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Move-Mailbox

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2009-05-11

組織内または異なる組織間でメールボックスを移動するには、Move-Mailbox コマンドレットを使用します。

構文

move-Mailbox -Identity <MailboxIdParameter> -TargetDatabase <DatabaseIdParameter> [-BadItemLimit <Int32>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-GlobalCatalog <Fqdn>] [-IgnorePolicyMatch <SwitchParameter>] [-IgnoreRuleLimitErrors <SwitchParameter>] [-MaxThreads <Int32>] [-ReportFile <LocalLongFullPath>] [-UseRusServer <String>] [-ValidateOnly <SwitchParameter>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

move-Mailbox -Identity <MailboxIdParameter> -TargetDatabase <DatabaseIdParameter> [-AllContentKeywords <String[]>] [-AllowDuplicates <SwitchParameter>] [-AllowMerge <SwitchParameter>] [-AttachmentFilenames <String[]>] [-BadItemLimit <Int32>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-ContentKeywords <String[]>] [-DomainController <Fqdn>] [-EndDate <DateTime>] [-ExcludeFolders <MapiFolderPath[]>] [-GlobalCatalog <Fqdn>] [-IgnorePolicyMatch <SwitchParameter>] [-IgnoreRuleLimitErrors <SwitchParameter>] [-IncludeFolders <MapiFolderPath[]>] [-Locale <CultureInfo>] [-MaxThreads <Int32>] [-NTAccountOU <OrganizationalUnitIdParameter>] [-PreserveMailboxSizeLimit <SwitchParameter>] [-RecipientKeywords <String[]>] [-ReportFile <LocalLongFullPath>] [-RetryInterval <EnhancedTimeSpan>] [-RetryTimeout <EnhancedTimeSpan>] [-SenderKeywords <String[]>] [-SourceForestCredential <PSCredential>] [-SourceForestGlobalCatalog <Fqdn>] [-SourceMailboxCleanupOptions <None | DeleteSourceMailbox | DeleteSourceNTAccount | MailEnableSourceAccount | CreateSourceContact>] [-StartDate <DateTime>] [-SubjectKeywords <String[]>] [-TargetForestCredential <PSCredential>] [-UseRusServer <String>] [-ValidateOnly <SwitchParameter>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

move-Mailbox -Identity <MailboxIdParameter> -ConfigurationOnly <SwitchParameter> -TargetDatabase <DatabaseIdParameter> [-BadItemLimit <Int32>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-GlobalCatalog <Fqdn>] [-IgnorePolicyMatch <SwitchParameter>] [-MaxThreads <Int32>] [-ReportFile <LocalLongFullPath>] [-UseRusServer <String>] [-ValidateOnly <SwitchParameter>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

Move-Mailbox コマンドレットを使用すると、次のタスクを実行できます。

  • 組織内のサーバー間でのメールボックスの移動。この移動は、ハードウェアまたはソフトウェアのアップグレード時に役立ちます。
  • 異なる組織間でのメールボックスの移動。この移動は、組織がネットワーク インフラストラクチャを統合する際に役立ちます。

Move-Mailbox コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに、移動元サーバーと移動先サーバーの両方における以下の権限が委任されている必要があります。

  • Exchange サーバー管理者の役割
  • Exchange 受信者管理者の役割
  • ローカルの Administrators グループ
note注 :
Microsoft Exchange Server 2007 を実行しているコンピュータがドメイン コントローラとしても機能しており、このサーバー上のデータベースにメールボックスを移動する場合は、使用するアカウントに Exchange サーバー管理者の役割が委任されている必要があります。ただし、Exchange 受信者管理者の役割が委任されている必要はありません。

Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1) では、Exchange ActiveSync を使用してモバイル デバイスと同期しているメールボックスを移動した場合、移動時にメールボックスの同期状態が自動的に更新されます。他の手順を実行する必要はありません。また、メールボックスの移動後に、ユーザーがデバイスを再同期する必要もありません。

パラメータ

パラメータ 必須かどうか 種類 説明

ConfigurationOnly

必須

System.Management.Automation.SwitchParameter

ConfigurationOnly パラメータは、Active Directory ディレクトリ サービス内の Exchange サーバーの場所を変更します。このパラメータを使用して、正常に機能しているサーバーにメールボックスを移動します。メールボックスの内容は移動されません。このパラメータを使用するには、移動先のメールボックスが Exchange 2007 サーバーに配置される必要があります。ConfigurationOnly パラメータを使用して、メールボックスの場所を Exchange 2007 から Exchange 2003 または Exchange 2000 に変更することはできません。また、このパラメータを使用するときには、移動元のメールボックス サーバーを利用可能にしておくことをお勧めします。移動元のメールボックス サーバーが利用可能でない場合、操作に予想よりも長時間かかります。

Identity

必須

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.MailboxIdParameter

Identity パラメータには、移動する単一のメールボックスの受信者 ID を指定します。Get-Mailbox コマンドがパイプ処理される場合、このパラメータは不要です。

TargetDatabase

必須

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.DatabaseIdParameter

TargetDatabase パラメータには、メールボックスの移動先のデータベースを指定します。Get-Mailbox コマンドがパイプ処理される場合、このパラメータは不要です。

サーバー名を指定しない場合、コマンドレットはローカル サーバー上でデータベースを検索します。1 つのサーバーに同じ名前を持つデータベースが複数存在する場合、ストレージ グループを指定する必要があります。

AllContentKeywords

省略可能

System.String[]

AllContentKeywords パラメータには、移動処理に含める内容のキーワードを指定します。指定したキーワードがメッセージ本文、添付ファイルのコンテンツ、または件名の中に見つかった場合、そのメッセージがエクスポートされます。

note注 :
これは、ContentKeywords パラメータと SubjectKeywords パラメータの両方を使用した場合とは異なります。ContentKeywords パラメータと SubjectKeywords パラメータの両方を使用した場合、ContentKeywords パラメータで指定したキーワードがメッセージ本文または添付ファイルのコンテンツの中にあり、さらに SubjectKeywords パラメータで指定したキーワードが件名の中にあるメッセージのみがエクスポートされます。

AllowDuplicates

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

AllowDuplicates パラメータは、メール アイテムが既存の項目と重複していないかどうかを確認したり、重複アイテムを削除したりすることなく、重複アイテムをコピーするために使用します。AllowDuplicates パラメータは IncludeFolders パラメータと併用することをお勧めします。

AllowMerge

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

AllowMerge パラメータには、1 つのメールボックスが既に存在している場合にメールボックスを結合することを指定します。このパラメータを使用すると、移動先に既にメールボックスが存在している場合でも、異なる組織間でメールボックスを移動できます。メールボックスの内容は、移動先で結合されます。NTAccountOU パラメータを使用する場合、このパラメータは使用できません。このパラメータを指定すると、ユーザーのルールは移動先に移動されません。

AttachmentFilenames

省略可能

System.String[]

AttachmentFilenames パラメータには、移動処理に含める添付ファイルを指定します。ファイル名には、ファイルの種類およびワイルドカード文字を含めることができます。

BadItemLimit

省略可能

System.Int32

BadItemLimit パラメータには、問題があるためにスキップするアイテムの数を指定します。0 を指定した場合、問題のあるアイテムをスキップしません。このパラメータの有効な入力の範囲は、0 ~ 2,147,483,647 です。

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータで値を指定する必要はありません。

ContentKeywords

省略可能

System.String[]

ContentKeywords パラメータには、移動処理に含める内容のキーワードを指定します。指定したキーワードがメッセージ本文または添付ファイルのコンテンツの中に見つかった場合、そのメッセージがエクスポートされます。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

この構成の変更を Active Directory に書き込むドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドに DomainController パラメータを含めます。

EndDate

省略可能

System.DateTime

EndDate パラメータには、移動元メールボックスから移動する内容をフィルタリングするための終了日を指定します。メールボックスのアイテムのうち、日付がこの終了日までのアイテムのみが移動されます (この日付のアイテムも含まれます)。特定の日付を入力する場合は、ローカル コンピュータで構成されている [地域のオプション] の設定で定義されている短い形式を使用します。たとえば、コンピュータで短い日付形式の mm/dd/yyyy を使用するように構成されている場合、2006 年 3 月 1 日を指定するには「03/01/2006」と入力します。

ExcludeFolders

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Mapi.MapiFolderPath[]

ExcludeFolders パラメータには、移動処理中に除外するフォルダの一覧を指定します。

GlobalCatalog

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

GlobalCatalog パラメータには、移動先のフォレストで検索処理を実行するグローバル カタログを指定します。

IgnorePolicyMatch

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

IgnorePolicyMatch パラメータには、受信者ポリシーとの一致を調べるかどうかを指定します。

IgnoreRuleLimitErrors

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

IgnoreRuleLimitErrors パラメータは、ユーザーのルールが移動先の Microsoft Exchange Server 2003 または Exchange 2000 Server アカウントに移動されないようにする場合に指定します。このパラメータを指定することによって、Microsoft Outlook のルールの制限 (32K) を回避することができます。既定では、Move-Mailbox コマンドレットによって、単一のフォレスト内の移動、フォレスト間の移動のいずれの場合でもルールが移動されます。

IncludeFolders

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Mapi.MapiFolderPath[]

IncludeFolders パラメータには、移動処理中に含めるフォルダの一覧を指定します。

Locale

省略可能

System.Globalization.CultureInfo

Locale パラメータには、移動するメッセージのロケールを指定します。指定されたロケールのメッセージのみが移動されます。

MaxThreads

省略可能

System.Int32

MaxThreads パラメータには、使用するスレッドの最大数を指定します。このパラメータの有効な入力の範囲は、0 ~ 30 です。

note注 :
使用するスレッドの許容範囲は Exchange 組織のパフォーマンスによって決まります。複数のメールボックスを同時に移動する前に、検証テストを実行し、自組織の環境における許容範囲を確認しておくことをお勧めします。

NTAccountOU

省略可能

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.OrganizationalUnitIdParameter

NTAccountOU パラメータには、Microsoft Windows NT アカウントを作成する組織単位を指定します。AllowMerge パラメータを使用する場合、このパラメータは使用できません。

PreserveMailboxSizeLimit

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

PreserveMailboxSizeLimit パラメータには、移動元メールボックスのサイズの制限を移動先メールボックスに適用するかどうかを指定します。

RecipientKeywords

省略可能

System.String[]

RecipientKeywords パラメータには、受信者の電子メール アドレスまたは表示名を指定します。指定した受信者キーワードと一致する受信者のメッセージが見つかった場合、そのメッセージが移動されます。

配布グループがメッセージの受信者であり、指定した受信者キーワードがその配布グループと一致する場合も、そのメッセージは移動されます。配布グループがメッセージの受信者の場合、配布グループを展開して、そのメンバと指定した受信者キーワードを比較する動作は行われません。

ReportFile

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.LocalLongFullPath

ReportFile パラメータには、XML レポート ログのパスとファイル名を指定します。

RetryInterval

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.EnhancedTimeSpan

RetryInterval パラメータには、サーバーから移動処理の状態を取得する間隔を指定します。

RetryTimeout

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.EnhancedTimeSpan

RetryTimeout パラメータには、メールボックスの移動処理のタイムアウト制限を指定します。

SenderKeywords

省略可能

System.String[]

SenderKeywords パラメータには、送信者の電子メール アドレスまたは表示名を指定します。指定した送信者キーワードと一致する送信者のメッセージが見つかった場合、そのメッセージが移動されます。

SourceForestCredential

省略可能

System.Management.Automation.PSCredential

SourceForestCredential パラメータには、移動元メールボックスに接続する場合に使用する資格情報を指定します。

SourceForestGlobalCatalog

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

SourceForestGlobalCatalog パラメータには、移動元のフォレストで検索処理を実行するグローバル カタログを指定します。

SourceMailboxCleanupOptions

省略可能

Microsoft.Exchange.Management.RecipientTasks.MoveMailboxSourceCleanupType

SourceMailboxCleanupOptions パラメータには、移動元メールボックスのクリーンアップ オプションを指定します。AllowMerge パラメータを使用する場合、このパラメータは使用できません。

値は次のいずれかです。

  • DeleteSourceNTAccount。移動元のユーザー アカウントの Active Directory オブジェクトを削除します。
  • DeleteSourceMailbox。移動元のユーザー アカウントからメールボックスを削除します。
  • CreateSourceContact。移動元のユーザー アカウントの Active Directory オブジェクトを削除します。また、他のフォレストに移動されるメールボックスに関連付けられた連絡先を移動元フォレストに作成します。移動先のメールボックスが Exchange 2007 サーバーに置かれる場合にのみ、このオプションを使用できます。
  • MailEnableSourceAccount。移動元のユーザー アカウントからメールボックスを削除します。また、移動元のユーザー アカウントのメールを有効にして、他のフォレストに移動されるメールボックスに関連付けます。移動先のメールボックスが Exchange 2007 サーバーに置かれる場合にのみ、このオプションを使用できます。

StartDate

省略可能

System.DateTime

StartDate パラメータには、移動元メールボックスから移動する内容をフィルタリングするための開始日を指定します。メールボックスのアイテムのうち、日付がこの開始日より後のアイテムのみが移動されます。特定の日付を入力する場合は、ローカル コンピュータで構成されている [地域のオプション] の設定で定義されている短い形式を使用します。たとえば、コンピュータで短い日付形式の mm/dd/yyyy を使用するように構成されている場合、2006 年 3 月 1 日を指定するには「03/01/2006」と入力します。

SubjectKeywords

省略可能

System.String[]

SubjectKeywords パラメータには、移動元のメールボックス内のアイテムの件名をフィルタリングするためのキーワードを指定します。

TargetForestCredential

省略可能

System.Management.Automation.PSCredential

TargetForestCredential パラメータには、移動先データベースに接続する場合に使用する資格情報を指定します。

UseRusServer

省略可能

System.String

UseRusServer パラメータには、指定した受信者更新サービス サーバーを使用し、メールボックスおよび Active Directory ユーザー属性を取得して設定するコマンドを指定します。

ValidateOnly

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

ValidateOnly パラメータは、データをインポートせずにインポート処理を検証するオプションを提供します。ValidateOnly パラメータは、コマンドの前提条件を満たしていることを検証します。

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータで値を指定する必要はありません。

入力の種類

戻り値の種類

エラー

エラー 説明

  

  

例外

例外 説明

  

  

最初の例では、Move-Mailbox コマンドを使用して、John Peoples のメールボックス (john@contoso.com) を NewMailboxDatabase という名前の新しいメールボックス データベースに移動します。

残りの 4 つの例は、フォレスト間でメールボックスを移動するときに SourceMailboxCleanupOptions パラメータを使用する方法を示しています。2 番目の例では、Move-Mailbox コマンドを使用して、John Peoples のメールボックス (john@contoso.com) を別のフォレストの新しいメールボックス データベースに移動します。これは、Contoso 社と Fabrikam 社が合併し、contoso フォレストのメールボックスが fabrikam フォレストに移動されるシナリオに沿っています。この例では、Active Directory 移行ツール Version 3.0 (ADMT v3) を使用して、最初に John のユーザー アカウントを contoso フォレストから fabrikam フォレストに移動していると想定しています。

3 番目の例では、Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1) を新しいフォレストに追加し、新しいサーバーにメールボックスを移動します。Microsoft Identity Integration Server (MIIS) のグローバル アドレス一覧 (GAL) 同期管理エージェントを使用して、フォレスト間でユーザーを同期させることを計画しています。ただし、一度に多数のユーザーを移動するので、MIIS での GAL 同期が完了するのを待たないと、連絡先が作成されて、移動元のフォレスト内のユーザーが新しいフォレストに移動したユーザーにメールを送信できるようにならないのは、好ましくないと考えています。そこで、SourceMailboxCleanupOptions の CreateSourceContact 値を使用して、移動元フォレストに John の連絡先を作成します。

4 番目の例は、単一のフォレストからリソース フォレストへの移動です。新しい Exchange フォレストにメールボックスを移動しますが、移動元のユーザー アカウントは削除しません。その代わりに、新しい Exchange フォレストにまだ移動していない元のフォレストのユーザーからのメールを受信できるように、移動元のユーザー アカウントのメールを有効にします。これは、ハイブリッド フォレストのシナリオです。

5 番目の例も、単一のフォレストからリソース フォレストへの移動です。移動元のユーザー アカウントを削除せずに、新しい Exchange フォレストにメールボックスを移動します。この例では、すべてのメールボックスを新しい Exchange フォレストに移動し、移動元フォレストから Exchange を完全に削除します。移動元フォレストから Exchange を削除するので、ハイブリッド フォレストのシナリオにはなりません。よって、移動元のユーザー アカウントのメールを有効にする必要はありません。その代わりに、メールボックスを新しい Exchange フォレストに移動した後、移動元のユーザー アカウントは残したまま、移動元メールボックスのみを削除します。

Move-Mailbox john@contoso.com -TargetDatabase NewMailboxDatabase
Move-Mailbox -TargetDatabase "Target Server\First Storage Group\Mailbox Database" -Identity john -GlobalCatalog GC01.fabrikam.com -SourceForestGlobalCatalog GC02.contoso.com -NTAccountOU "OU=OrgUnit01,DC=fabrikam,DC=com" -SourceForestCredential $SourceCredential -TargetForestCredential $TargetCredential -SourceMailboxCleanupOptions DeleteSourceNTAccount 
Move-Mailbox -TargetDatabase "Target Server\First Storage Group\Mailbox Database" -Identity john -GlobalCatalog GC01.fabrikam.com -SourceForestGlobalCatalog GC02.contoso.com -NTAccountOU "OU=OrgUnit01,DC=fabrikam,DC=com" -SourceForestCredential $SourceCredential -TargetForestCredential $TargetCredential -SourceMailboxCleanupOptions CreateSourceContact
Move-Mailbox -TargetDatabase "Target Server\First Storage Group\Mailbox Database" -Identity john -GlobalCatalog GC01.fabrikam.com -SourceForestGlobalCatalog GC02.contoso.com -NTAccountOU "OU=OrgUnit01,DC=fabrikam,DC=com" -SourceForestCredential $SourceCredential -TargetForestCredential $TargetCredential -SourceMailboxCleanupOptions MailEnableSourceAccount
Move-Mailbox -TargetDatabase "Target Server\First Storage Group\Mailbox Database" -Identity john -GlobalCatalog GC01.fabrikam.com -SourceForestGlobalCatalog GC02.contoso.com -NTAccountOU "OU=OrgUnit01,DC=fabrikam,DC=com" -SourceForestCredential $SourceCredential -TargetForestCredential $TargetCredential -SourceMailboxCleanupOptions DeleteSourceMailbox

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。