LDMDump

作成者: Mark Russinovich

 

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概要

Windows 2000 では、論理ディスク マネージャー (LDM) と言う名前のコンポーネントで管理される新しい種類のディスク パーティション スキームが導入されました。基本ディスクでは、標準の DOS 形式のパーティション テーブルが実装されますが、ダイナミック ディスクでは LDM パーティションが使用されます。LDM パーティションには、DOS パーティションにないメリットがいくつかあります。たとえば、ディスク間のレプリケーション、高度なボリューム構成のオンディスク ストレージ (スパン ボリューム、ミラー ボリューム、ストライプ ボリューム、RAID-5 ボリューム) などです。Windows 2000 Magazine の 3 月号と 4 月号でお届けした Windows NT/2000 ストレージ管理に関する 2 部構成の記事では、各パーティション スキームについて詳しく説明しています。

ディスクの管理 MMC スナップインと Windows 2000 リソース キットに収録されている dmdiag という名前のツール以外に、システムのパーティション レイアウトを定義した LDM オンディスク データベースの内部を調査できるツールはありません。LDMDump は、ディスクのシステム LDM データベースに格納されているデータを詳しく調査できるユーティリティです。このユーティリティでは、LDM データベースのプライベート ヘッダー、目次、およびオブジェクト データベース (パーティション、コンポーネント、およびボリュームの定義が格納されています) のコンテンツを表示し、パーティション テーブルとボリュームの一覧と併せて、検出した情報の概要を提示します。

LDMDump のインストールと使用

LDMDump を使用するのに必要な作業は、このユーティリティにディスクの ID を渡すだけです。

使用法: ldmdump [- ] [-d#]

- サポートされているオプションと出力する値の単位を表示します。
-d# LDMDump で検証するディスクの番号を指定します。たとえば、「ldmdump /d0」と実行すると、ディスク 0 に格納されている LDM データベース情報が表示されます。

 

LDMDump のしくみ

ディスクの LDM パーティションに関する詳細情報を取得できる公開 API はありません。また、LDM データベースの形式に関する情報は一切公開されていません。LDMDump は、さまざまなシステムと変化する状況下で LDM データベースのコンテンツを観察することで開発されたユーティリティです。

 

詳細情報

LDM オンディスク構造の詳細については、次のリソースを参照してください。

  • 「Inside Storage Management, Part 2」(Windows 2000 Magazine 2000 年 4 月号、Mark Russinovich)

 

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動作環境

  • クライアント: Windows XP 以降
  • サーバー: Windows Server 2003 以降