Setlogginglevel : Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)

操作名 : Setlogginglevel

説明

ファームに登録されている 1 つ以上の診断ログ カテゴリに Windows イベント ログとトレース ログのログ出力レベルを設定します。カテゴリに関連付けられているイベントまたはトレースが発生しても、このカテゴリのログ出力レベルより重要度が低い場合は、イベントまたはトレースはイベント ログまたはトレース ログに書き込まれません。カテゴリに関連付けられているイベントまたはトレースが発生し、重要度がこのカテゴリのログ出力レベルと同じであるか高い場合は、イベントまたはトレースはイベント ログまたはトレース ログに書き込まれます。

構文

stsadm.exe -o setlogginglevel

[-category < [CategoryName | Manager:CategoryName [;...]] >]

**   {-default |**

-tracelevel <トレース レベル設定>

[-windowslogginglevel] <Windows イベント ログ レベル設定>}

パラメータ

パラメータ名 必須/省略可能 説明

category

有効な値は、"*CategoryName*" または "Manager: *CategoryName*" だけです。

省略可能

設定するカテゴリ名。category パラメータを指定しないと、記録されるイベントの設定がファーム内のすべてのカテゴリに適用されます。たとえば、ログ出力レベル設定を 1 つまたは 2 つのカテゴリに適用する場合に、このパラメータを使用します。

複数の診断ログ カテゴリ マネージャが同じカテゴリ名を登録する場合は、"Manager:*CategoryName*" 値を使用します。

注意

Windows SharePoint Services の診断ログ カテゴリ マネージャは "SPDiagnosticsService" です。 Windows SharePoint Services 3.0 に基づいているサード パーティ製品には、独自の診断ログ カテゴリ マネージャが存在する場合があります。

default

<なし>

省略可能。「例」のセクションを参照してください。

トレース ログ出力レベルと Windows イベント ログ出力レベルの設定を、指定したカテゴリの既定値に戻します。

tracelevel

次のいずれかの値が含まれています。

  • なし (トレースはトレース ログに書き込まれません)

  • Unexpected

  • Monitorable

  • High

  • Medium

  • Verbose

省略可能。ただし、default または tracelevel パラメータのどちらかを指定する必要があります。tracelevel パラメータを指定した場合、必要に応じて windowslogginglevel パラメータを指定できます。

この設定で、トレース ログに記録されるエントリを調整します。トレース ログ ファイルは、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトの [診断ログ] ページで定義されているトレース ログ パスに書き込まれるテキスト ファイルです。

windowslogginglevel

次のいずれかの値が含まれています。

  • なし (イベントはイベント ログに書き込まれません)

  • ErrorServiceUnavailable

  • ErrorSecurityBreach

  • ErrorCritical

  • Error

  • Warning

  • FailureAudit

  • SuccessAudit

  • Information

  • Success

省略可能。ただし、windowslogginglevel パラメータを使用してイベント ログ エントリを設定した場合は、tracelevel パラメータも有効値で指定する必要があります。tracelevel パラメータのみを指定する場合は、windowslogginglevel パラメータは必要ありません。

イベント ビューアに表示されるアプリケーション ログに、イベント ログ エントリを送信するかどうかを制御します。

サーバーの全体管理 Web サイトの [診断ログ] ページでは、ErrorServiceUnavailable、ErrorSecurityBreach、および ErrorCritical の各パラメータ値は使用できません。これらの値は、ユーザー インターフェイスには "エラー" と表示されます。

Information または Success の各値を使用した場合、ユーザー インターフェイスには [情報] と表示されます。ただし、listlogginglevels 操作を使用する場合、ユーザー インターフェイスで [情報] を選択すると "成功" と表示されます。

この例では、カテゴリ名として "IRM" を使用しています。

IRM に問題があり、その原因がわからないとします。この場合は、トラブルシューティング プロセスを容易にするために、イベント ログおよびトレース ログのしきい値を小さくします。こうすると、これらのログに、より多くのイベントとトレースが記録されます。問題が検出され、それを解決したら、ログのしきい値を既定値にリセットします。

イベント ログのログ出力レベルを "Error" から "Warning" に、トレース ログのログ出力レベルを "Medium" から "Verbose" に下げるには、以下の構文を使用します。

stsadm -o setlogginglevel -category IRM -tracelevel verbose -windowslogginglevel warning

ログのしきい値を既定の設定にリセットするには、以下の構文を使用します。

stsadm -o setlogginglevel -category IRM -default