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ワークフローについて

このセクションの内容 :

ビジネスの成否はビジネス プロセスにかかっています。それらのプロセスではソフトウェアを使用する機会も多いものの、多くの組織においては、最も重要なプロセスは人間に任されています。プロセスに関与する人間どうしのやり取りを自動化することによって、そのプロセスの機能を強化し、効率を高めると共にエラー発生率を下げることができます。この種のヒューマン ワークフローをサポートするソフトウェアを使用することで、組織の実効性を高めることができます。

ヒューマン ワークフローの自動化サポートは、多種多様な組織のさまざまなプロセスに恩恵をもたらします。以下に例を示します。

  • 承認 : 人間主導のビジネス プロセスに共通して見られる特徴は、複数の参加者による承認が必要とされることです。承認の対象は、来年度のマーケティング計画が盛り込まれた Word 文書から、会議への出張に伴う経費報告書まできわめて多岐にわたります。いずれの場合も、複数の人間が情報を確認し、場合によってはコメントを追加して、承認または却下を表明する必要があります。

  • グループ作業の調整 : RFP に対する返答を作成するにせよ、ドキュメントの他言語への翻訳を管理するにせよ、多くのプロセスでは人々が組織化された方法で共同作業を行う必要があります。プロセスの各手順を自動化されたワークフローで定義することによって、グループの作業効率を高め、プロセス自体をより予測可能なものにすることができます。

  • 案件管理 : 多くのビジネス プロセスでは、未解決の問題のリストが作成されます。自動化されたワークフローを使用すると、そのリストを管理し、問題の解決に適切な人材を割り当て、解決の状況を追跡することができます。

この種の自動化されたビジネス プロセスをサポートするために、Windows SharePoint Services 3.0 ではヒューマン ワークフロー アプリケーションを実行できます。Windows Workflow Foundation を基盤とするこれらのアプリケーションは、Web ブラウザを通じて人々と対話し、必要に応じて他のソフトウェアともやり取りします。ワークフロー アプリケーションを作成するために、開発者は Workflow Foundation のワークフロー デザイナと Microsoft Visual Studio 2005 を使用します。一方、インフォメーション ワーカーは新しい Microsoft Office SharePoint Designer 2007 を使用します。

2007 Microsoft Office system の一部である Microsoft Office SharePoint Server 2007 は、Windows SharePoint Services 上に構築されたワークフロー アプリケーションの機能を一段と高めます。この製品を使用すると、Microsoft Office InfoPath 2007 で作成されたカスタム フォームをワークフローで使用して、Microsoft Office Word 2007、Microsoft Office Outlook 2007 など、Office アプリケーションを通じてユーザーとやり取りすることができます。Office SharePoint Server には、さまざまな定義済みのワークフローも用意されており、インフォメーション ワーカーは承認やその他の一般的な状況向けに自動化されたビジネス プロセスを作成できます。

Windows Workflow Foundation と Windows SharePoint Services 3.0 は、どちらも Windows に標準で付属します。一方、Office SharePoint Server は別途ライセンスされる製品です。これらすべてのテクノロジと、ワークフローを作成するためのツールについて、このセクションで紹介します。ここでの目的は、マイクロソフトが Windows SharePoint Services と 2007 Office system でヒューマン ワークフローをどのようにサポートしているかについて、全体像を示すことです。

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入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、「Office SharePoint Server 2007 のダウンロード可能なブック」を参照してください。