Office 2010 のセットアップ カスタマイズ ファイルをインポートする

 

適用先: Office 2010

トピックの最終更新日: 2017-01-20

Microsoft Office 2010 では、Office カスタマイズ ツール (OCT) のセットアップ カスタマイズ ファイル (.msp ファイル) をインポートできます。これは、Office 2010 の新しい機能です。

Office 2010 に OCT .msp ファイルをインポートする方法を学ぶには、この記事に記載されている手順を実行します。

この記事の内容

  • 概要

  • セットアップ カスタマイズ ファイルをインポートする

  • 言語を既存のインストールにインポートする

この記事には、セットアップ カスタマイズ ファイルをインポートする方法を示すビデオも含まれています。

概要

Office 2010 には、アーキテクチャ別に 2 種類のバージョンの Office カスタマイズ ツールが用意されています。1 つは 32 ビットの Office 2010 用で、もう 1 つは 64 ビットの Office 2010 用です。64 ビット版の OCT は、Office 2010 の 64 ビット版のクライアント エディションをサポートしており、32 ビット版の OCT と同じユーザー インターフェイス、機能、および構成可能な設定を備えています。

OCT を起動するには、Office 2010 ソース ファイルが格納されたネットワーク インストール ポイントのルートから、コマンド プロンプトで setup.exe /admin コマンドを実行します (詳細については、「Office 2010 のネットワーク インストール ポイントを作成する」を参照してください)。たとえば、\\server\share\Office14\setup.exe /admin などのコマンド ラインを実行して OCT を起動します。32 ビット版と 64 ビット版の OCT を実行するコマンドは同じです。たとえば、32 ビット版の OCT を実行する場合は、x86 (32 ビット) フォルダーから setup.exe /admin コマンド ラインを実行します (例: \\server\share\Office14\x86\setup.exe /admin)。64 ビット版の OCT を実行する場合は、x64 (64 ビット) フォルダーから setup.exe /admin コマンド ラインを実行します。

OCT では、次のようにセットアップ カスタマイズ ファイル (.msp ファイル) のインポートがサポートされています。

  • 32 ビットの .msp ファイルを 64 ビット版の OCT にインポートし、64 ビットの Office 2010 製品のカスタマイズに使用できます。

  • 64 ビットの .msp ファイルを 32 ビット版の OCT にインポートし、32 ビットの Office 2010 製品のカスタマイズに使用できます。

注意

カスタマイズ .msp ファイルのインポートは、同等のクロス アーキテクチャ製品でのみ行われることが前提です。32 ビットの Microsoft Office Professional Plus 2010 カスタマイズ .msp ファイルを、64 ビットの Office Professional Plus 2010 .msp ファイル用の 64 ビット版の OCT にインポートすることはできます。しかし、32 ビットの Microsoft Word 2010 スタンドアロン カスタマイズ .msp ファイルを、64 ビットの Office Professional Plus 2010 .msp ファイル用の 64 ビット版の OCT にインポートすることはできません。そのような操作は拒否されて、エラー メッセージが表示されます。OCT を使用してセットアップ カスタマイズ ファイルを作成する方法、および OCT で構成できるすべての設定の詳細については、「Office 2010 の Office カスタマイズ ツール」を参照してください。
2007 Microsoft Office system セットアップ カスタマイズ ファイル (.msp ファイル) を Office 2010 の OCT にインポートすることはできません。

インポート機能は、Office 2010 製品 (Microsoft Office Professional Plus 2010 など) 用の初期セットアップ カスタマイズ ファイル (.msp ファイル) を作成し、後からインストールを変更して言語パックを追加する場合にも使用できます。このような場合は、まず Office 製品のソース ファイルが格納されたネットワーク インストール ポイントに言語パックを追加します。次に、ネットワーク インストール ポイントのルートから OCT を実行し、同じ製品用に新しいセットアップ カスタマイズ ファイルを作成して、以前に Microsoft Office Professional Plus 2010 用に作成した元のカスタマイズ .msp ファイルをインポートします。詳細については、「カスタマイズ .msp ファイルをインポートして既存のインストールに言語を追加するには」を参照してください。

セットアップ カスタマイズ ファイルをインポートする

セットアップ カスタマイズ ファイル (.msp ファイル) をインポートするには、次の手順を実行します。

セットアップ カスタマイズ ファイルをインポートするには

  1. Office 2010 ソース ファイルが格納されたネットワーク インストール ポイントのルートから、コマンド プロンプトで「setup.exe /admin」と入力し、OCT を起動します。たとえば、次のように入力します。

    \\server\share\Office14\setup.exe /admin

  2. カスタマイズ .msp ファイルをインポートするには、OCT で、[ファイル] メニューの [インポート] をクリックします。

  3. [ファイルを開く] ダイアログ ボックスで、変換する .msp ファイルを選択し、[開く] をクリックして変換を開始します。

  4. [ファイル] メニューの [名前を付けて保存] をクリックします。ファイルに一意の名前を指定し、カスタマイズ .msp ファイルのインポート先プラットフォーム (32 ビットまたは 64 ビット) に対応するネットワーク インストール ポイントの Updates フォルダーにファイルを保存します。たとえば、32 ビットのカスタマイズ .msp ファイルをインポートし、Office 2010 の 64 ビット インストールをカスタマイズする場合は、64 ビットの Office 2010 用のネットワーク インストール ポイントの Updates フォルダーにファイルを保存します。

  5. [保存] をクリックします。

Office カスタマイズ ツールのインポート機能 

時間: 06:06

ビデオの再生 OCT インポート機能を使用する方法を示すビデオを見る (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=203128&clcid=0x411) (英語)。

ダウンロード ビデオ 最適な表示環境を得るため、"Office 2010 client: Office Customization Tool import feature" ビデオをダウンロードする (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=203128&clcid=0x411) (英語)。

コピーをダウンロードするには、リンクを右クリックし、[対象をファイルに保存] をクリックします。リンクをクリックすると、最大解像度で表示できるように、既定のビデオ ビューアーで .wmv ファイルが開きます。

既存のインストールに言語をインポートする

セットアップ カスタマイズ ファイル (.msp ファイル) を作成して Office 2010 インストールをカスタマイズし、後から言語を追加することに決めた場合、OCT の [インポート] オプションを使用して言語の変更を適用できます。既存のインストールに言語をインポートするには、次の手順を実行します。この手順では、Office Professional Plus 2010 を例として使用します。

カスタマイズ .msp ファイルをインポートして既存のインストールに言語を追加するには

  1. Office Professional Plus 2010 ソース ファイルが格納されたネットワーク インストール ポイントに、使用する言語パックを追加します。詳細については、「Office 2010 のネットワーク インストール ポイントを作成する」を参照してください。

  2. Office Professional Plus 2010 ソース ファイルが格納されたネットワーク インストール ポイントのルートから、コマンド ライン プロンプトで「setup.exe /admin」と入力して OCT を実行します。たとえば、次のように入力します。

    \\server\share\Office14\setup.exe /admin

  3. [製品の選択] ダイアログ ボックスで、[次の製品の新しいセットアップ カスタマイズ ファイルを作成する] をクリックし、以前にインストール オプションをカスタマイズしたのと同じ製品 (この例では Microsoft Office Professional Plus 2010) を選択します。

  4. 以前に Microsoft Office Professional Plus 2010 用に作成した元のカスタマイズ .msp ファイルをインポートするには、[ファイル] メニューの [インポート] をクリックします。

  5. [ファイルを開く] ダイアログ ボックスで、更新する .msp ファイルを選択します。

  6. [ファイル] メニューの [名前を付けて保存] をクリックします。.msp ファイルに一意の名前を指定し、[保存] をクリックします。

    注意

    Updates フォルダーでサポートされるセットアップ カスタマイズ .msp ファイルは 1 つだけです。そのため、セットアップ カスタマイズ .msp ファイルをインポートして、既存のインストールに言語を追加する場合は、以前のカスタマイズ .msp ファイル (元の .msp ファイル) を、言語パック情報が含まれている新しいカスタマイズ .msp ファイルに置き換えることをお勧めします。

  7. ユーザーのコンピューターに更新済みのセットアップ カスタマイズ ファイル (.msp) を展開して適用します。

    セットアップ カスタマイズ (.msp) ファイルを既存のインストールに適用するには, .msp ファイルをユーザーのコンピューターに直接適用する必要があります。ユーザーは .msp ファイルをダブルクリックするか、/p オプションを指定して msiexec コマンドを実行し (custom.msp ファイルを使用した場合の例: msiexec.exe /p \\server\share\custom.msp)、セットアップ カスタマイズ .msp ファイルを適用できます。

    Windows インストーラー コマンドの詳細については、「Command-Line Options (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=162945\&clcid=0x411) (英語) を参照してください。

    Microsoft System Center Configuration Manager 2007 などの展開管理プログラムを使用して、セットアップ カスタマイズ ファイルを展開することもできます。