Windows XP MODE (応用編)

山田 章夫 (MS MVP Client Operating System Windows Desktop Experience)



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統合機能

図 10

図 10 (拡大図)

「統合機能」物理コンピュータの持つ、クリップボード、プリンター、ドライブ、スマート カードのリソースを使用できるようにします。いわゆる、この統合機能が XP MODE の特徴であり、物理ドライブの資源をネットワーク共有として自動的に利用できるようにします。ドライブについては個々のドライブ単位で指定することができ、また「後で接続するドライブ」にチェックをつけておけば設定時に接続されていなくても後付けで USB ディバイスなどを接続した場合にもゲスト OS 上から直接利用できるようになります。

キーボード

図 11

図 11 (拡大図)

「キーボード」では Alt + Tab などの Windows キーの組み合わせの場合にこのコンピュータ (Windows 7 上) なのか仮想マシン (Virtual XP) 上で動作させるのかの設定を行います。

ログオン資格機能

図 12

図 12 (拡大図)

「ログオン資格情報」では XP MODE で自動ログオンする設定のユーザーを記憶する事が出来ます。XP 上で自動ログオンされて困るような場合には「保存された資格を削除する」を選びます。

自動公開

図 13

図 13 (拡大図)

「自動公開」では Virtual XP にインストールしたアプリケーションを Windows 7 上のスタート メニューに自動的に載せるかの設定になります。

閉じる

図 14

図 14 (拡大図)

「閉じる」では Virtual XP の閉じるボタンを押した場合の既定の動作を決定します。デフォルトは「休止状態」に設定されています。これは Virtual XP および仮想アプリケーションの起動を早くするために設定しているので通常は変える必要はありません。

Virtual Windows XP で USB を使用する

今回の Virtual Windows XP を使用する上で従来の Virtual PC 2007 までは非対応だったクライアントでの USB が使用できるようになっています。これは単に USB メモリが使用できるだけでなく、USB プリンターや USB を使用した通信カードなどもホスト経由でなく使うことが出来ます。

図 15

図 15

USB メディアを使用する

USB メニューを選択すると USB に接続されただけ USB ディバイスが表示されます。 ここで共有と書かれたディバイスを選択すると該当の USB ディバイスに接続することができます。なお、この表示の右側にある「共有」の文字は現在の USB の状態を表しています。

共有 統合機能によりディバイスを利用している場合に表示されます。
接続 ホスト OS 上のみで認識しています。
リリース ディバイスをゲスト OS が利用している場合に表示されます。

図 16

図 16

共有 USB ディバイスに接続するかどうか確認の画面が出ます。
ここで「接続」を押すと直接接続されます。但し、その場合にはホスト側の Windows 7 からは切り離されます。

図 17

図 17 (拡大図)

Windows 7 の BitLocker To Go で USB メモリも通常の XP で接続した時と同様に「BitLocker To Go リーダー」が起動し、ロック解除の画面が出ます。

図 18

図 18

USB ディバイスを解除したい場合には「リリース」のついたディバイスを選択して解除します。

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