概要
NTFSInfo は、NTFS ボリュームに関する情報を表示する小型のアプレットです。ダンプには、ドライバーのアロケーション ユニットのサイズ、主要な NTFS ファイルの場所、およびボリューム上にある NTFS メタデータ ファイルのサイズが含まれます。一般的に、この情報には好奇心を満たす以上の価値はほとんどありませんが、NTFSInfo ではいくつかの興味深い項目に関する情報が表示されます。たとえば、FAT ファイル システムのファイル アロケーション テーブルに相当する NTFS のテーブルについて聞いたことがあると思います。これは、マスター ファイル テーブル (MFT) と呼ばれます。MFT は、ドライブ上にあるすべてのファイルとディレクトリの場所を表す一定サイズのレコードで構成されています。MFT の驚くべき点は、他の任意のファイルと同じようにファイルとして管理されているところです。NTFSInfo では、(クラスターの観点から見た) ディスク上の MFT の場所とサイズが提示されるだけでなく、ボリュームのクラスターと MFT レコードの大きさも確認できます。NTFS ボリュームでは、MFT が断片化されないようにするため、MFT のデータが格納されている付近のディスクの一部を予約します。この領域は、ディスク容量が不足しない限り、他のファイルに割り当てられることはありません。この領域は、MFT ゾーンと呼ばれます。NTFSInfo では、ディスク上の MFT ゾーンの場所と、このゾーンのために予約されているドライブの割合が表示されます。
また、驚かれるかもしれませんが、すべての NTFS メタデータは、MFT と同様にファイルとして管理されます。たとえば、ドライブのブート セクターを対象として含むためにマップされている $Boot というファイルがあります。ボリュームのクラスター マップは、$Bitmap という名前の別のファイルで管理されます。これらのファイルは NTFS のルート ディレクトリに存在しますが、そこにあることを知らない限り、これらのファイルを見ることはできません。NTFS ボリュームのルート ディレクトリに移動した状態で「dir /ah $boot」と入力すると、$Boot ファイルの内容を確認できます。NTFSInfo は、dir /ah というコマンドと同じような処理を実行して、すべての NTFS (3.51 および 4.0) のメタデータ ファイルの名前とサイズを表示します。
NTFSInfo は、Windows NT Magazine の 1998 年 1 月号に掲載された Windows NT の内部に関するコラムの付属ツールです (このコラムでは、NTFS ボリュームの内部データ構造について説明しています)。
インストールと使用方法
NTFSInfo は、NTFS のすべてのバージョンで機能しますが、Windows NT 5.0 の NTFS では、まだ NTFSInfo でプログラムされていない異なるメタデータ ファイルが使用されているため、機能しません。NTFSInfo を実行するには、管理者特権が必要です。NTFSInfo は、「NTFSInfo x」と入力して実行できます。x には、調査対象の NTFS ボリュームのドライブ文字を指定します。
NTFSInfo のしくみ
NTFSInfo では、文書化されていないファイル システム制御 (FSCTL) の呼び出しを使用して、NTFS からボリュームに関する情報を取得します。NTFSInfo では、この情報と NTFS メタデータ ファイルのディレクトリのダンプを表示します。
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NTFSInfo のダウンロード
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