Exchange Server 2007 Service Pack 3 の更新プログラムのロールアップ 1 について

  • [アーティクル]

 

トピックの最終更新日: 2011-01-27

Microsoft は、Exchange Server 2007 Service Pack 3 の更新プログラムのロールアップ 1 をリリースしました。ここでは、次の内容について説明します。

  • 更新プログラムのロールアップによって解決される問題
  • 更新プログラムのロールアップを入手する方法

詳細情報

更新プログラムのロールアップによって解決される問題

Exchange Server 2007 Service Pack 3 の更新プログラムのロールアップ 1 は、以下のマイクロソフト サポート技術情報の記事に記載されている問題を解決します。

2188615

Event ID:4999 is logged when the EdgeTransport.exe process crashes intermittently on an Exchange Server 2007 server

2203381

Exchange Server 2007 ユーザーに対して電子メール メッセージを送信すると "554 5.6.0 STOREDRV.Deliver; Corrupt message content" の NDR が生成される

2251714

POP3 または IMAP4 を使用して Exchange Server 2007 サーバーでホストされているメールボックスにユーザーがアクセスしたときに接続情報がログに記録されない

958305

Exchange Server 2007 環境で誤ったユーザーが呼び出し元としてメール メッセージに表示される

973040

Exchange Server 2003 でジャーナリングされたメッセージが Exchange Server 2007 メールボックスに送信されると BCC 情報が失われる

973637

Exchange Server 2007 により誤った Lotus Notes プロキシ電子メール アドレスが作成される

975424

Exchange Server 2007 環境で、電子メール メッセージの "差出人" フィールドにフィールドの簡易表示名ではなく "legacyExchangeDN" 値が表示される

975993

Exchange Server 2007 ユーザーが会議出席依頼を開くときまたは承諾するときに "メッセージを開けませんでした" というエラー メッセージが表示される

976100

共有の予定表の項目が、共有の予定表にアクセスしている Exchange Server 2007 ユーザーのタイム ゾーンではなく、誤ってサーバーのタイム ゾーンで表示される

977189

Exchange Server 2007 サーバーで会議出席依頼の転送通知の会議の時間が正しくない

978144

A warning message is received when you run the Test-ReplicationHealth cmdlet on an Exchange Server 2007 server

978468

Exchange Server 2007 メールボックスを移動させるとエラー メッセージとイベント ID 1008 がログに記録される

979038

Exchange Server 2007 サーバーの Exchange 管理シェルで Test-OwaConnectivity コマンドレットまたは Test-ActiveSyncConnectivity コマンドレットを実行すると Microsoft.Exchange.Monitoring.exe プロセスでメモリ リークが発生する

979194

Exchange Server 2007 サーバーで Set-SenderIDConfig コマンドレットを実行した後、送信者 ID フィルタからのドメイン名の除外が有効にならない

979338

Exchange Server 2007 ユニファイド メッセージング サーバーによって FAX 通信のセッションが破棄される

979519

Exchange Server 2007 で PR_REPORT_TEXT プロパティに示される読み取り通知が正しくない

979803

Internet Explorer で、SharePoint Server ベースの Web サイトに Web パーツとして追加された Exchange Server 2007 ユーザーの OWA 受信トレイまたは OWA 予定表に予期せずフォーカスが設定される

980205

Public folder replication is blocked unexpected in an Exchange Server 2007 environment

980301

Exchange Server 2007 サーバーでのボリューム シャドウ コピー サービスのバックアップ中に Microsoft Exchange Information Store サービスが応答を停止する

980404

A multibyte character is converted into a “0xFFFD” character or into unrecognized characters when you use Exchange Web Services in an Exchange Server 2007 environment

980725

Exchange Server 2007 環境で 1 つのメールボックス フォルダから別のメールボックス フォルダにメッセージを移動すると問題が発生する

980914

Exchange Server 2007 と Exchange Server 2003 の混在環境でサードパーティの POP3 クライアントを使用して新しい電子メール メッセージを受信できない

980953

Exchange Server 2007 SP2 またはそれ以降のバージョンのサーバーで自動生成された添付ファイルのファイル名に 2 つ目のドットが加えられる

981794

Exchange Server 2007 で Get-AgentLog コマンドレットの処理が応答を停止し、エラー メッセージが表示される

982055

Exchange Server 2007 クラスター環境でアクティブ ノードからパッシブ ノードに Exchange 仮想サーバーを移行するとアクティブ ノードの store.exe プロセスがクラッシュすることがある

982099

Unexpected issues occur after you run the Set-mailbox cmdlet on an Exchange Server 2007 server to convert a shared mailbox into a regular mailbox

982118

The VSS backup operation fails occasionally and Event ID:2034 is generated on an Exchange Server 2007 server

982213

The display name or the address of a user is displayed in garbage characters when you reply to an email message in an Exchange Server 2007 environment

982475

The inline image of an email message that is sent by using OWA with S/MIME enabled is lost for an Exchange Server 2007 user

982542

Attachments of certain email messages disappear at the client-side when you use an ExOLEDB-based application to change email messages in an Exchange Server 2007 environment

982722

Exchange Server 2007 環境で Outlook を使用して 1 つのパブリック フォルダから別のパブリック フォルダにアイテムをコピーまたは移動するときに長い時間がかかる

982928

The Msftesql.exe process continues using memory on an Exchange Server 2007 server

983296

Exchange Server 2007 サーバーで Exchange ActiveSync がクラッシュし、クライアントの同期ができなくなる

983447

A NDR is not generated when an email message is not delivered after you set the value for "Maximum number of recipients" of "Transport Settings" to 0 on an Exchange Server 2007 server

983529

The EdgeTransport.exe process crashes and then restarts on an Exchange Server 2007 server

983540

Exchange Server 2007 クライアント アクセス上の Exchange トラブルシューティング アシスタントを使用して問題の診断を行うときに "HTTP 500" エラー メッセージが表示される

インストール前の作業

Forefront Security for Exchange Server

Microsoft Forefront Security for Exchange Server を使用している場合は、Exchange 2007 SP3 用の更新プログラムのロールアップ 1 をインストールする前に Forefront Security for Exchange Server を無効にしておく必要があります。更新プログラムのロールアップ パッケージをインストールした後に、Forefront Security for Exchange Server を再度有効にする必要があります。そのためには、次の手順を実行します。

  1. Forefront Security for Exchange を無効にするには、fscutility /disable コマンドを実行します。
  2. Forefront Security for Exchange を有効にするには、fscutility /enable コマンドを実行します。
note注 :
更新プログラムのロールアップをインストールする前に Forefront Security for Exchange Server を無効にしていない場合、Information Store サービスと Transport サービスが起動されません。

パブリック フォルダ

Exchange 2007 組織でパブリック フォルダを使用し、パブリック フォルダ データベースの保存期間が 123 日より大きい値に設定されている場合は、Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 1 をインストールする前に、次の手順を実行する必要があります。

パブリック フォルダを使用している場合に、パブリック フォルダ データベースでの保存期間を 123 日以下の値に設定していると、警告メッセージが表示されます。ただし、Exchange 2007 は引き続き正常に動作します。その場合は、次の手順を実行することで問題を解決できます。

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[検索の開始] ボックスに「adsiedit.msc」と入力して、Enter キーを押します。
  2. ADSIEdit MMC で、[操作] をクリックし、[接続] をクリックします。
  3. [既知の名前付けコンテキストを選択する] の一覧の [構成] をクリックします。
  4. 以下の一覧の項目とサブ項目を順番に展開します。
    • CN=Configuration,DC=Contoso,DC=com
    • CN=Services
    • CN=Microsoft Exchange
    • CN=<組織名>
    • CN=Administrative Groups
    • CN=Servers
    • CN=<サーバー名>
    • CN=Information Store
    • CN=Second Storage Group
note注 :
この一覧の <組織名> と <サーバー名> は、組織およびサーバーの実際の名前に置き換えます。
  1. [CN=Public Folder Database] をダブルクリックします。
  2. [msExchOverallAgeLimit] をダブルクリックします。
  3. 既存の値を 86,400 で除算して、秒数から日数に変更します。
note注 :
上記の手順を、Exchange 2007 環境内のすべてのパブリック フォルダ データベースで実行する必要があります。
important重要 :
これらの変更は、パブリック フォルダ データベースをホストする組織内のすべての Exchange 2007 サーバーが Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 1 にアップグレードされると有効になります。

これらの手順を実行せずに Exchange Server 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 1 をインストールしてから Exchange 管理コンソールを使用してパブリック フォルダの設定にアクセスしようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。

期間が長すぎるため、TimeSpan がオーバーフローしました

また、Outlook Web Access を使用して Exchange にアクセスしようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。

例外の種類 : Microsoft.Exchange.Clients.Owa.Core.OwaInvalidConfigurationException 例外メッセージ : 期間が長すぎるため、TimeSpan がオーバーフローしました。

更新プログラムのロールアップの情報

Exchange Server 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 1 が、2010 年 9 月 9 日にリリースされました。この更新プログラムのロールアップを Microsoft ダウンロード センターから入手するには、「Exchange Server 2007 Service Pack 3 の更新プログラムのロールアップ 1 (KB2279665)」を参照してください。

important重要 :
更新プログラムのロールアップまたは Service Pack をインストールする前に、「Exchange 2007 用の最新の Service Pack または更新プログラムのロールアップをインストールする方法」を参照して、前提条件、インストール方法、および既知の問題を確認してください。クラスタ化メールボックス サーバーに更新プログラムのロールアップを適用する場合は、事前に「クラスタ化メールボックス サーバーへの Exchange 2007 更新プログラムのロールアップの適用」を参照してください。

Exchange 2007 サービス モデルの詳細については、「Exchange 2007 サービス」を参照してください。

Exchange Server 2007 SP3 に適用される更新プログラムのロールアップの一覧については、「Exchange 2007 用の最新の Service Pack または更新プログラムのロールアップを入手する方法」の「Exchange Server 2007 Service Pack 3 の更新プログラムのロールアップ」を参照してください。

この更新プログラムのロールアップは、Exchange Server 2007 RTM (Release To Manufacturing) 版、Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1)、または Exchange 2007 Service Pack 2 (SP2) には適用されません。Exchange Server 2007 SP3 用の一連の更新プログラムのロールアップ パッケージは、Exchange Server 2007 RTM、Exchange 2007 SP1、または Exchange 2007 SP2 に対応する一連の更新プログラムのロールアップとは別のものです。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。