概要
Windows 2000 では、論理ディスク マネージャー (LDM) と言う名前のコンポーネントで管理される新しい種類のディスク パーティション スキームが導入されました。基本ディスクでは、標準の DOS 形式のパーティション テーブルが実装されますが、ダイナミック ディスクでは LDM パーティションが使用されます。LDM パーティションには、DOS パーティションにないメリットがいくつかあります。たとえば、ディスク間のレプリケーション、高度なボリューム構成のオンディスク ストレージ (スパン ボリューム、ミラー ボリューム、ストライプ ボリューム、RAID-5 ボリューム) などです。Windows 2000 Magazine の 3 月号と 4 月号でお届けした Windows NT/2000 ストレージ管理に関する 2 部構成の記事では、各パーティション スキームについて詳しく説明しています。
ディスクの管理 MMC スナップインと Windows 2000 リソース キットに収録されている dmdiag という名前のツール以外に、システムのパーティション レイアウトを定義した LDM オンディスク データベースの内部を調査できるツールはありません。LDMDump は、ディスクのシステム LDM データベースに格納されているデータを詳しく調査できるユーティリティです。このユーティリティでは、LDM データベースのプライベート ヘッダー、目次、およびオブジェクト データベース (パーティション、コンポーネント、およびボリュームの定義が格納されています) のコンテンツを表示し、パーティション テーブルとボリュームの一覧と併せて、検出した情報の概要を提示します。
LDMDump のインストールと使用
LDMDump を使用するのに必要な作業は、このユーティリティにディスクの ID を渡すだけです。
使用法: ldmdump [- ] [-d#]
- |
サポートされているオプションと出力する値の単位を表示します。 |
-d# |
LDMDump で検証するディスクの番号を指定します。たとえば、「ldmdump /d0」と実行すると、ディスク 0 に格納されている LDM データベース情報が表示されます。 |
LDMDump のしくみ
ディスクの LDM パーティションに関する詳細情報を取得できる公開 API はありません。また、LDM データベースの形式に関する情報は一切公開されていません。LDMDump は、さまざまなシステムと変化する状況下で LDM データベースのコンテンツを観察することで開発されたユーティリティです。
詳細情報
LDM オンディスク構造の詳細については、次のリソースを参照してください。
- 「Inside Storage Management, Part 2」(Windows 2000 Magazine 2000 年 4 月号、Mark Russinovich)
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LDMDump のダウンロード
(41.6 KB)