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SQL Server 2005 機能紹介 Express Edition

Express Edition

最終更新日: 2009 年 12 月 9 日

このページの内容は公開・更新された当時のものです。

開発を要求されるアプリケーションがますます複雑化する中において、ツール、言語などの開発環境の簡素化は、開発負荷を全体的に押し下げるための重要な要素となります。また、必要以上の機能やツールを持たせることは、開発するアプリケーションの肥大化、複雑化を招く要因ともなり得ます。そのためにマイクロソフトでは、必要とするシステムにジャスト サイズの機能を提供することを目的に、SQL Server 2005 に 4 つのエディションを用意しています。Express Edition はその中でも無償での利用が可能なうえに、基本機能を満たしながらも最も簡素化された高速軽量データベース システムです。
ただし、CPU は 1 つ、メモリは最大 1 GB、データベースのサイズは 4 GB までを上限としてサポートしています。それ以上の規模を想定している場合は、他のエディションをご利用ください。
ここでは、Express Edition のさまざまな開発シーンで提供する優れた機能についてご紹介します。

※各機能のタイトルの下に表示されているアイコンは、対応するエディションを表しています。

Mobile Edition Express Edition Workgroup Edition Standard Edition Enterprise Edition SQL Server 2005 Service Pack 2

トピック

Express Edition の機能
無償管理ツール SQL Server Management Studio Express と 開発環境 Visual Studio 2005
開発における Express Edition の機能
Compact Edition データベースのサポート
セキュリティと管理
カスタム レポートによるサーバーの管理
Workgroup、Standard、Enterprise Edition へのアップグレード

Express Edition の機能

開発者にとって、すぐ手に入れることができる無償で、しかも使いやすい開発環境があることは重要なことです。また、簡単な Web アプリケーションや組み込み用としての利用の多くでは、基本的なデータベース エンジン機能のみが必要とされます。しかし、開発者にとっては、軽量で簡素化され、セキュリティ機能も備えたデータベース エンジンを 1 から開発することは過大な負荷となります。Express Edition ではこのようなニーズにマッチするように、基本的なデータベース エンジン機能とシンプルなツールの提供や展開、アップデートの簡素化、また Visual Studio 2005 との密接な統合により、さらに使いやすい開発環境を提供しています。Express Edition のこれらの特徴を、以下 4 つのポイントから説明します。

  1. 無償管理ツールの提供と Visual Studio 2005 との統合による最適な環境

    Express Edition には、上位バージョンに付属する Management Studio のような GUI の管理ツールがありません。その代わりとして、SQL Server Management Studio Express と呼ばれる簡易 GUI 管理ツールを提供しています。この簡易管理ツールでは、クエリ エディタやオブジェクト エクスプローラといった基本的な機能が搭載されており、Express Edition の管理をサポートします。また、Express Edition では、Visual Studio 2005 との統合により、データベース オブジェクトの開発やスキーマのデザインも簡単な操作で行うことができます。

    無償管理ツール SQL Server Management Studio Express と 開発環境 Visual Studio 2005

  2. アプリケーション 開発環境としての Express Edition

    開発に関する基本的なデータベース機能として、Express Edition には、ストアド プロシージャ、ビュー、トリガ、拡張インデックスなどのデータベース オブジェクトの Web サイトの構築、展開、管理に必要なツールとして、さまざまなサポートに加え、スナップショット分離レベルや CLR 統合といった新機能も搭載されています。また、Visual Studio 2005 の Visual Web Developer ツールが提供されることにより、Web 開発環境がますます充実しています。

    開発における Express Edition の機能

    Compact Edition データベースのサポート

  3. セキュリティと管理

    アプリケーション開発においては、セキュリティも重要な開発工数の 1 要素です。Express Edition では、Enterprise Edition とほぼ同等の機能を備えていることから、アプリケーションの堅牢性が保たれます。新機能であるデータの暗号化、既定での コンポーネント サービスの制限やコード アクセス セキュリティを提供します。管理面では、クエリの自動チューニングや、クエリ オプティマイザによって、アプリケーションの一部となったデータベースへの特別なケアの必要はありません。

    セキュリティと管理

    カスタム レポートによるサーバーの管理

  4. 上位エディションへのアップグレード

    システムの拡張や、データの肥大化、管理、運用の煩雑化において Express Edition の機能だけでは間に合わなくなった場合には、上位エディションへのアップグレードが必要となります。SQL Server 2005 ではアップグレードを行うための複雑な設定はなく、上位エディションのセットアップを実行するだけでスムーズにアップグレードすることができます。

    上位エディションへのアップグレード

Express Edition

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無償管理ツール SQL Server Management Studio Express と 開発環境 Visual Studio 2005

Express EditionWorkgroup EditionStandard EditionEnterprise Edition

Express Edition に標準で搭載されるツールとしては、サービスの起動、停止やネットワーク プロトコルの設定を管理する Configuration Manager、コンポーネント サービスの制限を管理する Surface Area Configuration、エラー レポートの送信を管理する SQL Server エラーと使用状況レポート ツールのみとなります。データベース オブジェクトやセキュリティの設定をグラフィカル インターフェイスから設定するツールは搭載されていません。なお、簡易管理ツールとしては、SQL Server Management Studio Express が無償で提供されています。

SQL Server Management Studio Express

SQL Server Management Studio Express は、基本的にサーバー インスタンスへの接続機能、各インスタンスに含まれるデータベース オブジェクトやログイン ユーザーを閲覧するオブジェクト エクスプローラ、コマンドを実行するためのクエリ エディタから成っています。また、バックアップ、リストアなどの基本的な操作も GUI により実行することができます。そのほか、 データベース オブジェクトの確認や、クエリ発行におけるコンテキストの確認、データの確認などがビジュアルで行えるため、設定ミスや管理が容易になります。

また、Visual Studio 2005 との統合により、サーバー エクスプローラやデータソース エクスプローラから、データベース設定を簡単に行うことができます。

Visual Studio 2005 から Express Edition のインスタンスを設定

スキーマのデザインや、データの追加、変更、作業もクエリを発行することなくグリッド上で変更したり、メニューを選択することで簡単に設定することが可能です。

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開発における Express Edition の機能

Express EditionWorkgroup EditionStandard EditionEnterprise Edition

開発したアプリケーションでは、セットアップ ツールや、バージョン アップに伴うメンテナンス ツールの開発が必要となります。セットアップ ツールの開発では、データベースをバックグラウンドでインストールさせるためのサイレント インストール モードが搭載されています。

また、データベースへのサービスパックや更新ファイルなどが提供された場合、組み込み先のアプリケーションごとに更新ファイルを適応することは、手間と、時間がかかります。このような問題に対して、SQL Server 2005 では、サービスパックなどの適応を Microsoft Update によって自動的にアップデートすることができます。

新機能では、CLR 統合や、スナップショット分離レベルがサポートされています。CLR 統合では、Visual Studio 2005 との統合により、Express Edition でも簡単に開発することができます。

Express Edition でのデータベースオブジェクト開発

スナップショット分離レベルでも、データの読みとり用アプリケーションに有効なため、ロックを回避させるための複雑なロジックを実装する必要がなく、開発効率の向上に貢献します。

そのほかに、スケーラビリティ、高可用性などのシナリオで利用される分散型システムの、トランザクション レプリケーションや、マージ レプリケーション、Services Broker などのクライアントやサブスクライバとして、Express Edition を利用することも可能です。

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Compact Edition データベースのサポート

Microsoft SQL Server 2005 Service Pack 2

SQL Server 2005 Express Edition では Service Pack 2 (以降、SP2) から、モバイル データベース Compact Edition をサポートできるようになり、モバイルデバイスのデータベースアプリケーション開発も行えるようになっています。ました。Compact Edition は、Express Edition よりさらに小型な、組み込み用アプリケーションやモバイルデバイス用アプリケーションに最適化されたエディションで、SQL Mobile に基づき構築されているため、即時オフや電源切れに対処するための自己修復型の管理テクノロジが採用されています。

Compact Edition であるモバイルデバイスの管理は、SQL Server Management Studio Express から行えるようになっています。SQL Server Management Studio Express 起動後に表示される [サーバーへの接続] ダイアログボックスの [サーバーの種類] で SQL Server Compact Edition を選択することで、データベースの作成が行えます。また、[オブジェクト エクスプローラ] から、テーブルの作成など、通常のデータベースと同様に設定・管理を行うことが可能です。

SQL Server Management Studio Express による Compact Edition データベースの管理

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セキュリティと管理

Express EditionWorkgroup EditionStandard EditionEnterprise Edition

Express Edition では、Enterprise Edition などの上位エディションとほぼ同等のセキュリティ機能が搭載されています。搭載されている機能には、SQL Server 2005 の新機能である、データの暗号化、セキュリティ ポリシーの設定、コンポーネント サービスの既定制限機能 (SQL Server Surface Area Configuration ツール)、Active Directory のサポートや Windows 認証、および SAFE、EXTERNAL_ACCESS、UNSAFE の 3 のレベルでのコード アクセス セキュリティ機能などがあります。

以下は、Express Edition での SQL Server Surface Area Configuration ツールでのサービス制限の設定の画面例です。

SQL Server Surface Area Configuration ツールでのサービス制限

データベース管理においては、システムにおけるメモリの割り当てや、適切なクエリが使用されているかのメンテナンスを行わなければなりません。Express Edition では、データベース におけるシステム リソースの自動割り当てや、クエリ オプティマイザによるクエリの自動最適化処理を行います。また、XCopy によるデータベース ファイルコピーでの配置も行うことができます。アプリケーションに組み込んだ後の管理においては、アプリケーションが 1 つであれば最小限で済みますが、データベースが複数存在したり、ましてやエンドユーザーの手に渡った後に、1 つ 1 つデータベースを設定していくことは不可能です。このような問題が発生することを想定し、事前に管理ツールの開発などが必要となることも想定されます。Express Edition では、このような問題を回避するために、管理面で有効となる機能をサポートしています。

Express Edition では、Computer Manager ツールを搭載しており、サービスの起動、再起動、ネットワーク プロトコルの管理などの設定が可能となります。

Computer Manager ツール

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カスタム レポートによるサーバーの管理

Microsoft SQL Server 2005 Service Pack 2

SQL Server 2005 SP2 では、ユーザーが管理したいデータベースの状態やパラメータについて、独自にレポートを作成し、それを SQL Server Management Studio に組み込み管理することができます。Express Edition でも同様に、SQL Server Management Studio Express で同様の管理を行うことができます。
独自のレポートを作成するためには、Reporting Services でレポートを作成し、オブジェクト エクスプローラから管理したいデータベースを右クリックし、[report] メニューから作成したレポート ファイル を設定することができます

SQL Server Management Studio Express でのカスタム レポート管理

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Workgroup、Standard、Enterprise Edition へのアップグレード

Express EditionWorkgroup EditionStandard Edition

上位バージョンへのアップグレードには、特別な設定やツールは必要ありません。上位バージョンのセットアップを実行するだけで、インストーラがコンポーネントを自動認識し、アップグレードの有無を確認します。注意事項として、Express Edition の既定の名前「SQLExpress」を使用している場合、そのインスタンスをアップグレードさせることはできません。

以下では、上位バージョンへのアップグレード手順をご紹介します。

  1. 適応させるエディションのセットアップ ファイルを実行します。

    アップグレード手順 1

  2. インストールするコンポーネントを設定します。

    アップグレード手順 2

  3. アップグレードさせたいインスタンス名を設定します。

    アップグレード手順 3

  4. アップグレードさせるサービス コンポーネントにチェックを入れます。

    アップグレード手順 4

  5. ログイン情報などのアップグレードや、サービス アカウントなどの設定が完了し、インストールを実行します。インストールが正常に終了すれば、Express Edition はアップグレードされます。

    アップグレード手順 5

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