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PowerPivot ギャラリーの作成およびカスタマイズ

PowerPivot ギャラリーは、特殊な種類の SharePoint ドキュメント ライブラリであり、PowerPivot データを含むパブリッシュ済みの Excel ブックおよび Reporting Services レポートを対象とする、豊富なプレビュー機能とドキュメント管理機能を提供します。

このトピックには、次のセクションが含まれます。

  • Prerequisites

  • Overview

  • Create the PowerPivot Gallery

  • Customize a PowerPivot Gallery Library

  • Disable or Hide the Refresh Button

  • Switch to Theater View or Gallery View

前提条件

ライブラリを作成するには、サイト所有者である必要があります。

PowerPivot Web アプリケーション ソリューションをアプリケーションに配置し、サイト コレクション用に PowerPivot 機能をアクティブにしておく必要があります。詳細については、「SharePoint への PowerPivot ソリューションの配置」および「サイト コレクションを対象とした PowerPivot 機能の統合をサーバーの全体管理でアクティブ化する方法」を参照してください。

PowerPivot ギャラリーを制限付きサイトにすることはできません。信頼済みサイトまたはローカル イントラネット ゾーンのいずれかに、PowerPivot ギャラリーを含む親サイトを追加する必要があります。

概要

PowerPivot ギャラリーは、SharePoint サーバーに Microsoft SQL Server 2012 PowerPivot for SharePoint をインストールしたときに使用可能になるライブラリ テンプレートです。PowerPivot ギャラリーには、ファイルのコンテンツを正確にプレビューしたものとドキュメントのパブリッシュ元に関する情報を組み合わせたテンプレートが格納されます。ドキュメントの作成者と最終変更日時をすぐに確認できます。プレビュー イメージを作成するには、 PowerPivot ギャラリーで PowerPivot データを含む PowerPivot ブックと Reporting Services レポートを読み取ることのできるスナップショット サービスを使用します。スナップショット サービスで読み取ることのできないファイルをパブリッシュした場合、そのファイルのプレビュー イメージは表示されません。

プレビュー イメージは、Excel Services がブックを表示する方法に基づいています。PowerPivot ギャラリーでの表示は、通常、PowerPivot ブックをブラウザーで表示したときと同じです。ただし、プレビュー領域は限られており、使用可能な領域に合わせてブックやレポートの一部が省略される場合があります。ドキュメント全体を表示するために、ブックまたはレポートを開くことが必要になる場合があります。

PowerPivot ギャラリーでは、外部データ ソースの PowerPivot ブックのデータを更新する操作が完全にサポートされていますが、追加の構成が必要です。ファームまたはサービスの管理者は PowerPivot ギャラリーを Excel Services の信頼できる場所として追加する必要があります。詳細については、「サーバーの全体管理での PowerPivot サイト用の信頼できる場所の作成」を参照してください。

PowerPivot ギャラリーの作成

[新しいサーバー] インストール オプションを使用して Microsoft SQL Server 2012 PowerPivot for SharePoint をインストールすると、PowerPivot ギャラリーが自動的に作成されます。既存のファームに PowerPivot for SharePoint を追加した場合、または追加のライブラリが必要な場合は、アプリケーションまたはサイト用の新しいライブラリを作成できます。

    1. SharePoint 2010:サイトのホーム ページの左上にある [サイトの操作] をクリックします。

    2. [その他のオプション] をクリックします。

    3. [ライブラリ] の [PowerPivot ギャラリー] をクリックします。

    1. SharePoint 2013:設定アイコン SharePoint の設定 をクリックします。[サイト コンテンツ] をクリックします。

    2. [アプリケーションの追加] をクリックします。

    3. [PowerPivot ギャラリー] をクリックします。

  1. ライブラリの名前を入力します。このライブラリが PowerPivot ブックおよび Reporting Services レポートのリッチ プレビューであることがユーザーにわかるように説明情報を入力してください。

  2. [作成] をクリックします。

  3. PowerPivot ギャラリーを Excel Services の信頼できる場所として追加するように、ファーム管理者またはサービス管理者に依頼します。この手順は、ユーザーが PowerPivot データの更新をブックに構成した場合にエラーが発生するのを防ぐために必要です。このタスクの詳細については、「サーバーの全体管理での PowerPivot サイト用の信頼できる場所の作成」を参照してください。

PowerPivot ギャラリー ライブラリへのリンクが、現在のサイトのナビゲーションのクイック起動ペインに表示されます。

他のサイト コレクションまたは個々のサイトに対して異なる権限を適用する場合は、追加の PowerPivot ギャラリー ライブラリを作成できます。

PowerPivot ギャラリー ライブラリのカスタマイズ

PowerPivot ギャラリーは、SharePoint ドキュメント ライブラリです。そのため、SharePoint の標準のライブラリ ツールを使用して、ライブラリ設定を変更したり、ライブラリ内の個々のドキュメントを操作したりできます。作成した各ライブラリは、別のビューまたはライブラリ設定を使用するように個別にカスタマイズできます。

並べ替え順序またはフィルターを変更して、一覧内でのブックの表示場所を変更できます。既定では、ドキュメントは追加された順序で表示されます。つまり、最後にパブリッシュされたドキュメントは、一覧の末尾に表示されます。ドキュメントをパブリッシュしたら、一覧内でのドキュメントの表示場所はそのまま保持されます。ドキュメントを更新して再パブリッシュすると、一覧内でのドキュメントの場所が更新されます。

特定のドキュメントのプレビューを有効または無効にすることはできません。スナップショット サービスは、同じライブラリに保存されている PowerPivot ブックに基づいて、すべての PowerPivot ブックおよび Reoprting Services レポートのプレビュー イメージを生成します。これらのイメージは、ドキュメントに対して表示権限を持つすべてのユーザーが表示できます。

PowerPivot ギャラリーを拡張して、他のドキュメントの種類のプレビューを生成することはできません。プレビューは、PowerPivot データを含む Excel 2010 ブックまたは SQL Server 2008 R2 Reporting Services レポートでのみサポートされています。

ドキュメントの元の情報を制御する設定を変更することはできません。個々のドキュメントに関して表示される情報 (ブックを追加したユーザーやブックを最後に変更したユーザーなど) は、変更できない固定の列セットによって決定されます。

並べ替え順の変更、フィルターの追加、またはドキュメントの数の制限

PowerPivot ギャラリーには、常に [最終更新日] と [作成者] の値が表示されます。これらの列を無効にしたり、ライブラリの他の列を有効にすることはできません。並べ替え順の変更、フィルターの追加、または表示されるドキュメントの数の制限を行うには、次の手順に従ってください。

  1. SharePoint サイトで PowerPivot ギャラリーを開きます。

  2. リボンで、[ライブラリ] をクリックします。

  3. SharePoint 2010: [カスタム ビュー] で、[このビューの変更] をクリックします。

    SharePoint 2013: [ビューの管理] で、[ビューの変更] をクリックします。

  4. [並べ替え] で、一覧でのブックの表示方法を決定するために使用される基準を指定します。既定では、ドキュメントは追加された順序で表示されます。

  5. [フィルター] で、列で設定されている条件値に基づいてブックの表示/非表示を切り替えるために使用される基準を指定します。たとえば、特定の日付より前に作成されたブックをすべて非表示にすることができます。

  6. [アイテムの制限] で、PowerPivot ギャラリー ライブラリに非常に多くのドキュメントが含まれている場合に役立つオプションを指定します。一覧に実際に表示されるアイテムの数を制限したり、アイテムをグループ化して表示することができます。

  7. [OK] をクリックして変更を保存します。

[最新の情報に更新] ボタンの無効化または非表示

[データ更新の管理] ボタンを非表示にすることはできません。ただし、十分なアクセス許可がユーザーにない場合は、このボタンは無効になります。

データ更新の管理

ブックに対するデータ更新をスケジュールするには、ブックの所有者または作成者が投稿権限を持っている必要があります。投稿権限のあるユーザーは、ブックのデータ更新構成ページを開いて編集し、データの更新に使用する資格情報およびスケジュール情報を指定できます。

したがって、表示または読み取り権限レベルのみを持つユーザーは、最新の情報に更新ボタンにアクセスできません。最新の情報に更新ボタンは表示されますが、無効になっています。詳細については、「SharePoint 2013 のユーザー権限とアクセス許可レベル」を参照してください。

シアター ビューまたはギャラリー ビューへの切り替え

ライブラリのビューの構成方法に応じて、プレビューの形式が変わります。ギャラリー ビューでは、マウス ポインターをブック内の個別のワークシート上に置くと、プレビュー領域でそのシートにフォーカスが移ります。

GMNI_ReportGallery

プレビューした各ページのサムネイル スケッチを表示する各種レイアウトの説明を次の表に示します。

表示

説明

ギャラリー ビュー (既定)

ギャラリーは、PowerPivot ギャラリーの既定のビューです。プレビューは左側に表示されます。その横に、各ワークシートの小さいサムネイルが左から右の順に表示されます。

すべてのドキュメント

これはドキュメント ライブラリの標準のレイアウトです。個々のドキュメントを管理する場合、またはライブラリ コンテンツを一覧形式で表示する場合にこのビューを選択できます。

プロパティを編集したり、個々のドキュメントを削除または移動するには、このビューを使用します。

バージョン管理を有効にしている場合は、このビューを使用して、ライブラリでドキュメントをチェックインまたはチェックアウトする必要があります。

シアター ビューとカルーセル ビュー

これらのビューは、少数の関連ドキュメントを表示する場合に最も適した特殊なビューです。サムネイルの 360 度回転には、ライブラリ内のすべてのドキュメントのすべてのページが含まれます。ドキュメント数が多い場合、特定の PowerPivot ブックを検索するか開く必要があるユーザーにとってこれらのビューは非実用的である可能性があります。

シアター ビュー:プレビュー領域が中央に表示されます。各ワークシートの小さいサムネイルがページの下部の右側または左側に表示されます。

カルーセル ビュー:プレビュー領域が中央に表示されます。現在のサムネイルの直前および直後のサムネイルがプレビュー領域に隣接します。

別のビューへの切り替え

  1. SharePoint サイトで PowerPivot ギャラリーを開きます。

  2. リボンで、[ライブラリ] をクリックします。

  3. [ビューの管理] の [現在のビュー] で、使用するビューを一覧から選択します。デザイン済みのビューは、ギャラリー ビュー、シアター ビュー、およびカルーセル ビューです。また、ライブラリのドキュメントを移動、削除、管理する場合は、[すべてのドキュメント] を選択することもできます。

関連項目

タスク

PowerPivot ギャラリーの使用

サーバーの全体管理での PowerPivot サイト用の信頼できる場所の作成

PowerPivot ギャラリーの削除

概念

PowerPivot for SharePoint インストールのトラブルシューティング