編集長からことごとく機能する必要がある

Joshua Hoffman

組織のオペレーティング システムをアップグレードしない理由として皆さんが耳にしたことのあるものの中で、最も変わっているのはどのような理由ですか。もちろん、私たちは皆、費用、複雑さ、およびエンド ユーザーのトレーニングに関する意見は聞いたことがあり、これらはすべて妥当な理由です。確かに、全社規模でのデスクトップ インフラストラクチャのアップグレードは、時間がかかり困難な場合があります。ですが、Windows XP へのアップグレードを阻止した理由が、CEO が Windows 2000 のタスク バーの外観を気に入っているからだという方はいらっしゃるでしょうか。ビジネスに不可欠でアップグレードできないアプリケーションが 1 つあるという理由でアップグレードを控えた、しかも、アップグレードできないのはそのアプリケーションがデリケートすぎるからではなく、それを作成した開発者が (コードに関するドキュメントを作成することなく) 辞職した、解雇された、または亡くなったからである、という方はいらっしゃるでしょうか。

私は長年にわたって Microsoft Consulting Services でデスクトップ エンジニアリングと展開を担当しましたが、本当にありとあらゆる理由を耳にしました。実際のところ、理由がどんなにばかげているかは、まったく問題ではありません。ビジネスに不可欠でアップグレードできないアプリケーションがビジネスに不可欠であることに変わりはないのです。新しいオペレーティング システムにどのようなメリットがあろうと、それが顧客に請求書を送ったり製品を製造したりするのに必要な 1 つのアプリケーションだとしたら、そのアプリケーションは機能する必要があります。ことごとく機能する必要があります。

幸運なことに、助けを借りることができます。今月は、Chris Corio、Chris Jackson というアプリケーション互換性の専門家 2 人が記事を執筆してくれました。2 人の Chris は、2 つの同じくらい重要なトピックを取り上げます。1 つ目は、アプリケーション互換性プロジェクトを計画する方法です。1 つや 2 つのアプリケーションを扱う場合、計画はそれほどたいしたことではないかもしれません。ですが、言うまでもなく、1 つや 2 つなんてことはめったにありません。何十、何百、または何千ものアプリケーションを評価する場合は本格的な計画が必要であり、Chris の記事は重要な基盤を提供します。計画の次に来るのは実行です。つまり、Application Compatibility Toolkit を掘り下げるということです。これはマイクロソフトが提供する強力なフレームワークで、アプリケーションの互換性に関する最も一般的な問題を解決するためのものです。2 人の Chris はこのツールキットの詳細について説明し、皆さんのビジネスに不可欠なアプリケーションを次のアップグレードに対応できる状態にする手助けをしてくれます。

皆さんが優れた技術コンテンツを渇望していらっしゃることはわかっていますので、今月号の目玉はまだまだこれだけではありません。グループ ポリシーの専門家である Darren Mar-Elia が、Windows PowerShell によるグループ ポリシーの自動化についての記事を執筆しています。今月号では、お馴染みの John Policelli が Active Directory でキャッチオール サブネットを使用する方法について説明します。また、Iqbal Khan は、ASP.NET アプリケーションのスケーラビリティを向上させるためのヒントについて説明します。

アプリケーションの互換性に関するエピソード、課題、質問をぜひお寄せください。tnmag@microsoft.com (英語のみ) 宛てにいつでも電子メールをお送りください。または、私たちのブログ (blogs.technet.com/tnmag) をご覧ください。それではお楽しみください。

—Joshua Hoffman

**次のマイクロソフト技術支援スタッフに心より感謝します。**Ajith Alexander、Prabu Ambravaneswaran、Eric Charran、Joe DeFazio、Aaron Dunnington、Uday Hegde、Stephen Kreyenbuhl、Jingmei Li、Greg Lindsay、Scott McArthur、Mitch Prince、Brent Scallan、Kimberly L. Tripp