Exchange Server 2007 Service Pack 3 の更新プログラムのロールアップ 8 について

 

トピックの最終更新日: 2012-09-24

Microsoft は、Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 3 (SP3) の更新プログラムのロールアップ 8 をリリースしました。更新プログラムのロールアップは、2012 年 8 月 13 日付けです。更新プログラムのロールアップに関する次の情報について説明します。

  • 更新プログラムのロールアップによって解決される問題
  • 更新プログラムのロールアップを入手する方法
  • 更新プログラムのロールアップをインストールするための前提条件

更新プログラムのロールアップによって解決される問題

Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 8 は、次の Microsoft サポート技術情報の記事で説明されている問題を解決します。

2699574

Exchange Server 2007 環境で Exchange メールボックスを検索すると、Microsoft Exchange インフォメーション ストア サービスが停止する場合がある

2701037

Exchange Server 2007 メールボックス サーバー上でイベント 4999 および 7034 がログに記録され、Microsoft Exchange インフォメーション ストア サービスがクラッシュする

2730089

Exchange Server 2007 SP3 環境で、添付ファイルの行ではなくメッセージ本文内にテキストまたは HTML 電子メール添付ファイルが表示される

2732525

Exchange Server 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 6 をインストールした後、Outlook が資格情報の入力を求め続け、サイト外グローバル カタログに正しく接続しない

2740358

[MS12-058]:Microsoft Exchange Server WebReady ドキュメント表示の脆弱性により、リモートでコードが実行される(2012 年 8 月 14 日)

インストール前タスク

Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 8 をインストールする前に、以下のタスクを実行します (該当する場合)。

Forefront Security for Exchange Server

Microsoft Forefront Security for Exchange Server を使用している場合、Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 8 をインストールする前に Forefront Security for Exchange Server を無効にする必要があります。それには、fscutility /disable コマンドを実行します。

更新プログラムのロールアップ パッケージをインストールしたら Forefront Security for Exchange Server を再度有効にします。それには、fscutility /enable コマンドを実行します。

note注 :
更新プログラムのロールアップをインストールする前に Forefront Security for Exchange Server を無効にしないと、インフォメーション ストア サービスとトランスポート サービスが起動しません。

パブリック フォルダー

Exchange 2007 組織でパブリック フォルダーを使用していて、パブリック フォルダー データベースの保存期間が 123 日より大きな値に設定されている場合、Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 8 をインストールする前に、以下の手順のステップに従う必要があります。

パブリック フォルダーを使用していて、パブリック フォルダー データベースの保存期間が 123 日以下の値に設定されている場合、警告メッセージが表示されます。ただし、Exchange 2007 は正常に機能し続けます。この場合、以下の同じステップに従うことにより、問題を解決できます。

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[検索の開始] ボックスに「adsiedit.msc」と入力し、Enter キーを押します。

  2. [ADSI エディター MMC] ウィンドウで [操作][接続先] を順にクリックします。

  3. [既知の名前付けコンテキスト] リストで [構成] をクリックします。

  4. 次のリスト項目とサブ項目を順番に展開します。

    • CN=Configuration、DC=Contoso、DC=com
    • CN=Services
    • CN=Microsoft Exchange
    • CN=<組織名>
    • CN=Administrative Groups
    • CN=Servers
    • CN=<サーバー名>
    • CN=Information Store
    • CN=Second Storage Group
    note注 :
    一覧の <OrganizationName> および <ServerName> は組織とサーバーの実際の名前を表します。
  5. [CN=Public Folder Database] をダブルクリックします。

  6. [msExchOverallAgeLimit] をダブルクリックします。

  7. 既存の値を 86,400 で除算し、単位を秒から日に変更します。

note注 :
Exchange 2007 環境内のすべてのパブリック フォルダー データベースでこれらのステップを繰り返す必要があります。
important重要 :
パブリック フォルダー データベースをホストする、組織内の Exchange 2007 サーバーすべてが Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 8 にアップグレードされると、これらの変更が有効になります。

上記のステップを実行せずに Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 8 をインストールして、Exchange 管理コンソールを使用してパブリック フォルダー設定にアクセスしようとすると、以下のエラー メッセージが表示されます。

期間が長すぎるため、TimeSpan がオーバーフローしました

また、Outlook Web Access を使用して Exchange にアクセスしようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。

例外
例外の種類:Microsoft.Exchange.Clients.Owa.Core.OwaInvalidConfigurationException
例外メッセージ:期間が長すぎるため、TimeSpan がオーバーフローしました。

更新プログラムのロールアップの情報

Exchange 2007 SP3 の更新プログラムのロールアップ 8 は 2012 年 8 月 13 日にリリースされました。Microsoft ダウンロード センターからこの更新プログラムのロールアップを入手するには、次の Microsoft サポート技術情報の記事を参照してください。2734323: Exchange Server 2007 Service Pack 3 の更新プログラムのロールアップ 8 について」を参照してください

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。