マイクロソフト セキュリティ情報 MS12-027 - 緊急
Windows コモン コントロールの脆弱性により、リモートでコードが実行される (2664258)
公開日: | 最終更新日:
バージョン: 2.0
概説
概要
このセキュリティ更新プログラムは Windows コモン コントロールに存在する非公開で報告された 1 件の脆弱性を解決します。この脆弱性により、ユーザーが、この脆弱性を悪用するために特別に細工されたコンテンツが含まれる Web サイトを訪問した場合に、リモートでコードが実行される可能性があります。しかし、すべての場合において、攻撃者がユーザーにそのような Web サイトを強制的に訪問させる方法はありません。その代わり、通常、ユーザーに電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージ内のリンクをクリックさせて攻撃者の Web サイトに誘導することにより、ユーザーを攻撃者の Web サイトに訪問させることが攻撃者にとっての必要条件となります。悪意のあるファイルが電子メールの添付ファイルとして送信される可能性もありますが、この脆弱性が悪用されるには、ユーザーにその添付ファイルを開かせることが攻撃者にとっての必要条件となります。
このセキュリティ更新プログラムは、Windows コモン コントロールを含むサポートされるすべてのマイクロソフトのソフトウェアの既定のインストールについて深刻度を「緊急」に評価しています。これらのソフトウェアには、Microsoft Office 2003、Microsoft Office 2007、Microsoft Office 2010 (x64-based エディションを除く)、Microsoft SQL Server 2000 Analysis Services、Microsoft SQL Server 2000 (Itanium-based エディションを除く)、Microsoft SQL Server 2005 (Microsoft SQL Server 2005 Express Edition を除くが Microsoft SQL Server 2005 Express Edition with Advanced Services を含む)、Microsoft SQL Server 2008、Microsoft SQL Server 2008 R2、Microsoft BizTalk Server 2002、Microsoft Commerce Server 2002、Microsoft Commerce Server 2007、Microsoft Commerce Server 2009、Microsoft Commerce Server 2009 R2、Microsoft Visual FoxPro 8.0、Microsoft Visual FoxPro 9.0、および Visual Basic 6.0 ランタイムのすべてのサポートされるエディションが含まれます。詳細情報については、このセクションの「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のサブセクションを参照してください。
このセキュリティ更新プログラムは脆弱性の影響を受けるバージョンの Windows コモン コントロールを無効にし、脆弱性を含まない新しいバージョンと置き換えることにより、これらの脆弱性を解決します。この脆弱性に関する詳細については、次の「脆弱性の情報」のセクションの特定の脆弱性に関するサブセクション「よく寄せられる質問 (FAQ)」を参照してください。
推奨する対応策: お客様は Microsoft Update サービスを使用して Microsoft Update からオンラインで更新プログラムをチェックするための自動更新を構成することができます。Microsoft Update から更新プログラムをオンラインでチェックするために自動更新を有効にし、構成しているお客様は、通常このセキュリティ更新プログラムは自動でダウンロードおよびインストールされるため、特に操作をする必要はありません。自動更新を有効にしていない場合、この更新プログラムを手動で Microsoft Update で確認し、インストールする必要があります。サポートされているエディションの Windows XP および Windows Server 2003 の自動更新の特定の構成オプションの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 294871 を参照してください。Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、および Windows Server 2008 R2 のサポートされているエディションの自動更新の詳細については、「Windows 自動更新とは」を参照してください。
管理者およびエンタープライズ インストール、またはこのセキュリティ更新プログラムを手動でインストールしたいエンド ユーザーについては、マイクロソフトは更新プログラム管理ソフトウェアまたは Microsoft Update サービスを使用して更新プログラムを確認してこの累積的な更新プログラムを直ちに適用することを推奨します。
このセキュリティ情報の後半の「検出および展開ツールとガイダンス」を参照してください。
既知の問題 マイクロソフト サポート技術情報 2664258 で、このセキュリティ更新プログラムをインストールする際に起こる可能性のある既知の問題に関して説明しています。また、これらの問題に対する推奨される解決策についても説明しています。
影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア
ここに記載されているソフトウェアをテストし、影響を受けるバージョンまたはエディションを確認しました。その他のバージョンまたはエディションはサポート ライフサイクルが終了したか、または影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフサイクルを確認するには、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。
影響を受けるソフトウェア
Microsoft Office スイートおよびソフトウェア
| Office ソフトウェア | 最も深刻な脆弱性の影響 | 総合的な深刻度 | 置き換えられる更新プログラム |
|---|---|---|---|
| Microsoft Office スイートおよびコンポーネント | |||
| Microsoft Office 2003 Service Pack 3 (Windows コモン コントロール) (KB2597112) | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft Office 2003 Web コンポーネント Service Pack 3 (Windows コモン コントロール) (KB2597112) | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft Office 2007 Service Pack 2 (Windows コモン コントロール) (KB2598041) | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft Office 2007 Service Pack 3 (Windows コモン コントロール) (KB2598041) | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft Office 2010 (32 ビット版) (Windows コモン コントロール) (KB2598039) | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (32 ビット版) (Windows コモン コントロール) (KB2598039) | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
Microsoft SQL Server ソフトウェア
| GDR のソフトウェアの更新プログラム | QFE のソフトウェアの更新プログラム | 最も深刻な脆弱性の影響 | 総合的な深刻度 | 置き換えられる更新プログラム |
|---|---|---|---|---|
| Microsoft SQL Server 2000 | ||||
| Microsoft SQL Server 2000 Service Pack 4 (KB983808) | Microsoft SQL Server 2000 Service Pack 4 (KB983809) | リモートでコードが実行される | 緊急 | MS09-004 の KB960082 は KB983808 に置き換えられる。 MS09-004 の KB960083は KB983809 に置き換えられる。 |
Microsoft SQL Server のコンポーネント
| Microsoft SQL Server | コンポーネント | 最も深刻な脆弱性の影響 | 総合的な深刻度 | 置き換えられる更新プログラム |
|---|---|---|---|---|
| Microsoft SQL Server 2000 | ||||
| Microsoft SQL Server 2000 Service Pack 4 | Microsoft SQL Server 2000 Analysis Services Service Pack 4 (KB983807) | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft SQL Server 2005 | ||||
| Microsoft SQL Server 2005 Express Edition with Advanced Services Service Pack 4[1] (Windows コモン コントロール) (KB2597112) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft SQL Server 2005 for 32-bit Systems Service Pack 4[1] (Windows コモン コントロール) (KB2597112) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft SQL Server 2005 for Itanium-based Systems Service Pack 4[1] (Windows コモン コントロール) (KB2597112) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft SQL Server 2005 for x64-based Systems Service Pack 4[1] (Windows コモン コントロール) (KB2597112) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft SQL Server 2008 | ||||
| Microsoft SQL Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2[2] (Windows コモン コントロール) (KB2598041) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft SQL Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 3[2] (Windows コモン コントロール) (KB2598041) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft SQL Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2[2] (Windows コモン コントロール) (KB2598041) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft SQL Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 3[2] (Windows コモン コントロール) (KB2598041) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft SQL Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2[2] (Windows コモン コントロール) (KB2598041) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft SQL Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 3[2] (Windows コモン コントロール) (KB2598041) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft SQL Server 2008 R2 | ||||
| Microsoft SQL Server 2008 R2 for 32-bit Systems[2] (Windows コモン コントロール) (KB2598041) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft SQL Server 2008 R2 for 32-bit Systems Service Pack 1[2] (Windows コモン コントロール) (KB2598041) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft SQL Server 2008 R2 for x64-based Systems[2] (Windows コモン コントロール) (KB2598041) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft SQL Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1[2] (Windows コモン コントロール) (KB2598041) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft SQL Server 2008 R2 for Itanium-based Systems[2] (Windows コモン コントロール) (KB2598041) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft SQL Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 1[2] (Windows コモン コントロール) (KB2598041) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| サーバー ソフトウェア | 最も深刻な脆弱性の影響 | 総合的な深刻度 | 置き換えられる更新プログラム |
|---|---|---|---|
| Microsoft BizTalk Server | |||
| Microsoft BizTalk Server 2002 Service Pack 1 (KB2645025) | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft Commerce Server | |||
| Microsoft Commerce Server 2002 Service Pack 4 (KB2658674) | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft Commerce Server 2007 Service Pack 2 (KB2658677) | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft Commerce Server 2009 (KB2655547) | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft Commerce Server 2009 R2 (KB2658676) | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
Microsoft 開発者用 ツールおよび ソフトウェア
| ソフトウェア | 最も深刻な脆弱性の影響 | 総合的な深刻度 | 置き換えられる更新プログラム |
|---|---|---|---|
| Microsoft Visual FoxPro | |||
| Microsoft Visual FoxPro 8.0 Service Pack 1 (KB2647488) | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Microsoft Visual FoxPro 9.0 Service Pack 2 (KB2647490) | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
| Visual Basic | |||
| Visual Basic 6.0 ランタイム (KB2641426) | リモートでコードが実行される | 緊急 | なし |
影響を受けないソフトウェア
| Office およびその他のソフトウェア |
|---|
| Microsoft Office 2010 (64 ビット版) |
| Microsoft Office 2010 Service Pack 1 (64 ビット版) |
| Microsoft Office Web Apps |
| Microsoft SQL Server 2000 Itanium Edition Service Pack 4 |
| Microsoft SQL Server 2000 Reporting Services Service Pack 2 |
| Microsoft Windows Server 2003 Service Pack 2 上の Microsoft SQL Server 2000 Desktop Engine (MSDE) |
| Microsoft SQL Server 2000 Desktop Engine (MSDE 2000) Service Pack 4 |
| Microsoft SQL Server 2005 Express Edition Service Pack 4 |
| SQL Server Management Studio Express (SSMSE) 2005 |
| Microsoft SQL Server 2008 Management Studio |
| Microsoft BizTalk Server 2004 |
| Microsoft BizTalk Server 2006 |
| Microsoft BizTalk Server 2009 |
| Microsoft Data Engine (MSDE) 1.0 |
| Microsoft Data Engine (MSDE) 1.0 Service Pack 4 |
このセキュリティ更新プログラムに関するよく寄せられる質問 (FAQ)
脆弱性の情報
深刻度および脆弱性識別番号
MSCOMCTL.OCX の RCE の脆弱性 - CVE-2012-0158
更新プログラムに関する情報
検出および展開ツールとガイダンス
セキュリティ更新プログラムの展開
関連情報
Microsoft Active Protections Program (MAPP)
お客様のセキュリティ保護をより向上させるために、マイクロソフトは、月例のセキュリティ更新プログラムの公開に先立ち、脆弱性情報を主要なセキュリティ ソフトウェア プロバイダーに提供しています。セキュリティ ソフトウェア プロバイダーは、この脆弱性の情報を使用し、ウイルス対策、ネットワーク ベースの侵入検出システムまたはホスト ベースの侵入防止システムを介して、お客様に最新の保護環境を提供します。このような保護環境を提供するセキュリティ ソフトウェア ベンダーの情報については、Microsoft Active Protections Program (MAPP) パートナーに記載されている各社の Web サイトを参照してください。
サポート
このセキュリティ更新プログラムに関するヘルプとサポートを受ける方法
- 更新プログラムのインストールのヘルプ:Microsoft Update のサポート
- IT プロフェッショナル向けのセキュリティ ソリューション:TechNet セキュリティに関するトラブルシューティングとサポート
- Windows を実行しているコンピューターのウィルスおよびマルウェアからの保護のヘルプ:ウイルスとセキュリティ サポート ページ
- 国ごとのローカルサポート:Microsoft サポート
免責
この文書に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation 及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation 及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。
更新履歴
- V1.0 (2012/04/11): このセキュリティ情報ページを公開しました。
- V2.0 (2012/05/01): このセキュリティ情報ページを更新し、SQL Server 2008 R2 の Service Pack 1 バージョンを「影響を受けるソフトウェア」に追加しました。また、「このセキュリティ更新プログラムに関するよく寄せられる質問」に、バージョンの範囲に基づき、使用する SQL Server 2000 の更新プログラムを説明しました。これらは、いずれも情報のみの変更です。このセキュリティ情報のセキュリティ更新プログラムのファイルおよび検出ロジックへの変更はありません。変更に関する一覧は、「このセキュリティ更新プログラムに関するよく寄せられる質問 (FAQ)」をご覧ください。
