Command-line-upgrade-running : Stsadm プロパティ (Windows SharePoint Services)

説明

アップグレード プロセスが既に開始されているかどうかを指定します。

PSConfig の詳細については、「SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードのコマンド ライン リファレンス (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

たとえば、アップグレードが stsadm コマンド ライン ツールを使用して開始された場合、ユーザー インターフェイスから別のアップグレード プロセスを開始することはできません。アップグレードの 2 番目のインスタンスを開始しようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。

"アップグレードを既に実行中のため、SharePoint 製品とテクノロジをアップグレードできません。アップグレードの進行状況は、サーバーの全体管理 Web アプリケーションを使用して確認するか、サーバー "X" のアップグレード ログで確認できます。"

"X" は、アップグレード プロセスを開始したサーバーの名前です。

構文

stsadm -o setproperty

-propertyname command-line-upgrade-running

-propertyvalue {Yes | No}

[-url <https://server_name>]

getproperty 操作の構文は次のとおりです。

stsadm -o getproperty

**   propertyname command-line-upgrade-running**

[-url <https://server_name>]

注意

-propertyname の代わりに -pn を、-propertyvalue の代わりに -pv を使用できます。

プロパティ値

以下の表に使用できる値を示します。

名前

propertyname

プロパティの名前を取得または設定します。

propertyvalue

Yes: アップグレード プロセスが実行中であるかどうかを確認します。これは既定の設定です。

No: アップグレード プロセスが実行中であるかどうかを確認しません。

url

一般的には、Web アプリケーションの URL パスを http://*server name*という形式で指定します。

備考

アップグレード プロセスが突然停止したり、アップグレード プロセス中にエラーが発生したりした場合のフェイルセーフとして、このプロパティは提供されています。可能性は低いですが、ファームにおいて 1 つのコンピュータ上でアップグレードが実行されているように見えても、実際にはアップグレード プロセスが停止している場合があります。このようなシナリオでは、アップグレード プロセスが再度実行されるように、管理者が command-line-upgrade-running プロパティをリセットできます。

アップグレード プロセスが停止し、アップグレード プロセスが何も実行されていないときに command-line-upgrade-running プロパティをリセットするには、次の構文を使用します。

stsadm -o setproperty -pn command-line-upgrade-running -pv Yes