ヒント : Windows Vista と共に Windows 7 をインストールしてデュアル ブート システムを構成する


新しいオペレーティング システムのベータ テストは、通常、大変な作業です。使われていない余分なハードウェアが豊富にあることは珍しく、プレリリース版の次期 OS を使用して運用環境のコンピューターを再構築する作業は時間がかかり、リスクを伴います。

しかし、Windows 7 では、既に使用しているコンピューターでベータ テストを実行することは非常に簡単です。ハード ドライブは容量が増加し、価格が低下しており、Windows Vista を実行している場合は、テスト用に独立したパーティションを作成するための組み込みの機能が既に用意されています。

最初に、Windows Vista コンピューターで、コンピューターの管理コンソールの [ディスクの管理] セクションを開きます。この機能にアクセスするには、[スタート] ボタンをクリックし、[プログラムとファイルの検索] ボックスに「compmgmt.msc」と入力します。現在のシステム パーティション (通常は C:) を右クリックし、[ボリュームの縮小] をクリックします。ディスクの使用可能な容量が照会されます。Windows 7 ベータ版のインストール、データ、およびいくつかのアプリケーション用に十分な領域を確保するためには、少なくとも 20 ~ 30 GB の空き領域が必要です。

必要なディスク領域を割り当て、[縮小] を選択した画面
[拡大図]

ドライブのすべての空き領域が、縮小可能な領域として利用できるわけではないことに注意してください。Windows では、ページ ファイル、休止状態ファイル、システムの復元ポイントなどのアイテム用に、システム ボリューム上に領域を予約しています。より多くの縮小領域を作成する必要がある場合は、これらの機能を一時的に無効にすることを検討します。ただし、作業が終了したら、これらの機能を再び有効にすることを忘れないようにしてください。さらに多くの縮小領域を確保する必要がある場合は、ドライブの完全な最適化を検討します。ディスク上のファイルの断片化、特に、利用可能な領域をブロックする可能性がある、マスター ファイル テーブルなどのシステム ファイルの断片化を整理することによって、領域を確保します。

必要なディスク領域を割り当てたら、[縮小] をクリックします。割り当てた空き領域から新しいパーティションが作成されます。この処理で再起動の必要はありません。

準備が整い、データを正常にバックアップしたこと (必要な場合) を確認したら、Windows 7 ベータ版の DVD を使用してブートします。画面の指示に従って、Windows 7 ベータ版のインストール先として新しい空のパーティションを選択します。Windows セットアップによって、自動的に既存の Windows Vista のインストールが検出され、システムの起動時にブートする OS を選択できるようにするブート メニューが作成されます。データを移行することなく運用環境の Windows Vista のインストールを使用し続けることができ、同時に Windows 7 ベータ版を試用することができます。

 

このヒントは、『TechNet Magazine』 の編集長である Joshua Hoffman によるものです。


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