、サイト コレクション管理者が、ごみ箱から削除されたアイテムを復元することができます。

既定では、指定した期間 (既定の設定は 30 日) が経過すると、両方のごみ箱内のアイテムが自動的に削除されます。また、第 2 段階ごみ箱が上限サイズに到達すると、最も古いアイテムが自動的に削除されます。

注意

第 1 段階ごみ箱を空にするときにのみ、第 1 段階ごみ箱から第 2 段階ごみ箱にアイテムが移動します。ごみ箱の制限時間には、いずれかの段階のごみ箱内での経過時間ではなく、最初の削除後からの合計時間が適用されます。

第 2 段階ごみ箱がサイズ制限に達した場合は、その時点で、最も古いアイテムが自動的に削除されます。

ごみ箱は、ファームの管理者によって Web アプリケーションのすべてのサイトに対して有効にし、構成できます。ごみ箱の構成では、オブジェクトを保持する期間と、第 2 段階ごみ箱に使用する、稼働中のサイトのクォータの割合を指定できます。

以下のサイトを含む Web アプリケーションに対しては、ごみ箱を有効にすることをお勧めします。

  • グループ作業サイト

  • ドキュメント センター、レコード センターなどの企業サイト

  • 発行サイト

削除されたサイトの取得と復元を計画する

削除されたサイトを取得して復元するには、サイトが削除されるときにシステムで生成される Web Delete イベントを検出し、それに対応する必要があります。イベントへの対応では、多くの場合、Stsadm エクスポート オプションを使用してサイトをバックアップします。Microsoft IT (MSIT) は、Web Delete イベントを検出してそれに対応するために、Microsoft IT Site Delete Capture Feature 1.0 を作成しました。Web Delete イベントが検出されると、サイトはこの機能によってファイル共有にアーカイブされてから、構成データベースとコンテンツ データベースから削除されます。

Microsoft IT Site Delete Capture Feature 1.0 は、ファームの管理者がインストールし、ローカル コンピュータの Administrators グループのメンバであるアカウントによって実行される必要があります。この機能のアプリケーション構成は、サイト コレクションの一覧としてホストされるので、サイト コレクション管理者は一般的な機能のパラメータを簡単に管理できます。

Microsoft IT Site Delete Capture Feature 1.0 は、「CodePlex governance (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=92682&clcid=0x411) から利用できます。

注意

このツールは Office SharePoint Server 2007 の一部ではなく、更新されない可能性があります。このツールは、サポートされる Microsoft テクノロジを使用していますが、Microsoft がサポートするものではありません。

厳密に管理されたサイト (レコード センターなど) の例外を除き、12 GB より小さいサイトは、Microsoft IT Site Delete Capture Feature 1.0 を使用して保護することをお勧めします。

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このトピックは、簡単に読んだり印刷したりできるように、次のダウンロード可能なブックに収められています。

入手できるすべてのブックの一覧については、「Office SharePoint Server 2007 のダウンロード可能なブック」を参照してください。