アイテム保持ポリシーの作成

[アーティクル]
10/19/2016

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2011-03-19

アイテム保持ポリシーを使用すると、1 つまたは複数の保持タグをグループ化して、それらをメールボックスに適用できます。メールボックスに複数のアイテム保持ポリシーを設定することはできません。保持タグはいつでもアイテム保持ポリシーにリンクしたり、アイテム保持ポリシーから削除したりできます。

アイテム保持ポリシーには、次の保持タグを含めることができます。

サポート対象の既定フォルダー用の 1 つまたは複数のアイテム保持ポリシータグ (RPT)
**[アーカイブへ移動]**アクションを伴う 1 つの既定ポリシータグ (DPT)
**[削除して回復を許可する]または[完全に削除]**アクションを伴う 1 つの DPT
ボイスメール用の 1 つの DPT
任意の数の個人タグ

アイテム保持ポリシーおよび保持タグの詳細については、「保持タグおよびアイテム保持ポリシーについて」を参照してください。

メッセージングレコード管理 (MRM) に関連する他の管理タスクについては、「メッセージングレコード管理の展開」を参照してください。

前提条件

Exchange 組織内に、作成するアイテム保持ポリシーと同じ名前のポリシーがまだないことが必要です。
1 つまたは複数の保持タグがあり、新しいアイテム保持ポリシーに関連付けできることが必要です。

注意

アイテム保持ポリシーは、保持タグをリンクせず作成することができます。保持タグはいつでもアイテム保持ポリシーに追加したり、アイテム保持ポリシーから削除したりできます。ただし、保持タグがアイテム保持ポリシーにリンクされ、管理フォルダーアシスタントによってメールボックスが処理されるまでは、メールボックスに対してタグは適用されません。

実行内容

EMC を使用してアイテム保持ポリシーを作成する
シェルを使用してアイテム保持ポリシーを作成する

EMC を使用してアイテム保持ポリシーを作成する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メッセージングのポリシーと準拠のアクセス許可」の「メッセージングレコード管理」。

コンソールツリーで、目的のフォレストを展開し、[組織の構成] > [メールボックス] に移動します。
操作ウィンドウで、[アイテム保持ポリシーの新規作成] をクリックします。
[概要] ページで、以下のフィールドに入力します。
- [名前] このボックスを使用して、新しいアイテム保持ポリシーの名前を入力します。
- [追加] ポリシーに保持タグを追加するには、このボタンをクリックします。ポリシーからタグを削除するには、タグの名前をクリックして [削除] () をクリックします。
[メールボックスの選択] ページで、[追加] をクリックし、アイテム保持ポリシーを適用するメールボックスを選択します。

注意

アイテム保持ポリシーは、メールボックスに対して適用せず作成することができます。また、メールボックスに対するポリシーの適用は、EMC またはシェルを使用して後で行うこともできます。詳細については、「メールボックスにアイテム保持ポリシーを適用する」を参照してください。
[アイテム保持ポリシーの新規作成] ページで、構成設定を確認します。構成を変更するには、[戻る] をクリックします。アイテム保持ポリシーを作成するには、[新規作成] をクリックします。
[完了] ページで以下のことを確認し、[終了] をクリックしてウィザードを終了します。
- [完了] の状態は、ウィザードでタスクが正常に完了したことを示します。
- [失敗] の状態は、タスクが完了しなかったことを示します。タスクが失敗した場合は、説明の概要を確認し、[戻る] をクリックして構成を変更します。

シェルを使用してアイテム保持ポリシーを作成する

この例では、アイテム保持ポリシー Corp-Execs-RetPol を作成し、このポリシーにタグ Corp-Exec-Default、Corp-Exec-Inbox、および Corp-Exec-DeletedItems をリンクします。

New-RetentionPolicy "Corp-Execs-RetPol" -RetentionPolicyTagLinks "Corp-Exec-Default","Corp-Exec-Inbox","Corp-Exec-DeletedItems"

構文およびパラメーターの詳細については、「New-RetentionPolicy」を参照してください。

その他のタスク

アイテム保持ポリシーを作成した後で、次のタスクも実行できます。

次の方法で共有