「Security Wars」は、IT にかかわる法的な解説に加え、「なぜ技術者が犯罪行為や犯罪的な行為を行うのか」という根源的な点について、スター・ウォーズを題材に分析したコラムを高橋 郁夫 弁護士に執筆いただいたものです。(第 1・3 木曜日更新)
遠い昔。遥か彼方のネットワークで... 。
インターネットには、欲望のおもむくまま、経済的利益を得ようとするままに、ボットを操る邪悪な力が蔓延っていた。そして、インターネットは、かつてない攻撃を受け、壊滅の危機に瀕していた。
社会はインターネットを守る決意を固める。しかし、これまでの法対策では、フィッシングやボットネットなどの軍勢には、無益であった。汚染されたインターネットは World Wild Web (荒れ果てたウェブ) になってしまうのか。我々はインターネットを守れるのか?
著者
高橋 郁夫 氏 弁護士 情報セキュリティ/電子商取引の法律問題を専門として研究する。宇都宮 大学大学院工学部講師。また、法律と情報セキュリティに関する種々の報告書などに関与。 「Security Wars」の連載に寄せてマイクロソフト(株) 情報セキュリティを仕事にしていると、意外にも法的な話題に直面することが少なくありません。個人情報保護法の対策もそうですし、不審なアクセスを見つけた時の対応もそうです。また、不用意に外部のサイトにアクセスしたために、犯罪行為として、法的な措置が取られることも懸念されます。日本においても、さまざま事件が起きており、逮捕に至った事例や、裁判で有罪が確定した事例もありますが、多くの技術者や管理者にとっては、正確な情報は分からず、ある種都市伝説になっているのではないかと思います。 今回、掲載させていただく「Security Wars」は、Mr. IT として活躍されている、高橋 郁夫弁護士に、IT にかかわる法的な側面についての解説をお願いたところ、ご快諾いただ上、法的な解説に加えて、「なぜ技術者が犯罪行為や犯罪的な行為を行うのか」という根源的な点についても、スター・ウォーズを題材にした、興味深い分析を展開していただきました。 お話を伺ってみると、弁護士という職業は、強力な力 (フォース) を持っているものであり、使い方を間違えた場合の影響は、非常に大きく、常に倫理的にも正しくあることが求められることが、この分析の原点にあるとのことでした。 企業においても、システム管理者は強大な権限と能力 (フォース) を持っており、経営者や管理者も、やはり、大きな権限と影響力を持っています。これが適切に行使されていればよいのですが、ちょっとした心の隙間から、不適切な行使を行ってしまう場合、つまり暗黒面に落ちてしまうことも、少なくないように思います。 「Security Wars」は、IT の法的な面を学ぶにとどまらず、いろいろな立場の方が、日ごろ意識することのないご自身のフォースを認識し、暗黒面に落ちないための正しい使い方を考えていく上で、大変面白い読み物です。ぜひ、ご覧になってください。 |