編集長から仮想 (化された) 世界

Joshua Hoffman

仮想化は特に目新しいものではありません。今月の編集後記の冒頭を飾るには、もう少し熱のこもった言葉を使うべきかもしれませんが、これは真実です。仮想化の概念 (基盤となるハードウェア リソースからオペレーティング システムを分離するという考え方) は、IBM の CP/CMS オペレーティング システムが登場した 1967 年から存在します。この概念はすっかり定着しているかもしれませんが、過去 40 年強の間に多くの変化が起こりました。

そして 2008 年になり、コンピュータの仮想化は転機を迎えています。コストの削減、管理の単純化、および持続可能なコンピューティングに関する手法の確立が必要になると共に、より強力なマルチコア プロセッサと新しいハイパーバイザ テクノロジが登場したことによって、仮想化がメイン ステージに躍り出るときがやってきました。これが今月号の TechNet Magazine のテーマです。今月号の TechNet Magazine では、Windows Server 2008 で提供される魅力的な新しい Hyper-V プラットフォーム、仮想環境を管理するためのツール、仮想アプリケーションの展開手法などについて詳しく説明した記事を紹介します。

ここからはもっと個人的な話になりますが、悪名高い Microsoft Scripting Guys として寄稿編集者を務めてきた Greg Stemp と Jean Ross に、TechNet Magazine の全スタッフを代表して感謝の意を表します。皆さんは、Microsoft Scripting Guys が実際は、片手に試験管を持ち、もう片方の手にスクリプトを持ってマイクロソフトの建物内を走り回っている、白衣を着た非常に頭の大きい小柄な人ではないことにショックを受けたかもしれません。このような人ではなく、Greg と Jean が過去 3 年間にわたって TechNet Magazine の Hey, Scripting Guy! コラムを執筆してきました。そして、2 人が執筆したコラムは世界中で高く評価されています。Hey, Scripting Guy! コラムは TechNet Magazine の中で最も人気のあるコラムとなっただけでなく、これまでに賞を獲得したり、数えきれないほどの称賛や読者からの電子メールをいただいたりもしています。

こうした理由や、他の多くの理由 (中でも特筆すべきは、私たちが 2 人を愛していることです) から、私たち TechNet Magazine のスタッフは、Greg と Jean に今月で別れを告げなければならないことを悲しく思っています。だれにでも当然起こることですが、Greg と Jean は今よりも良い環境に移ります。でもさいわいなことに、2 人は今後もレドモンドにあるマイクロソフトの建物内を歩き回って、マイクロソフト ユーザーのためにその才能を分け与えてくれます。私たちは 2 人の今後の成功を祈ると共に、2 人の言葉がいつか再び TechNet Magazine のページを飾ることを切に願っています。

当面は、私たちが次世代の Scripting Guys を探している間、Scripting Guys の卒業生というりっぱな経歴を持つ Dean Tsaltas が、一時的に Hey, Scripting Guy! の執筆を担当することを快諾してくれました。Dean は来月号の TechNet Magazine で、Windows Management Instrumentation について詳しく説明します。どうぞお見逃しなく。—Joshua Hoffman

**次のマイクロソフト技術支援スタッフに心より感謝します。**Karri Alexion-Tiernan、Carmen Asher、Scott Culp、Steve Ekren、Trina Gorman、Michael Michael、Mike Mitchell、Michael Murgolo、Rob Polly、Dan Reger、Jez Sadler、Bill Scheidel、Bryon Surace、Jim Truher