Defaultquotatemplate : Stsadm プロパティ (Windows SharePoint Services)

説明

指定した Web アプリケーションに新しいサイト コレクションを作成するときに使用する既定のクォータ テンプレートを指定します。

注意

クォータおよびクォータ テンプレートを管理するには、ローカル サーバー コンピュータの管理者または SharePoint 管理者グループのメンバである必要があります。

このプロパティは、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトの [Web アプリケーション全般設定] ページにある [既定のクォータ テンプレート] ユーザー インターフェイス設定に相当します。

構文

stsadm -o setproperty

-propertyname defaultquotatemplate

-propertyvalue <A quota template name>

-url*<https://server_name>*

getproperty 操作の構文は次のとおりです。

stsadm -o getproperty

-propertyname defaultquotatemplate

-url <https://server_name>

注意

-propertyname の代わりに -pn を、-propertyvalue の代わりに -pv を使用できます。

プロパティ値

以下の表に使用できる値を示します。

名前

propertyname

プロパティの名前を取得または設定します。

propertyvalue

有効なクォータ テンプレート名 ( "Personal Site" など)

url

一般的には、Web アプリケーションの URL パスを http://*server name*という形式で指定します。

備考

指定した Web アプリケーションに新しいサイト コレクションを作成するときに使用する、既定のクォータ テンプレートを指定します。

トップレベル Web サイトを作成するときに、既定のテンプレートまたは別のテンプレートを使用することができます。クォータ テンプレートと呼ばれる、クォータのセットを複数作成し、サーバー ファームのさまざまな領域で使用したり、さまざまなユーザーに適用したりすることができます。たとえば、ISP 設定では、次のクォータ テンプレートがあります。

  • 無料 : 無料またはデモ サイトに適用されます。ユーザーの記憶域は 10 MB に制限され、5 人のユーザーを管理できます。

  • 標準 : 有料サイト (月額制) に適用されます。サイト所有者は最大 100 MB の記憶域を使用でき、50 名の登録ユーザーを管理できます。

  • プレミアム : 大企業顧客のエクストラネット サイトに適用されます。組織では最大 10 GB の記憶域を使用でき、ユーザー アカウント数に制限はありません。

defaultquotatemplate プロパティを使用する前に、クォータ テンプレートを作成する必要があります。クォータ テンプレートの作成方法の詳細については、「クォータ テンプレートを作成する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

Note

defaultquotatemplate プロパティを使用して、記憶域の制限値が指定されていません。クォータ テンプレートの管理方法の詳細については、「クォータ テンプレートを管理する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

クォータ テンプレートとそのテンプレート内に指定される設定値は、サーバーまたはサーバー ファームの構成データベースに保存されます。クォータ値は、サイト コレクションの作成時にサイト コレクションに適用されます。たとえば、サイトで利用できる記憶域の容量を制限し、警告レベルを設定できます。警告レベルに達すると、サイト コレクション管理者にその旨を知らせる電子メールが送信されます。Web アプリケーション上に作成されるすべてのサイト コレクションに使用する既定のテンプレートを指定したり、サイト コレクションの作成時に使用するテンプレートを指定したりできます。クォータ テンプレートにリストされる値は、サイト コレクションのデータベースにコピーされ、そこから参照されます。

クォータ テンプレートの値を変更すると、そのテンプレートを使用して新しく作成されるサイト コレクションのみに変更内容が適用され、既存のサイト コレクションには適用されません。

クォータ テンプレートを削除すると、構成データベースからはテンプレートが削除されますが、そのテンプレートを使用して作成されたサイト コレクションにはクォータ値が保持されます。特定のクォータ テンプレートを使用しているすべてのサイトからクォータを削除するには、オブジェクト モデルのプロパティを使用するか、「クォータ テンプレートを作成する (Windows SharePoint Services)」の「クォータ テンプレートを削除する」セクションを参照する必要があります。

既定のクォータ テンプレートを設定するには、次の構文を使用します。

stsadm -o setproperty -pn defaultquotatemplate –pv “Personal Site” –url https://server_name

defaultquotatemplate プロパティの現在の設定を表示するには、次の構文を使用します。

stsadm -o getproperty -pn defaultquotatemplate

現在のクォータ テンプレート設定をクリアするには、次の構文を使用します。

stsadm -o setproperty -pn defaultquotatemplate –pv ""