Exchange Server 2007 Service Pack 3 の更新プログラムのロールアップ 10 について
トピックの最終更新日: 2013-03-13
Microsoft は、Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 3 (SP3) の更新プログラムのロールアップ 10 をリリースしました。更新プログラムのロールアップは、2013 年 2 月 12 日付けです。更新プログラムのロールアップに関する次の情報について説明します。
- 更新プログラムのロールアップによって解決される問題
- 更新プログラムのロールアップを入手する方法
- 更新プログラムのロールアップをインストールするための前提条件
更新プログラムのロールアップによって解決される問題
Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 10 では、次の問題が解決されます。
- 「[MS13-012] Microsoft Exchange Server の脆弱性により、リモートでコード例外が実行される (2013 年 2 月 12 日)」で説明した脆弱性への対処
- Microsoft サポート技術情報「2783779: Exchange Server 2007 環境の OWA で、アドレス帳の組織情報に非表示ユーザーが表示される」で説明した問題への対処
- Exchange Server 2007 SP3 用の新しい夏時間 (DST) に関する更新プログラムが含まれています。DST の詳細については、以下の Microsoft Web サイトを参照してください。Daylight Saving Time のヘルプとサポート センター
インストール前タスク
Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 10 をインストールする前に、以下のタスクを実行します (該当する場合)。
Forefront Security for Exchange Server
Microsoft Forefront Security for Exchange Server を使用している場合、Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 10 をインストールする前に Forefront Security for Exchange Server を無効にする必要があります。それには、fscutility /disable コマンドを実行します。
更新プログラムのロールアップ パッケージをインストールしたら Forefront Security for Exchange Server を再度有効にします。それには、fscutility /enable コマンドを実行します。
注 : |
---|
更新プログラムのロールアップをインストールする前に Forefront Security for Exchange Server を無効にしないと、インフォメーション ストア サービスとトランスポート サービスが起動しません。 |
パブリック フォルダー
Exchange 2007 組織でパブリック フォルダーを使用していて、パブリック フォルダー データベースの保存期間が 123 日より大きな値に設定されている場合、Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 10 をインストールする前に、以下の手順のステップに従う必要があります。
パブリック フォルダーを使用していて、パブリック フォルダー データベースの保存期間が 123 日以下の値に設定されている場合、警告メッセージが表示されます。ただし、Exchange 2007 は正常に機能し続けます。この場合、以下の同じステップに従うことにより、問題を解決できます。
[スタート] ボタンをクリックし、[検索の開始] ボックスに「adsiedit.msc」と入力し、Enter キーを押します。
[ADSI エディター MMC] ウィンドウで [操作]、[接続先] を順にクリックします。
[既知の名前付けコンテキスト] リストで [構成] をクリックします。
次のリスト項目とサブ項目を順番に展開します。
- CN=Configuration、DC=Contoso、DC=com
- CN=Services
- CN=Microsoft Exchange
- CN=<OrganizationName>
- CN=Administrative Groups
- CN=Servers
- CN=<ServerName>
- CN=Information Store
- CN=Second Storage Group
注 : 一覧の <OrganizationName> および <ServerName> は組織とサーバーの実際の名前を表します。 [CN=Public Folder Database] をダブルクリックします。
[msExchOverallAgeLimit] をダブルクリックします。
既存の値を 86,400 で除算し、単位を秒から日に変更します。
注 : |
---|
Exchange 2007 環境内のすべてのパブリック フォルダー データベースでこれらのステップを繰り返す必要があります。 |
重要 : |
---|
パブリック フォルダー データベースをホストする、組織内の Exchange 2007 サーバーすべてが Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 10 にアップグレードされると、これらの変更が有効になります。 |
上記のステップを実行せずに Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 10 をインストールして、Exchange 管理コンソールを使用してパブリック フォルダー設定にアクセスしようとすると、以下のエラー メッセージが表示されます。
期間が長すぎるため、TimeSpan がオーバーフローしました |
また、Outlook Web Access を使用して Exchange にアクセスしようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。
例外 |
更新プログラムのロールアップの情報
Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 10 は 2013 年 2 月 12 日にリリースされました。Microsoft ダウンロード センターからこの更新プログラムのロールアップを入手するには、次の Microsoft サポート技術情報の記事を参照してください。2788321: Exchange Server 2007 Service Pack 3 の更新プログラムのロールアップ 10 について
- この更新プログラムをインストールする前に、更新プログラムの前提条件、インストール手順、および既知の問題を確認することをお勧めします。詳細については、以下の Microsoft Web サイトを参照してください。
Exchange 2007 用の最新の Service Pack または更新プログラムのロールアップをインストールする方法 - クラスター メールボックス サーバーに更新プログラムのロールアップをインストールする前に、次の Microsoft Web サイトを参照してください:
クラスタ化メールボックス サーバーへの Exchange 2007 更新プログラムのロールアップの適用 - Exchange 2007 サービス モデルの詳細については、次の Microsoft Web サイトを参照してください:
Exchange 2007 サービス - この更新プログラムのロールアップは、Exchange 2007 RTM (Release To Manufacturing) 版、Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1)、Exchange 2007 Service Pack 2 (SP2) には適用されません。Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ パッケージのシリーズは、Exchange 2007 RTM、Exchange 2007 SP1、Exchange 2007 SP2 の更新プログラムのロールアップに対応するシリーズとは別のものです。
Exchange 2007 RTM、Exchange 2007 SP1、Exchange 2007 SP2 向け更新プログラムのロールアップの一覧については、次の Microsoft Web サイトを参照してください:
Exchange 2007 用の最新の Service Pack または更新プログラムのロールアップを入手する方法
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。