Microsoft Dynamics CRM Email Router のソフトウェア要件

 

公開日: 2017年2月

対象: Dynamics CRM 2016、Dynamics CRM Online

注意

Microsoft Dynamics CRM E-mail Router は、Dynamics 365 用 2016 年 12 月の更新プログラム (オンラインおよび設置型) 以降では非推奨です。 すべての電子メールのルーティング機能がサーバー側同期機能を使用するよう移行することをお勧めします。 詳細については、「電子メール ルーターからの設定をサーバー側の同期に移行」と「電子メール、予定、取引先担当者、およびタスクのサーバー側同期の設定」を参照してください。

このトピックには、Microsoft Dynamics CRM E-mail Router のソフトウェアおよびアプリケーション ソフトウェアの要件を示します。

Microsoft Dynamics CRM E-mail Router セットアップは、E-mail Router と ルール展開ウィザードの 2 つの主要なコンポーネントで構成されています。E-mail Router コンポーネントでは、E-mail Router サービスと E-mail Router 構成マネージャーがインストールされます。E-mail Router 構成マネージャーは E-mail Router の構成に使用します。ルール展開ウィザード コンポーネントでは、受信電子メール メッセージの追跡を可能にするルールが展開されます。

Microsoft Dynamics CRM バージョン サポート

E-mail Router の次の要件に注意してください。

  • Microsoft Dynamics CRM 2013 Email Router には CRM 2013 が必要

  • Microsoft Dynamics CRM 2015 Email Router には CRM 2015 が必要

  • Microsoft Dynamics CRM 2016 Email Router には Microsoft Dynamics CRM 2016 が必要です。

重要

Microsoft Dynamics CRM アプリケーションでは、Windows Server、Microsoft SQL Server、Microsoft Office、Internet Explorer、Microsoft Exchange Server などの必須コンポーネントすべてについて、最新バージョンおよび Service Pack (SP) を使用することをお勧めします。 場合によっては、Microsoft Dynamics CRM アプリケーションの更新のためのコンポーネントの更新とサポートの利用可能時期に遅れが生じる場合があります。 ただし、必須コンポーネントの最新バージョンを完全にサポートするには、Microsoft Dynamics CRM に最新の Microsoft Dynamics CRM の更新プログラムを適用する必要があります。

サポートされている Windows オペレーティング システム

E-mail Router およびルール展開ウィザードは、以下のいずれかのオペレーティング システムを実行し、Microsoft Dynamics CRM と電子メール サーバーの両方へのネットワーク アクセスが可能なコンピューターにインストールできます。

  • Windows 8.1 または Windows 8 (64 ビットと 32 ビット バージョンの両方)

  • Windows 7 (64 ビットと 32 ビット バージョンの両方)

  • Windows Server 2012

重要

  • Microsoft Dynamics CRM サーバー設定の完了後は、最新の更新プログラムのロールアップを必要に応じて適用します。

  • Microsoft Dynamics CRM E-mail Router および E-mail Router 構成マネージャー (32 ビット) を、Windows Server 64 ビット オペレーティング システムの Windows On Windows (WOW) モードで実行することはサポートされていません。 64 ビット バージョンの Microsoft Dynamics CRM E-mail Router をインストールして実行します。

  • Microsoft Dynamics CRM E-mail Router は Windows 10 での使用はサポートされません。

ルール展開ウィザードには MAPIが必要
。ルール展開ウィザードには、Microsoft Exchange Server Messaging API (MAPI) クライアント ランタイム ライブラリが必要です。 MAPI クライアント ランタイム ライブラリのインストールについては、「Microsoft Exchange Server MAPI クライアントとコラボレーション データ オブジェクト 1.2.1」を参照してください。

重要

Microsoft Office Outlook がインストールされているコンピューターでの ルール展開ウィザード のインストールおよび実行はサポートされていません。 両方のアプリケーションでは、互換性のない MAPI の異なるバージョンを使用します。

注意

MAPI バージョン 6.5.8147 (またはそれ以降) は、Microsoft Exchange Server 2010 でサポートされています。

なんらかのバージョンの MAPI ダウンロードを既にインストールしてある場合は、新しいバージョンをインストールする前にアンインストールする必要があります。

電子メール サーバーとして Microsoft Exchange Server 2010 を使用するシステムにルール展開ウィザードをインストールする場合は、Microsoft Exchange Server 2010 の更新プログラム ロールアップ 2 (またはそれ以降) もインストールしてある必要があります。 詳細については、「Exchange Server 2010 の更新プログラムのロールアップ 2 (KB979611)」を参照してください。

このトピックの内容

Exchange Server

メッセージングおよびトランスポート プロトコル

Exchange Online

E-mail Router のその他のソフトウェア要件

Exchange Server

Microsoft Exchange Server は、E-mail Router を使用して Exchange Server の電子メール メッセージ システムに接続する場合にのみ必要です。 それには、Exchange Server に接続している、サポート対象の Windows または Windows Server オペレーティング システムに E-mail Router をインストールします。E-mail Router では、以下のバージョンの Exchange Server がサポートされています。

  • Microsoft Exchange Server 2010 Standard または Enterprise エディション

  • Exchange Server 2013 Standard または Enterprise エディション

  • Microsoft Exchange Online

重要

E-mail Router のインストール先のコンピューターに Microsoft .NET Framework 4 がインストールされていなければ、Microsoft Dynamics CRM E-mail Router セットアップによってインストールされます。

サポートされている Windows または Windows Server オペレーティング システムを実行していて、MAPI クライアント ランタイム ライブラリがインストールされているコンピューターに、ルール展開ウィザード コンポーネントをインストールする必要があります。

Microsoft ダウンロード センター から、MAPI クライアント ランタイム ライブラリをダウンロードします。

メッセージングおよびトランスポート プロトコル

Microsoft Dynamics CRM E-mail Router では、電子メールのメッセージングと転送について、さまざまな方法がサポートされています。

POP3
受信電子メール メッセージのルーティングには POP3 準拠の電子メール システムがサポートされています。

重要

[ユーザー] フォームで [転送用メールボックス] オプションを使用する場合は、POP3 電子メール サーバーで、電子メール メッセージを別の電子メール メッセージへの添付ファイルとして送信できるようにする必要があります。

POP3 準拠の電子メール サーバーに接続するように Microsoft Dynamics CRM E-mail Router を構成する場合、RFC 1939 をサポートしたメール サーバーである必要があります。

トランスポート プロトコル
。SMTP および Exchange Online と Exchange Web サービス (EWS) はどちらも、送信メール メッセージのルーティングでサポートされているメッセージング トランスポート プロトコルです。

SMTP 準拠のトランスポート サービスを使用するように Microsoft Dynamics CRM E-mail Router を構成する場合、RFC 2821 と RFC 2822 をサポートしたサーバーである必要があります。

Exchange Online

Microsoft Exchange Online は、Microsoft が提供するホスト型のエンタープライズ メッセージング サービスです。Microsoft Exchange Server の堅牢な機能を、クラウドベースのサービスとして使用できます。 詳細については、「Exchange Online」を参照してください。

E-mail Router のその他のソフトウェア要件

以下のコンポーネントがない場合は、Microsoft Dynamics CRM E-mail Router セットアップによってインストールが実行されます。

  • Microsoft .NET Framework 4

  • Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ

  • Microsoft アプリケーション エラー報告

  • Windows Identity Foundation (WIF)

  • Windows Live ID サインイン アシスタント 6.5

  • Microsoft Online Services サインイン アシスタント (Microsoft Office 365 を介して加入する場合に Microsoft Dynamics CRM (online) で必要)

関連項目

E-mail Router
Microsoft Dynamics 365 Server のソフトウェア要件

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