Exchange Server 2007 Service Pack 3 の更新プログラムのロールアップ 3-v2 について

 

トピックの最終更新日: 2011-11-28

Microsoft は、Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 3 (SP3) の更新プログラムのロールアップ 3 をリリースしました。ここでは、この更新プログラムのロールアップに関する次の情報について説明します。

  • 更新プログラムのロールアップによって解決される問題
  • 更新プログラムのロールアップを入手する方法

更新プログラムのロールアップによって解決される問題

Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 3 は、次の Microsoft サポート技術情報の記事で説明されている問題を解決します。

2498066

Exchange Server 2007 環境でデータベース ファイルを拡張しようとすると、"システム リソースが不足しているため、要求されたサービスを完了できません" というエラー メッセージが表示される

2497679

Exchange Server 2007 SP2 または SP3 の EMC で "メッセージに送信者の表示名を保持する" オプションを無効にすると、会議出席依頼が適切に開かない場合がある

2493529

イベント ID 1160 がログに出力されると、Microsoft Exchange インフォメーション ストア サービスが Exchange Server 2007 サーバー上で無作為に応答を停止する

2492384

Exchange Server 2007 環境から会議出席依頼を送信すると、外部出席者からの会議出席依頼の返信ステータスが正しく表示されないことがある

2490788

ActiveSync を使ってモバイル端末の Exchange Server 2007 メールボックスを同期すると、カレンダー同期がタイム アウトになる

2489898

Exchange Server 2007 環境のパブリック フォルダーからアイテムが予期せず削除される

2480197

Exchange Server 2007 サーバー上の RPC 仮想ディレクトリの "SSL が必要" 設定が予期せず選択解除になる

2479939

Exchange Server 2007 環境で、リソース メールボックスの "ScheduleOnlyDuringWorkHours" プロパティが想定どおりに機能しないことがある

2477139

Exchange Server 2007 環境で案内応答メッセージの再生中は、UM 自動応答が DTMP 入力を受け入れない

2470759

Exchange Server 2007 SP3 CCR 環境のストレッチ クラスターで "Test-Replicationhealth" コマンドレットが失敗する

2461537

SCC の パッシブ ノード上の Exchange Server 2007 SP3 に対して更新プログラムのロールアップ 1 または 更新プログラムのロールアップ 2 を適用すると、Microsoft.Exchange.Search.ExSearch.exe プロセスで CPU が 100 パーセント消費される

2457838

Macintosh コンピュータから Exchange Server 2007 メールボックスへ電子メール メッセージを送信すると、"554 5.6.0" NDR メッセージが表示される

2448291

Exchange Server 2007 SP3 サーバーでトランスポート ルールを表示すると、"オブジェクト<トランスポート ルール名>は破損し、矛盾した状態になっています" という警告メッセージが表示される

2445129

WebDAV クライアントが Exchange Server 2007 サーバーに接続する時に W3WP.exe プロセスがクラッシュすることがある

2418993

Exchange Server 2007 環境でハブ サーバーがメール フロー処理を断続的に停止すると、MsExchangeTransport サービスが停止する

2410330

Exchange Server 2007 環境でパイプライン トレース機能とリダイレクト トランスポート ルールを有効にすると、EdgeTransport.exe プロセスがクラッシュする

2408435

Exchange Server 2007 環境で "'SMTPSVC/<FQDN of Hub/Transport-Server>' のコンピュータ アカウントが Active Directory 内で見つかりません" というエラーメッセージが表示される

2394853

Exchange Server 2007 環境で WebDAV "X-MS-ENUMATTS" 方式を使って添付ファイルを列挙すると、返される URL が適切でない

2294143

Exchange Server 2007 環境で POP3 クライアントまたは IMAP4 クライアントを使用していると開封確認が重複して送信される

2267661

Exchange Server 2007 ユーザーがサード パーティのメール クライアントを使ってメッセージを送信すると、メッセージ本文の一部が添付ファイルとして表示される

2032592

Exchange Server 2007 CCR クラスターのパッシブ ノードで VSS バックアップが失敗し、イベント ID 2034 がログに出力される

982714

Exchange Server 2007 サーバーで "Export-ActiveSyncLog" コマンドレットを実行することで返される合計アイテムの値が正しくない

979338

Fax 通信セッションが Exchange Server 2007 ユニファイド メッセージング サーバーによってドロップされる

955480

会議出席依頼が外部ユーザーから Exchange Server 2007 ユーザーに送信されると、[仮承諾] ではなく [予定あり] としてスタンプが付けられる

インストール前タスク

Forefront Security for Exchange Server

Microsoft Forefront Security for Exchange Server を使用している場合、Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 3-v2 をインストールする前に Forefront Security for Exchange Server を無効にする必要があります。更新プログラムのロールアップ パッケージをインストールした後、Forefront Security for Exchange Server を再度有効にします。そのためには、以下の手順を実行します。

  1. Forefront Security for Exchange Server を無効にするには、fscutility /disable コマンドを実行します。
  2. Forefront Security for Exchange Server を有効にするには、fscutility /enable コマンドを実行します。
note注 :
更新プログラムのロールアップをインストールする前に Forefront Security for Exchange Server を無効にしないと、インフォメーション ストア サービスとトランスポート サービスが起動しません。

パブリック フォルダー

Exchange 2007 組織でパブリック フォルダーを使用していて、パブリック フォルダー データベースの保存期間が 123 日より大きな値に設定されている場合、Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 3-v2 をインストールする前に、以下の手順のステップに従う必要があります。

パブリック フォルダーを使用していて、パブリック フォルダー データベースの保存期間が 123 日以下の値に設定されている場合、警告メッセージが表示されます。ただし、Exchange 2007 は正常に機能し続けます。この場合、以下のステップに従うことにより、問題を解決できます。

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[検索の開始] ボックスに「adsiedit.msc」と入力し、Enter キーを押します。
  2. [ADSI エディター MMC] ウィンドウで [操作][接続先] を順にクリックします。
  3. [既知の名前付けコンテキスト] リストで [構成] をクリックします。
  4. 次のリスト項目とサブ項目を順番に展開します。
    • CN=Configuration、DC=Contoso、DC=com
    • CN=Services
    • CN=Microsoft Exchange
    • CN=<OrganizationName>
    • CN=Administrative Groups
    • CN=Servers
    • CN=<ServerName>
    • CN=Information Store
    • CN=Second Storage Group
note注 :
一覧の <OrganizationName> および <ServerName> は組織とサーバーの実際の名前を表します。
  1. [CN=Public Folder Database] をダブルクリックします。
  2. [msExchOverallAgeLimit] をダブルクリックします。
  3. 既存の値を 86,400 で除算し、単位を秒から日に変更します。
note注 :
Exchange 2007 環境内のすべてのパブリック フォルダー データベースでこれらのステップを繰り返す必要があります。
important重要 :
パブリック フォルダー データベースをホストする、組織内の Exchange 2007 サーバーすべてが Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 3-v2 にアップグレードされると、これらの変更が有効になります。

上記のステップを実行せずに Exchange Server 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 3-v2 をインストールして、Exchange 管理コンソールを使用してパブリック フォルダー設定にアクセスしようとすると、以下のエラー メッセージが表示されます。

期間が長すぎるため、TimeSpan がオーバーフローしました

また、Outlook Web Access を使用して Exchange にアクセスしようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。

例外
例外の種類:Microsoft.Exchange.Clients.Owa.Core.OwaInvalidConfigurationException
例外メッセージ:期間が長すぎるため、TimeSpan がオーバーフローしました。

更新プログラムのロールアップの情報

Exchange Server 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 3-v2 は、2011 年 3 月 30 日にリリースされました。Microsoft ダウンロード センターからこの更新プログラムのロールアップを取得するには、「Exchange Server 2007 Service Pack 3-v2 の更新プログラムのロールアップ 3 (KB2530488)」を参照してください。

important重要 :
更新プログラムのロールアップまたは Service Pack をインストールする前に、「Exchange 2007 用の最新の Service Pack または更新プログラムのロールアップをインストールする方法」を参照して、前提条件、インストール方法、および既知の問題を確認してください。クラスター化メールボックス サーバーに更新プログラムのロールアップを適用する場合は、事前に「クラスタ化メールボックス サーバーへの Exchange 2007 更新プログラムのロールアップの適用」を参照してください。

Exchange 2007 サービス モデルの詳細については、「Exchange 2007 サービス」を参照してください。

Exchange Server 2007 SP3 に適用される更新プログラムのロールアップの一覧については、「Exchange 2007 用の最新の Service Pack または更新プログラムのロールアップを入手する方法」の「Exchange Server 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ」を参照してください。

この更新プログラムのロールアップは、Exchange Server 2007 RTM (Release To Manufacturing) 版、Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1)、Exchange 2007 Service Pack 2 (SP2) には適用されません。Exchange Server 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ パッケージのシリーズは、Exchange Server 2007 RTM、Exchange 2007 SP1、Exchange 2007 SP2 の更新プログラムのロールアップに対応するシリーズとは別のものです。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。