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ReportServer:Service パフォーマンス オブジェクトのパフォーマンス カウンタ

このトピックでは、配置した SQL Server 2008 Reporting Services に含まれる ReportServer:Service パフォーマンス オブジェクトのパフォーマンス カウンタについて説明します。

注意

このパフォーマンス オブジェクトを使用して、ローカル レポート サーバー上のイベントを監視します。スケールアウト配置でレポート サーバーを実行している場合、カウントはスケールアウト配置全体ではなく、現在のサーバーに適用されます。

パフォーマンス オブジェクトは、Windows パフォーマンス コンソール (Windows 2000 Server および Windows Server 2003) や Windows 信頼性とパフォーマンス コンソール (Windows Vista および Windows Server 2008) で利用できます。詳細については、Microsoft Windows のマニュアルを参照してください。

ReportServer:Service パフォーマンス カウンタ

ReportServer:Service パフォーマンス オブジェクトには複数のカウンタが含まれおり、レポート サーバー インスタンスの HTTP 関連のイベントやメモリ関連のイベントの追跡に使用されます。このパフォーマンス オブジェクトは、コンピュータ上の Reporting Services インスタンスごとに 1 つ存在します。各インスタンスのパフォーマンス オブジェクトに対して、カウンタを追加したり削除したりできます。既定のインスタンスのカウンタは、ReportServer:Service という形式で表示されます。名前付きインスタンスのカウンタは、ReportServer$<インスタンス名>:Service という形式で表示されます。

ReportServer:Service は、SQL Server 2008 Reporting Services で新しく追加されたパフォーマンス オブジェクトです。以前のバージョンの Reporting Services の ASP.NET やインターネット インフォメーション サービス (IIS) に含まれていたカウンタのサブセットを備えています。これらは、Reporting Services に固有の新しいカウンタです。要求、接続、ログオン試行など、レポート サーバーにおける HTTP 関連のイベントが追跡されます。さらに、このパフォーマンス オブジェクトには、メモリ管理イベントを追跡するカウンタも含まれています。

次の表は、ReportServer:Service パフォーマンス オブジェクトに含まれているカウンタの一覧です。

カウンタ

説明

Requests Total

レポート サーバー サービスが起動後に受け取った要求の合計数。レポート マネージャに送信された要求およびレポート マネージャからレポート サーバーに送信ざれた要求がカウントされます。

Requests/sec

1 秒あたりに処理された要求の数。この値はアプリケーションの現在のスループットを表します。

Errors Total

HTTP 要求の処理中に発生したエラーの合計数。このエラーには、HTTP ステータス コードの 400 番台と 500 番台が含まれます。

Errors Total/sec

HTTP 要求の処理中に発生した 1 秒あたりのエラーの合計数。このエラーには、HTTP ステータス コードの 400 番台と 500 番台が含まれます。

Requests Disconnected

通信エラーのために切断された要求の数。

Requests Not Authorized

HTTP 401 ステータス コードで失敗した要求の数。

Requests Queued

ASP.NET に送信され処理待ちになっている要求の数。

Requests Executing

現在処理中の要求の数。

Requests Rejected

サーバー リソースが不足しているために処理されなかった要求の合計数。このカウンタは、サーバーがビジーであることを示す HTTP 503 ステータス コードを返した要求の数を表します。

Bytes Sent Total

サーバーから送信されたバイト数。レポート マネージャとレポート サーバーの両方によって送信された生のバイトの合計がカウントされます。

Bytes Sent/sec

サーバーから送信された 1 秒あたりのバイト数。このカウンタは、転送が完了したときのみ更新されます。つまり、転送が完了して初めて、カウンタの値が 0 の状態から増加します。

Bytes Received Total

サーバーが受信したバイト数。レポート マネージャとレポート サーバーの両方によって受信された生のバイトの合計がカウントされます。

Bytes Received/sec

サーバーが受信した 1 秒あたりのバイト数。このカウンタは、転送が完了したときのみ更新されます。つまり、転送が完了して初めて、カウンタの値が 0 の状態から増加します。

Active connections

サーバー上で現在アクティブな接続の数。

Logon Attempts Total

RSWindows 認証タイプに基づくログオン試行の回数。RSWindows 認証タイプには、RSWindowsNegotiate、RSWindowsNTLM、RSWindowsKerberos、RSWindowsBasic などがあります。ゼロ (0) はカスタム認証を表します。

Logon Attempts/sec

ログオン試行の割合。

Logon Successes Total

RSWindows 認証タイプのログオンに成功した回数。RSWindows 認証タイプには、RSWindowsNegotiate、RSWindowsNTLM、RSWindowsKerberos、RSWindowsBasic などがあります。ゼロ (0) はカスタム認証を表します。

Logon Successes/sec

成功したログオンの割合。

Memory Pressure State

サーバーの現在のメモリの状態を示す 1 ~ 5 の数値。

  • 1: 負荷なし

  • 2: 低負荷

  • 3: 中負荷

  • 4: 高負荷

  • 5: 負荷が限度を超えている

Memory Shrink Notifications/sec

使用メモリ量を縮小するために、サーバーが直前の 1 秒間に送信した通知の数。この値は、サーバーでメモリ不足が何回発生しているかを示しています。

Memory Shrink Amount

使用メモリ量を縮小するためにサーバーが要求したバイト数。

Tasks Queued

スレッドが使用可能になるのを待機しているタスクの数。レポート サーバーに対する要求は、それぞれ、1 つまたは複数のタスクと対応します。このカウンタによって表されるのは、処理の準備が整っているタスクの数だけです。現在実行中のタスクの数は含まれません。