Outlook 電子メールの消印の検証を有効または無効にする方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2006-08-10

ここでは、Exchange 管理シェルを使用して、Microsoft Office Outlook 電子メールの消印の検証を有効または無効にする方法について説明します。 Outlook 電子メールの消印の検証は、受信者のメッセージング システムが正当な電子メールと迷惑メールを区別することを助けるために、Outlook によって送信メッセージに適用されるコンピューテーショナル検証です。この機能によって、誤検知の可能性を減らすことができます。スパム フィルタ処理には、スパム フィルタが正当な送信者からのメッセージを誤ってスパム メッセージと識別する、誤検知が存在します。Outlook 電子メールの消印の検証が有効になっていると、コンテンツ フィルタ エージェントは受信メッセージのコンピューテーショナル消印ヘッダーを解析します。メッセージ内に有効で解決済みのコンピュテーショナル消印ヘッダーが存在することは、そのメッセージを生成したクライアント コンピュータがコンピュテーショナル消印を解決したことを示しています。消印の検証の結果は、受信メッセージの総合的な Spam Confidence Level (SCL) を求める計算に取り入れられます。

以下の条件に当てはまる場合、コンテンツ フィルタ エージェントは SCL レベルを変更しません。

  • 消印の検証機能が有効になっている。
  • 受信メッセージが以下の条件のいずれに当てはまる。
    • メッセージにコンピューテーショナル消印ヘッダーが含まれていない。
    • コンピュテーショナル消印ヘッダーが無効である。

既定では、Outlook 電子メールの消印の検証は有効になっています。

開始する前に

エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで以下の手順を実行するには、そのコンピュータのローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用してログオンする必要があります。

また、これらの手順を実行する前に、次のことを確認してください。

note注 :
Exchange 管理コンソールを使用してこの手順を実行することはできません。Outlook 電子メールの消印の検証を有効または無効にするには、Exchange 管理シェルを使用する必要があります。Exchange 管理シェルを使用する方法の詳細については、「Exchange 管理シェルの使用」を参照してください。

手順

Exchange 管理シェルを使用して Outlook 電子メールの消印の検証を有効または無効にするには、次の操作を行います。

  • Outlook 電子メールの消印の検証を有効にするには、次のコマンドを実行します。

    Set-ContentFilterConfig -OutlookEmailPostmarkValidationEnabled $true
    
  • Outlook 電子メールの消印の検証を無効にするには、次のコマンドを実行します。

    Set-ContentFilterConfig -OutlookEmailPostmarkValidationEnabled $false
    

構文およびパラメータの詳細については、「Set-ContentFilterConfig」を参照してください。

詳細情報

コンテンツ フィルタを構成する方法の詳細については、以下のトピックを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。