Windows の国際化とフォントと Windows 7 での仕様変更と開発者向け TIPS

かめがわ かずし (MS MVP Development Tools Visual C++)



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Windows 7 にプリインストールされるフォントはどのくらいあるでしょうか? Windows 7 に 2007 Office System (追加フォント) をインストールした状態では 268 種類のフォントが存在しています (図 1)。

Windows 7 のフォント一覧

図 1 : Windows 7 のフォント一覧 (拡大図)

参考までに Vista SP1 だけでは 197 種類となっています (図 2)。

Windows Vista SP1 でのフォント一覧

図 2 : Windows Vista SP1 でのフォント一覧 (拡大図)

これだけあると、Word やメモ帳でフォントを選ぶのも大変ではないか? と思われるかもしれませんが、実は Windows 7 ではこの点に関して仕様変更が行われていて、よく使われると思われるフォントだけがプログラムで表示されるようになっています。
論より証拠、Windows 7 付属のメモ帳の書式 (O) / フォント (F) を選択してみてください。

Windows 7 でのフォント選択ダイアログ

図 3 : Windows 7 でのフォント選択ダイアログ (拡大図)

フォント一覧には 268 も出ているのに、少なくないでしょうか? 今一度前の図 1 を見てください。一部のフォントが薄く表示されています。わかりやすいように赤枠をつけた Arial (Windows 3.1 からインストールされている伝統のフォント) をみてください (図 4)。

Arial が薄く表示されている状態

図 4 : Arial が薄く表示されている状態 (拡大図)

図 4 では Arial Unicode のフォントが濃く表示されており、図 3 フォント一覧にも表示されています。濃く表示されていない Arial はフォント一覧にも表示されていません。多くのフォントが一度に表示されると使いづらいという理由だと思われますが、Windows 7 ではインストールされたフォントが必ずしも表示されるわけではありません。 したがって、Windows Vista までと、Windows 7 ではフォント選択ダイアログの表示が変わってきます。開発者の方などは評価する際に、「なぜフォントが表示されないのか?」と悩まないように注意したいですね。


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