Windows® 7 標準クライアント 展開技術概要:

8. 手動展開

手動展開では、Windows 7 のインストール メディアを準備します。Windows 7 のインストール用 DVD からコンピューターを起動すると自動的にセットアップ プログラムが開始されます。セットアップ プログラムは、ウィザード形式で実行され、必要に応じてインストール作業を実行するユーザーに値の入力を要求します。ユーザーは、キーボードやマウスを使用して適切な値を入力します。

手動展開はコンピューターの台数が少ない場合に一般的に使用される方法で、セットアップに必要なステップをひとつずつ確認しながら進められるという利点があります。しかし、セットアップが完了するまで人手が必要となります。また、Windows 7 のインストールが完了した後に、続けて必要なアプリケーションのインストールを行う必要があります。そのため、手動展開はセットアップするコンピューターの台数が多い場合、効率的な方法とは言えません。

必要なコンポーネント

手動展開に必要なコンポーネントは次の通りです。

  • Windows Vista インストール メディア
  • 展開先コンピューター
手動展開の主な手順

図 4

  1. コンピューターの起動

    展開コンピューターを Windows 7 インストール メディアから起動します。

  2. Windows セットアップの開始

    インストール メディアからコンピューターが起動すると自動的に Windows 7 のセットアップが開始されます。使用言語やキーボード レイアウトなどのインストール環境を指定し、次へ進むと、インストールが開始できます。

  3. パラメーターの入力

    インストールはウィザード形式で進行します。ウィザードの各ページでは、必要に応じてキーボードやマウスを使用してパラメーターを指定します。Windows 7のインストール時に必要となるパラメーターは次の通りです。

    • ライセンス条項の同意
    • インストール種別の選択 (アップグレード/新規インストール)
    • インストール先ボリュームの選択
    • ユーザー名/コンピューター名の入力
    • ユーザー パスワードの入力
    • プロダクト キーの入力
    • セキュリティ更新の設定
    • タイム ゾーンの設定
    • コンピューターの場所の指定
  4. Windows Update の実行

    Windows Update を実行し、Windows 7 インストール時に公開されている更新プログラムをインストールします。この手順を実行することで、Windows 7 を最新の状態にすることが可能です。

  5. アプリケーションのインストール

    業務で使用するすべてのアプリケーションをインストールします。

  6. 環境のカスタマイズ

    Windows 7 のシステム環境をカスタマイズします。ネットワークの構成や、プリンターの接続、Internet Explorer の設定や、アプリケーションの設定等を行い、組織内のネットワーク サービスを利用できるようにします。

  7. クライアント展開終了

    手動展開の主な手順は以上で終了です。手動展開ではすべての展開先コンピューターで、この手順を実行する必要があります。

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