計画と査定 : Windows Server Update Services (WSUS) を使用する

手順 2: 管理形態を選択する

Windows Server Update Services (WSUS) は、集中管理と分散管理の両方のモデルでの展開をサポートしています。これらの管理モデルを使用すると、組織にとって最も有用な方法で更新プログラムの配布ソリューションを管理できます。次のセクションでは、2 つの管理モデルの相違点を明確にするために、同じ組織に両方の管理モデルを使用しています。組織全体で使用する管理モデルは 1 つだけである必要はありません。1 つの組織で、一部のコンピュータには集中管理された WSUS の展開を使用し、他のコンピュータには個別に管理された WSUS の展開を使用することも十分に可能です。

: 集中管理されているサーバーには、更新プログラムをインポートできません。接続されていないネットワーク上の WSUS サーバーは、常に個別に管理されます。

集中管理

集中管理された WSUS サーバーは、レプリカ サーバーの役割を利用します。レプリカ サーバーの役割は、下図「WSUS の集中管理 (レプリカの役割)」に示すように、1 台の管理サーバーと、それに属する 1 台以上のレプリカを特徴としています。マスタ サーバーに作成した承認とターゲット グループは、組織全体にレプリケートされます。コンピュータ グループのメンバシップはレプリカ グループ全体ではなく、コンピュータ グループ自体にのみ配布されることを覚えておいてください。つまり、クライアント コンピュータは常にコンピュータ グループに読み込む必要があります。

WSUS の集中管理 (レプリカの役割)

WSUS の集中管理 (レプリカの役割)

組織内のすべてのサイトに同じコンピュータ グループが必要であるとは限りません。重要なことは、管理サーバーに、組織の他のサイトのニーズを満たすのに十分なコンピュータ グループを作成することです。異なるサイトのコンピュータは、そのサイトに適したグループに移動することができます。一方、特定のサイトに適していないコンピュータ グループは単純に空のままになります。コンピュータ グループと同様に、更新プログラムの承認はすべて、マスタ サーバーに作成する必要があります。レプリカ グループへの WSUS サーバーの追加は、セットアップ時のみに行うことができます。詳細な手順については、後の「レプリカ グループを作成する」を参照してください。

: 言語のオプションを変更した場合は、集中管理されている WSUS サーバーとそのレプリカ サーバーの言語オプションを手動で同期することをお勧めします。同期を行うことで、集中管理されているサーバーでのみ言語オプションを変更しても、そのサーバーで承認されている更新プログラムの数とレプリカ サーバーで承認されている数が一致しなくなる状況を回避できます。

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分散管理

分散管理では、下図「WSUS の分散管理」に示すように、管理者が WSUS サーバーの承認およびコンピュータ グループを完全に制御します。分散管理モデルを使用する場合は、一般に、サイトごとに管理者を配置します。分散管理は、WSUS のすべてのインストールで既定のインストール オプションとして選択されています。このモードを有効にするために必要な操作はありません。

WSUS の分散管理

WSUS の分散管理

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