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レッスン 1 : レポート サーバーに対するシステムレベルの権限の設定

新規 : 2006 年 7 月 17 日

システムレベルのロールの割り当てを定義して、グローバル タスクへのアクセス権と、レポート サーバー サイト全体に適用される権限を付与できます。レポート サーバーへアクセスするユーザーごとに、システムレベルのロールを割り当てる必要があります。割り当てを作成するときには、次に示す Reporting Services の定義済みロールを使用できます。

  • システム管理者ロール : レポート サーバーに対し高度な権限を必要とする少数のユーザーに割り当てます。このロールでは、権限とロールの管理、実行中のレポート処理の管理、共有スケジュールの作成などが可能になります。システムレベルのタスクの一覧は、「システム管理者ロール」を参照してください。
  • システム ユーザー ロール : 残りすべてのユーザーに割り当てます。このロールでは、サーバー プロパティの表示、共有スケジュールの選択、レポート ビルダへのアクセスなどが可能になります。ドメイン グループ アカウントを使用して多数のユーザーの権限を定義している場合は、そのアカウントにシステム ユーザー ロールを割り当てます。システム ユーザー ロールのタスクについては、「システム ユーザー ロール」を参照してください。

SQL Server 2000 からアップグレードした場合、システム管理者ロールとシステム ユーザー ロールにはレポート ビルダへのアクセスに必要なタスクが含まれません。レポート ビルダを使用する場合は、タスクを既存のロールに追加する必要があります。方法については、「レポート ビルダ アクセス用のロールベースのセキュリティの更新」を参照してください。

ロールの割り当てを定義するには、相応の権限を持っている必要があります。新しくインストールした Reporting Services でロールの割り当てを作成するには、ローカル管理者グループのメンバである必要があります。

システムレベルのロールの割り当てを作成するには

  1. 必要であれば、ローカル管理者としてログオンします。

  2. Management Studio を起動し、レポート サーバーに接続します。

  3. レポート サーバー ノードを展開してフォルダの階層を表示します。フォルダ構造は次の図のようになります。

    レポート サーバーが表示されたオブジェクト エクスプローラ

  4. サーバー ノードを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。[サーバーのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. [権限] をクリックします。権限ページに現在のシステムレベルのロールの割り当てが表示されます。新しくレポート サーバーをインストールした状態では、BUILTIN\Administrators グループにのみ、システム管理者ロールにマップされるシステムレベルのロールの割り当てが設定されています。このページでは、サイトレベルの最小権限だけを必要とする多数のユーザー用と、コンテンツの管理を担当する少数のユーザー用に、2 つのロールの割り当てを追加します。次の図は、権限ページに組み込み管理者グループ用のシステム ロールの割り当てが表示されている状態です。

    Management Studio のサーバー プロパティ ページ

  6. [グループまたはユーザーの追加] ボタンをクリックします。

  7. コンテンツの表示およびパブリッシュ権限を必要とするユーザーをすべて含んでいるドメイン グループ アカウントの名前を入力します。形式は domain\group です。このアカウントのグループは、同じドメインまたは信頼されたドメインに属している必要があります。そうでない場合は、ドメイン ユーザー アカウントを個別に指定できます。

  8. [OK] をクリックして、[グループまたはユーザーの追加] ダイアログ ボックスを閉じます。

  9. 権限ページで、[システム ユーザー] ロールをクリックし、追加した新しいグループに適用します。

  10. さらにグループまたはユーザーを追加するには、もう一度 [ユーザーまたはグループの追加] をクリックします。

  11. このレポート サーバーを管理するユーザーの、ドメイン ユーザー アカウントの名前を入力します。形式は domain\user です。このアカウントはレポート サーバーと同じドメインまたは信頼されたドメインに属している必要があります。

  12. [OK] をクリックして、[グループまたはユーザーの追加] ダイアログ ボックスを閉じます。

  13. 権限ページで、[システム管理者] ロールをクリックし、追加した新しいユーザーに適用します。必要に応じ同様の方法で、さらにユーザーまたはグループを追加し、ロールを選択して適用します。次の図は、権限ページに複数のユーザーを追加した後の状態です。

    レポート サーバーに対するシステム レベルの権限

  14. [OK] をクリックして、ロールの割り当てを保存します。

次の手順

ここでは、システムレベルのロールの割り当てを 2 つ作成し、ドメイン グループ アカウントにシステムレベルの最小権限を、特定ユーザー アカウントに管理権限をそれぞれ付与しました。この時点でユーザーがレポート マネージャにアクセスすると、グローバル ツール バーとメニュー コマンドは表示されますが、コンテンツは表示されません。

次は、アイテムレベルのロールの割り当てを 2 つ作成し、このレッスンと同じグループとユーザーに対し、レポート サーバー上のフォルダ、レポート、共有データ ソース、レポート モデル、リソースへのアクセスを許可します。「レッスン 2 : レポート サーバーに対するアイテムレベルの権限の設定」を参照してください。

参照

処理手順

チュートリアル : Reporting Services ツール
チュートリアル : Reporting Services での権限の設定

その他の技術情報

Reporting Services の権限とセキュリティの管理
定義済みロールの割り当て
レポート サーバーに登録および接続する方法 (Management Studio)
レポート マネージャを起動する方法 (レポート マネージャ)
レポート サーバーに登録および接続する方法 (Management Studio)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手