家庭や職場で安全に Windows 7 を使うために

かめがわ かずし

※ 2012 年 7 月より Windows Live ID は Microsoft アカウントとして名称を変更いたしました。


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Web フィルタリング機能を追加する

Windows Vista に存在した Web フィルタリング機能は冒頭で書いたように Windows Live ファミリー セーフティに移行いたしました。従って、Web フィルタリング機能を追加するにはファミリー セーフティをインストールしてください。

ファミリー セーフティを使用するには Windows Live ID が必要になります。インストール時に取得することもできますが、あらかじめ取得しておきましょう。取得方法はここでは紹介いたしませんが、以下のページで取得方法を紹介しています。

Windows Live ID 取得。
https://www.microsoft.com/japan/mscorp/liveid/signup/liveid-signup_hotmail.mspx

図 23 にファミリー セーフティの画面を紹介しています。ファミリー セーフティ (http://download.live.com/familysafety) の「今すぐダウンロード」をクリックすると、ダウンロードする Live ソフトウェアが選択できます。

図 23
図 23 Windows Live ファミリー セーフティ[拡大図]

紙面の都合上、Live ソフトウェアのインストールについては紹介いたしませんが、セットアップ自体はとても簡単です。ファミリー セーフティのチェックだけは忘れずにつけてください。

セットアップ終了後、スタート メニューに Windows Live というグループが追加されています。この中にある「Windows Live ファミリー セーフティー」を選択してください。

図 24
図 24 Windows Live ファミリー セーフティ[拡大図]

ファミリー セーフティを初めて起動すると、以下の図 25 の画面が表示されます。

図 25
図 25 ファミリー セーフティのセットアップ[拡大図]

上に保護者の方の Live ID とパスワードを入力して「サインイン」ボタンを押してください。もしも Live ID を持っていない場合、「新規登録」から登録することができます。すでに監視する家族用のアカウントを Windows 7 に登録している場合、図 26 の画面が表示されます。

図 26
図 26 監視するアカウントの選択[拡大図]

監視したいアカウントを選択してください。ここでは "mychild" という登録済み Windows アカウントにチェックをつけて、mychild に対して監視を行います。「次へ」を押すと mychild と関連付ける Live ID の選択画面図 27 が表示されます。

図 27
図 27 監査対象のアカウントと Live ID を関連付ける[拡大図]

ここで「保存」ボタンを押せば、最終確認画面図 28 が表示されます。やり直したい場合は「戻る」ボタンを押してください。

図 28
図 28 最終確認画面[拡大図]

他にも追加したいアカウントがある場合「別の Windows アカウントの監視」をクリックすれば追加することができます。「ファミリー セーフティ設定サイトに移動」をクリックすると、http://familysafety.live.com へ移動して、図 29 の設定画面が表示されます。

図 29
図 29 ファミリー セーフティ設定サイト[拡大図]

このサイトではファミリー セーフティの設定が可能になっています。

項目 説明
Web コンテンツの制限 アクセスできる Web コンテンツの制限レベルを設定します。「厳しい制限」では特定のサイト以外アクセスできません。アクセスできるページは「ファミリー セーフティのキッズ Web サイトのページ」のリンクをクリックしてください。
活動レポート この Live ID でアクセスした Web サイトやゲームの履歴が記録されます。
友達リストの管理 Hotmail や Live Messanger でやり取りできる友人のリストが管理できます。管理されるアカウントでは管理者が許可したアカウント (Live ID) のみメッセンジャーのリストに追加できます。
リクエスト この Live ID でアクセスしたい Web サイトや追加したい友達のリストへの追加一覧になります。管理者が許可するまで子供のアカウントではメッセンジャーへの追加および、Web サイトのアクセスができません。

「Web コンテンツの制限」をクリックすると以下の図 30 の画面が表示されます。Web コンテンツの制限には「標準の制限」と「厳しい制限」の二種類が用意されています。「標準の制限」では成人向けのコンテンツのみ制限されています。「厳しい制限」では保護者が許可したサイトおよび、あらかじめ登録されているいくつかのキッズ向けサイトのみ許可されています。 Web サイトの制限を行った場合、自動的に検索サイトのセーフサーチも自動的に有効になり、成人向けのコンテンツも検索結果に表示されなくなります。

図 30
図 30 Web フィルタリングの設定画面[拡大図]

この画面の下部に表示されている「オンラインでファイルをダウンロードできるようにする」というチェックを外せば、ブラウザでのダウンロードを抑止することができます。
「厳しい制限」を選択した場合、ほとんどの Web サイトへのアクセスが禁止されますので、許可されているサイト以外へアクセスすると、図 31 の画面が Web ブラウザに表示されます。許可が必要な場合、メールで依頼するか、その場に保護者アカウントを持つ方がいれば「今すぐアクセスできるようにしてもらう」を押して保護者アカウントで認証して、 Web サイトを登録します。

図 31
図 31 Webフィルタリングによってアクセス制限にかかった例[拡大図]

どんな Web サイトにアクセスしたかという履歴は管理者が Live ID でファミリー セーフティー管理 Web へアクセスすれば、サイトの「活動レポート」から閲覧することができます (図 32 )。

図 32
図 32 Web フィルタリング活動レポート[拡大図]