Configuration Manager でのアプリケーションの監視方法

Microsoft System Center 2012 Configuration Manager では、ソフトウェア更新プログラム、コンプライアンス設定、アプリケーション、タスク シーケンス、パッケージ、プログラムなど、すべてのソフトウェアの展開を監視できます。 展開の監視には、Configuration Manager コンソールの [監視] ワークスペースまたはレポートを使用できます。

Configuration Manager のアプリケーションは状態ベースの監視をサポートしており、ユーザーとデバイスの最新のアプリケーション展開状態を追跡できます。 これらの状態メッセージには、個々のデバイスに関する情報が表示されます。 たとえば、アプリケーションがユーザーのコレクションに展開されている場合、Configuration Manager コンソールを使用して展開のコンプライアンス対応状態と展開の目的を表示できます。

アプリケーション展開状態は、以下のいずれかのコンプライアンス対応状態になります。

• [成功] – アプリケーションの展開が成功したか、既にインストールされていることが検出されました。

• [進行中] – アプリケーションの展開が進行中です。

• [不明] – アプリケーション展開の状態を判断できませんでした。 この状態は、目的が [利用可能] の展開には表示されません。 この状態は、通常、クライアントからまだ状態メッセージを受信していない場合に表示されます。

• 要件が満たされていません – アプリケーションが依存関係または要件規則に対応していないため、または展開先のオペレーティング システムが適用されないため、アプリケーションは展開されませんでした。

• [エラー] – エラーのためにアプリケーションを展開できませんでした。

コンプライアンス対応状態のサブカテゴリ、階層内のユーザーとデバイスの数などの、各コンプライアンス対応状態の詳細情報を表示できます。 たとえば、[エラー] コンプライアンス対応状態には、次のサブカテゴリがあります。

• エラー評価要件

• コンテンツ関連のエラー

• インストール エラー

アプリケーションの展開に複数のコンプライアンス対応状態が該当するときは、最も低い対応状態を示す集合状態が表示されます。 たとえば、

• ユーザーが 2 つのデバイスにログインしており、アプリケーションのインストールが一方のデバイスでは成功したがもう一方のデバイスでは失敗した場合、このユーザーのアプリケーションの総合的な展開状態は [エラー] と表示されます。

• アプリケーションが 1 つのコンピューターにログオンするすべてのユーザーに対して展開された場合は、そのコンピューターについて複数の展開結果が報告されます。 いずれかの展開が失敗すると、このコンピューターの総合的な展開状態は [エラー] と表示されます。

パッケージ展開とプログラム展開の展開状態は統合されません。

これらのサブカテゴリを使用すると、アプリケーション展開の重要な問題を迅速に特定できます。 また、コンプライアンス対応状態の特定のサブカテゴリに分類されるデバイスについて、詳細情報を表示することもできます。

Configuration Manager のアプリケーション管理には、アプリケーションと展開に関する情報を監視するのに役立つ、多くの組み込みレポートが用意されています。 これらのレポートのレポート カテゴリは、[ソフトウェアの配布 - アプリケーションの監視] です。

Configuration Manager でレポートを構成する方法については、「Configuration Manager のレポート」を参照してください。