Deletesite : Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)
操作名 : Deletesite
説明
Web アプリケーションからサイト コレクションを削除します。
サイト コレクションが稼働している場合は、url パラメータを使用して、削除するサイト コレクションの URL を指定します。
サイト コレクションが孤立している場合は、force パラメータを siteid パラメータと共に使用して、コンテンツ データベースから削除する孤立したサイト コレクションを指定します。詳細については、「備考」を参照してください。
注意
孤立したサイト コレクションの削除に使用される force パラメータと siteid パラメータは、Windows SharePoint Services 3.0 Service Pack 2 (SP2) で初めて導入されました。
gradualdelete パラメータは、4 月の累積的な更新プログラムで初めて導入されました。
構文
稼動中のサイト コレクションを削除する場合 :
stsadm -o deletesite
-url <URL 名>
[-deleteadaccounts {True | False}]
[-gradualdelete]
孤立したサイト コレクションを削除する場合 :
-force
[-gradualdelete]
-siteid <サイト ID>
-databasename <データベース名>
-databaseserver <データベース サーバー名>
パラメータ
パラメータ名 |
値 |
必須/省略可 |
説明 |
url |
有効な URL 名 ("http:// server_name/sites/site_name" など) |
必須 |
削除するサイト コレクションの URL です。 |
deleteadaccounts |
以下のどちらかの値 :
|
省略可 |
サイト コレクションに関連付けられている Active Directory アカウントを削除する必要があるかどうかを指定します。 Active Directory アカウント作成モードを使用しており、このパラメータの値が True である場合、Windows SharePoint Services 3.0 では、サイト コレクションに関連付けられている Active Directory アカウントも Active Directory から削除されます。詳細については、サポート技術情報の記事 823507「Stsadm.exe を使用して Windows SharePoint Services が Active Directory アカウント作成モードでかどうかを確認する方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=109243&clcid=0x409) を参照してください。 |
gradualdelete |
<なし> |
省略可 |
このパラメータを使用すると、サイト コレクションは削除済みとしてマークされ、すぐにそのコンテンツにアクセスできなくなります。その後、削除されたサイト コレクション内のデータは、一度に削除されるのではなく、タイマ ジョブによって段階的に削除されます。そのため、Windows SharePoint Services と SQL Server のパフォーマンスに与える影響が少なくなります。 段階的な削除のタイマ ジョブの詳細については、「Job-gradual-site-deletion : Stsadm プロパティ (Windows SharePoint Services)」を参照してください。 |
force |
<なし> |
必須 |
サイト コレクションを強制的に削除する方法を指定し、サイトマップからの参照を無視します。これは、孤立したサイト コレクションを特定のデータベースから削除する場合に使用されます。 |
siteid |
サイト コレクションの有効な GUID ("e2a114b8-80c9-41f6-87bf-3feddf2ad9b6" など) |
必須 |
削除するサイト コレクションの ID を指定します。 |
databasename |
有効な名前 ("DB1" など) |
必須 |
削除するサイト コレクションを含むコンテンツ データベースの名前を指定します。 |
databaserver |
有効な名前 ("DS1" など) |
必須 |
削除するサイト コレクションを含むデータベースをホストするデータベース サーバー インスタンスの名前を指定します。 |
備考
この記事のコマンドライン構文の表示は、コマンドラインのヘルプ内の構文の表示とは異なります。
サイト マップには、参照可能な登録済みのサイト コレクションが含まれています。サイト マップに登録されていないサイト コレクションは、一般に、"孤立した" サイト コレクションと呼ばれます。
サイト コレクションは、通常、Web アプリケーションにアタッチされるコンテンツ データベース上にあり、そのデータベースが既に同じ URL (Uniform Resource Locator) パスのサイト コレクションを含んでいるときに孤立します。これは、サイト コレクションが 1 つの Web アプリケーション上で同一の URL パスを共有できないためです。サイト マップに最初に登録されたサイト コレクションにのみアクセスできます。同じ URL パスを使用する他のサイト コレクションはすべて、サイト マップに登録されず、孤立していると見なされます。孤立したサイト コレクションのデータはそのまま残りますが、アクセスするには、そのコンテンツ データベースを現在の Web アプリケーションからデタッチして、同一の URL パスで登録済みのサイト コレクションを含んでいない Web アプリケーションにアタッチする必要があります。
例
稼働中のサイト コレクション "http://サーバー名/sites/サイト名" および Active Directory のアカウントを削除するには、次の構文を入力します。
stsadm -o deletesite -url http://サーバー名/sites/サイト名 -deleteadaccounts true
稼働中のサイト コレクション "http://サーバー名/sites/サイト名" を削除するには、次の構文を入力します。
stsadm -o deletesite -url http://サーバー名/sites/サイト名
データベース サーバー DS1 およびデータベース DB1 から孤立したサイト コレクション "http://サーバー名/sites/サイト名" を削除するには、次の手順を実行します。
enumallwebs 操作を使用して、URL が "/sites/サイト名" に一致するサイトを探します。その親サイト コレクションの XML タグ (つまり、 Site タグ) には、値が False の InSiteMap 属性が設定されている必要があります。値 False は、このサイト コレクションが孤立していることを示しています。詳細については、「Enumallwebs : Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)」を参照してください。
一致する Site タグの Id 属性の値を、deletesite 操作の siteid パラメータの値として使用します。
たとえば、次のように入力します。
stsadm -o deletesite -force -siteid e2a114b8-80c9-41f6-87bf-3feddf2ad9b6 -databaseserver DS1 -databasename DB1