従来の Windows との違い【後編】

さくしま たかえ (MS MVP Client Operating System Windows Desktop Experience)



1 | 2 | 3


Windows 7 では、Windows がより使いやすくなるよういろいろ改良されています。さて、先の「従来の Windows との違い」第 1 弾では、Windows 7 で復活している機能を紹介しました。第 2 弾では使えなくなってしまった機能として、私が特にこだわっている「Windows 7 で無くなってしまったソフト」と「Windows 7 にはクラシック [スタート] メニューはない」そして「ペイントでテキストを描く際の縦書きは?」の 3 つを紹介しましょう。

Windows 7 で無くなってしまったソフト

Windows 7 では、Windows Vista にあったいくつかの機能が無くなってしまいました。特に、下記の 5 つのソフトは搭載されていません。

  • Windows ムービー メーカー
  • Windows フォト ギャラリー
  • Windows メール
  • Windows カレンダー
  • Windows ミーティング スペース

ただし、Windows 7 で無くなってしまったソフトのいくつかは、無償の Windows Live 製品をインストールすることで引き続き使えるようになっています。

削除されたソフト 代替えソフト
Windows フォト ギャラリー Windows Live フォト ギャラリー
Windows ムービー メーカー Windows Live ムービー メーカー Beta
Windows メール Windows Live メール
Windows カレンダー

メモ

Windows 7 には、Windows XP の Outlook Express や Windows Vista の Windows メールといった Windows 標準のメール ソフトが搭載されていません。しかし、Windows 7 を確認してみますと、C:\Program Files の中に「Windows メール」のフォルダーがあるのに気がつきます。

図 1

(図 1) Windows 7 の C:\Program Files 内に「Windows メール」のフォルダーがある。[拡大図]

この「Windows メール」フォルダー内を何とかすると、Windows 7 でも Windows メールが使えるようになるのでしょうか?

残念ながら、それはできません。
C:\Program Files 内の「Windows メール」フォルダーは、旧 Windows からアップグレードした場合の Windows メールや Outlook Express のデーターを Windows Live メールなどへ移行するために使われます。

Windows 7 にはクラシック [スタート] メニューはない

Windows 7 では、[スタート] メニューに Windows 98 の頃のような「クラシック タイプ」と呼ばれる [スタート] メニューがなくなってしまいました。Windows 7 の [スタート] メニューしかありません。

図 2

(図 2) Windows 7 の [スタート] メニュー [拡大図]

図 3

(図 3) Windows XP のクラシック [スタート] メニュー

図 4

(図 4) Windows Vista のクラシック [スタート] メニュー

これは、[スタート] ボタンを右クリックすると表示されるメニューから「プロパティ」を選択し、開いた「タスク バーと [スタート] メニューのプロパティ」の「[スタート] メニュー」タブで確認できます。Vista には、Vista タイプの「[スタート] メニュー」と Windows 98 の頃のような「クラシック [スタート] メニュー」とが選択できるラジオ ボタンがあります。しかし、Windows 7 には、それがありません。

図 5

(図 5) Windows Vista には、「[スタート] メニュー」と「クラシック [スタート] メニュー」とが選択できるラジオボタンがある [拡大図]

図 6

(図 6) Windows 7 には、選択できるラジオボタンがない [拡大図]

ブックマーク

ブログにコピー

([Ctrl] + [C] でコピーしてください)